江川紹子さん( @amneris84 )の「可視化」=映像化と言う誤解について

江川紹子さんの取り調べ課程の「可視化」=映像化と言う誤解について
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Shoko Egawa @amneris84

1)どうも取り調べ課程の「可視化」を、visualizationつまり目に見えるように映像化することと誤解している人が多いような気がする。なので、専門家と言われる人の間でも、ビデオにとることを可視化と呼び、音声を録音することを可聴化と呼ぶべきなどという人がいる。しかし(続く)

2010-12-09 21:35:15
Shoko Egawa @amneris84

2)本来は映像として目に見えるようにするという意味ではなく、捜査のプロセスが適正だったか否かを後から検証可能にする意味のはず。透明性を高めることが目的なので、私は「透明化」と呼んでていたのだが、マスコミが弁護士会に追随して「可視化」という言葉を広めてしまった。(続く)

2010-12-09 21:36:57
Shoko Egawa @amneris84

3)それが広まってしまったので、仕方なく私も「可視化」という言葉を使うようになったが、それはあくまで「透明化」という意味であり、「映像化」という趣旨ではない。後から検証できる程度の透明性は確保しておく、ということだ。映像か音声かは、あくまで手段の問題だ。

2010-12-09 21:37:47
Shoko Egawa @amneris84

4)なのに、「可視化」=映像化という誤解に基づき、裁判員裁判事件では「一部可視化」が行われているとか、検察が今回の村木事件を受けて、特捜事件でも「一部可視化」を実施するといった報道が平気で流され、誤解を増幅させている。(続く)

2010-12-09 21:39:09
Shoko Egawa @amneris84

5)裁判員裁判対象事件で、検察がやるのは「一部可視化」ではない。課程は不透明なまま、取り調べで自白を取った者の供述を最終確認する場面の「映像化」だ。こんなものを撮ったからといって、村木さんの悲劇を再発防止できるはずがない。(続く)

2010-12-09 21:40:50
Shoko Egawa @amneris84

6)たとえば上村元係長は、逮捕から数日後に検察のストーリーを認めさせられた。起訴直前には、弁護人が自殺を心配するほど精神的に打ちのめされ、検察側の言いなりの状態だった。そういう人が、起訴直前の30分間、調書内容を確認させられる場面を「映像化」したからといって、何の意味があるだろう

2010-12-09 21:42:06
Shoko Egawa @amneris84

7)検察が言うがまま「一部可視化」という用語を流布させることで、マスメディアが読者・視聴者の誤解を増幅させていることは大いに問題。取り調べの一部「映像化」と「一部可視化」は厳密に分けてもらいたい。

2010-12-09 21:43:11