万物はカレーより創られた(@nat_zki)様のお告げまとめ。

2014/04/01にご光臨なさった『万物はカレーより創られた』様の有り難い呟きの数々をまとめさせて頂きました。心して聴くように。
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神はまずカレーをこねて大地を創った。次に、大便を創った。そして最後に、その大便を排出するという設定のヒトを創った。 ~万物はカレーより創られた。序章(プロフ)より抜粋~

@nat_zki

4月1日。天上を追放されし名も無き神は、数億年にも渡る彷徨の末、このカレーの海を持つ茶色い惑星にたどり着いた。

2014-04-01 03:48:45
@nat_zki

神は孤独だった。この惑星にあるのはカレーだけだった。

2014-04-01 07:30:19
@nat_zki

神は「カレー以外あれ」と言った。すると、福神漬が生まれた。

2014-04-01 07:41:42
@nat_zki

神は福神漬をボリボリと食べながら、熱風を起こした。こうしてどろどろだったカレーから水分が飛び、大地とドライカレーが生まれた。

2014-04-01 08:26:53
@nat_zki

神はドライカレーを捏ね、少量の液状カレーを加え、健康的な大便を創った。また、カレーの海を汲み上げ、下(自主規制)も創った。こうして、神はカレーが世界を循環するシステムを創り上げていったのだ。

2014-04-01 10:23:44
@nat_zki

神はカレーの循環者となる生物の創造に着手した。まず、自らの姿に似せてカレーよりヒトを創った。具のニンジンに似せたカレーの塊を股間に付けたヒトを男に、二つに割ったジャガイモに似せたカレーの塊を両胸に付けたヒトを女とした。

2014-04-01 11:37:16
@nat_zki

カレーより創られしヒトは、カレーを食べてカレーを排出するようになった。ヒトがよりおいしくカレーを食べられるよう、神はニンジン、タマネギ、ジャガイモ、リンゴ、ニワトリ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヨーグルトなど、カレーの具や隠し味となる生物を次々に創り出していった。

2014-04-01 12:38:13
@nat_zki

多種多様なカレーの具の栽培・飼育が試される大地を、神は「北海道」と名付けた。

2014-04-01 14:14:49
@nat_zki

北海道の民の排出した硬いカレーが堆積し、本州、四国、そして九州と呼ばれる新たなる大地が生まれた。

2014-04-01 15:19:49
@nat_zki

カレーの具の種類が増え、カレーの多様化が進むに従って、ヒトの脳も巨大化していったことが、近年の研究により明らかになっている。

2014-04-01 16:44:23
@nat_zki

カレーにより智慧を得て、嗜好性を追求するようになった人類は叫んだ。「もっと辛さを!」

2014-04-01 17:56:15
@nat_zki

神はヒトのために、そしてなによりカレーのために、数多のトウガラシを創り出した。そして、それぞれのトウガラシの生育にふさわしい土地を、カレーを踏み固めて創った。こうして、6つの大陸が生まれた。

2014-04-01 18:38:15
@nat_zki

こうして、ヒトはカレーの海を渡り、各地にばらけていった。それぞれの土地に合わせて異なるカレー文化が育ち、使う肉の種類により宗教が生まれ、ときに争いが勃発することもあった。

2014-04-01 19:57:55
@nat_zki

とうとう、ヒトとヒトとの間で戦争が起きる……。スパイスを巻き上げながらドライカレーの大地を進む戦車。まったりとした欧風カレーの海はトマトを混ぜたかのように赤茶色に変色した。濃厚なスパイスの香りの裏に、錆びた血のにおいが漂っている。そして、世界は核の炎に包まれた!

2014-04-01 21:07:18
@nat_zki

神は悲しんだ。こんなにもカレーに満ちた惑星でも、争いは起きてしまうのだと。

2014-04-01 22:17:15
@nat_zki

神は考えた。そして気づく。溢れるカレーのせいで、世界が茶色すぎるから、心が荒むのだと。

2014-04-01 22:37:33
@nat_zki

神はカレーの水田に稲を植えた。ドライカレーの畑に麦を蒔いた。

2014-04-01 23:01:09
@nat_zki

ウコン色の稲穂が大地を埋めつくす。その様は正にカレーライスフィールド。

2014-04-01 23:19:14
@nat_zki

ヒトは武器を捨て、稲刈と脱穀に着手した。皆、カレーまみれになりながら笑いあった。一方、神は麦を挽き、カレーより得た蒸留水を加えて捏ね、石窯に貼り付けた。

2014-04-01 23:36:05
@nat_zki

ヒトがふっくらと炊きあげた白米にカレーをかけて食べるようになってから、すべての争いはなくなった。皆、カレー色の楽園で、ウコン色のもみ殻を散らしながら、純白の米を育てるのに夢中だった。

2014-04-01 23:50:53
@nat_zki

神はカレーライスを前に幸せそうに笑うヒトを見届けると、焼いたばかりのふかふかのナンに乗った。そして、ひとり静かに宇宙へと去っていった。

2014-04-01 23:53:16
@nat_zki

神は56億7千万年後に、新たなるカレーを携え、救済のために再びカレーの大地に降り立つとされているが、それはまた別の物語である。

2014-04-01 23:58:32
@nat_zki

神無き時代も、ヒトはカレーを食べるたびに思い出す。かつて、この地に、カレーより万物を創り出した神がいたことを。ヒトと、そしてなによりカレーを愛した神がいたことを。

2014-04-01 23:59:21