『はやぶさ』の帰還から4年目の6月13日

探査機「はやぶさ」の帰還から4年目となる2014年6月13日。 当時の様子を振り返る、しきしま(@shikishima)さんのツイート集。
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しきしま@teardrop @shikishima

帰還から半日前「はやぶさ」今夜帰還を伝える宇宙科学研究所のカレンダー。twitpic.com/9vor54 この時「はやぶさ」が帰ってこられるかどうかなんて全然分からない状況ではありましたが、それでも400人程の見学者が集まり、彼らはその最後を見届ける事になるのでした。

2014-06-13 15:31:12
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しきしま@teardrop @shikishima

4年前の今頃、地球のすぐ近くまで帰ってきた「はやぶさ」はあらゆるところがボロボロ。電子機器は放射線で駄目になってるし、カプセル分離に使う火薬も、カプセルの耐熱シールドを切り離す火薬も賞味期限切れ。カプセルのパラシュートは畳んだ時間が長すぎて保障期間をとっくに過ぎています。

2014-06-13 15:40:11
しきしま@teardrop @shikishima

だから、最悪「はやぶさ」はカプセルをお腹にかかえたまま分離せず落ちてくるかもね、という状況でした。カプセルが開かなくてもそれはそれで想定の範囲内。

2014-06-13 15:46:20
しきしま@teardrop @shikishima

そんな状況化で、村から村へ移動するのに100km移動しなければならない辺境のウーメラ砂漠に取材班を派遣したNHKは本当にえらかったのだけど、実際には生中継でなかったばかりにもの凄いバッシングに晒される事になってしまうのでした。これだけは大変に残念な話。

2014-06-13 15:49:15
しきしま@teardrop @shikishima

「はやぶさ」帰還から四年が経って、しかも映画板で色んな記憶が上書きされかかっているのだけど、ウーメラ砂漠ってとてつもない辺境で回線が細くて現地がどんな状況になってるのかなんて、現地組のTwitterレポが一番早い(マスコミより早い)みたいな状況でした。動画中継なんてまず無理。

2014-06-13 16:10:29
田山みきお/他称 失脚 @sikkyaku

@shikishima 考えてみればM-Ⅴ-5打上げ当時の内之浦がそのままウーメラで展開されたようなもんでしたね(携帯電波はほとんど入らず、そのか細すぎる回線から静止画をノートPC経由でなんとかアップロード。リアルタイム状況は宇宙作家クラブ情報が一番早いというかそれのみが頼り

2014-06-13 16:28:59
田山みきお/他称 失脚 @sikkyaku

@sikkyaku @shikishima だからウーメラくんだりまで有志だけでなくTV取材陣が入ったのも携帯だけでリアルタイム情報共有できるようになったのも、あんなに人が入ったのも7年の進歩や状況の変化をつくづく感じさせられたのを覚えています

2014-06-13 16:33:48
田山みきお/他称 失脚 @sikkyaku

@sikkyaku @shikishima まして今や内之浦の見物場には各キャリアの移動基地局はおろかコンビニまで入り打ち上げ当日の日の出前には内之浦各地で入場規制が入るというね~(゜_゜)

2014-06-13 16:37:17
しきしま@teardrop @shikishima

@sikkyaku あの当時精力的に動いておられた方々は、4年経った今みなさんそれぞれに自分の立ち位置を確立していて、色んな人の人生を変えた探査機だったのだなと感慨深いです。

2014-06-13 17:11:15
げんき @genkioyuh2a2bht

中継はつながらなくて、前の日に始めたツイッターで情報を集めました(^-^) @shikishima

2014-06-13 17:05:17
しきしま@teardrop @shikishima

@genkioyuh2a2bht あの日は確かtwitter自体も結構ボロボロだったと記憶しています。見学会場にはTwitterの内容が手書きで会場に貼り出されてたりしていましたよ。

2014-06-13 17:13:56
しきしま@teardrop @shikishima

カプセルの耐熱シールドはシャトルの30倍の熱防御能力を持ちます。再突入体の耐熱材自体機密も多く、これも絶対に回収しなければなりません。ところが「はやぶさ」ではカプセルが高度5kmで分離して耐熱シールドは砂漠の”どこか”に落ちます。シールドは電波を出さずレーダーでも追えません。

2014-06-13 17:50:38
しきしま@teardrop @shikishima

んでは、砂漠の真ん中で直径40cmのカプセルの耐熱カバー(×2)をどうやって見つけるかというと、宇宙研には高層大気の研究をしている風読みのプロみたいな人達が居るのです。高度五キロのカプセルの分離位置から計算してシールドの落下地点を割り出し、回収を成功に導いたのです。

2014-06-13 17:51:13
しきしま@teardrop @shikishima

ヒートシールドっていうのはこれ( bit.ly/1nAk9rR )。シールド分離には4つの火薬が使われるのですが、これが万が一不発の状態のまま残っていると危険なので、回収者は耐爆スーツを着て作業しています。

2014-06-13 17:57:26
しきしま@teardrop @shikishima

以下にヘリコプターによるカプセル捜索シーケンスを示す。飛行ルートのログを見るといかに順調に捜索が行われたのかをうかがい知ることができます。夜間であり、カプセルのヒートシールドが高温である事から赤外線を使った捜索も並行して行われました。 pic.twitter.com/GsaOI5m6os

2014-06-13 18:36:33
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しきしま@teardrop @shikishima

それにしても7年前に地球を出発した宇宙船がまもなく地球に落下するにあたり、その日付と落下地点がギリギリまで秘匿されたという当時のエピソードは十分にSFしていたと思う。

2014-06-13 19:32:13
しきしま@teardrop @shikishima

というわけで今年も例によって「はやぶさ」ノベルの営業フェーズを展開しております。i-OS アンドロイド版 共々よろしくお願いします。 itunes.apple.com/jp/app/hayabus…

2014-06-13 16:34:41
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