世界中に散らばるコンピュータを連結して解くのか、一つの建物に集積しなければ解くかは問題の性質による。

分割が可能なら分散して処理できるし、処理過程が互いに依存していると近い場所に集積する必要がある。それは問題の革新性とは関係ない、問題の特性による。
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馬場正博 @realwavebaba

蓮舫の「世界2位じゃダメなんですか」というのは少なくともスーパーコンピューターについては正鵠を突いていた。京は2011年11月時点で世界1だったが、12年11月3位、15年11月は4位になった。だからダメだというわけでもないし、1位が非常に革新的かというとそうでもない。

2016-06-18 22:52:50
馬場正博 @realwavebaba

スーパーコンピュータの速度競争は重力波の確定や新元素の生成などと比べるより、世界1の高層ビルの建築に近い。世界1は立派だが「やればできる」という話で、昨年11月時点で世界1は中国の銀河2。京の3倍以上のピーク性能を誇る。しかし、これは中国の技術が世界1だということを意味しない。

2016-06-18 22:57:31
馬場正博 @realwavebaba

京クラスのスーパーコンピュータは一つの巨大なビル全体がコンピュータになっている。それほどの巨大な設備は一人ではなく多数のユーザーが利用することを前提にしている。しかし、多数で使うなら、個々に手頃なコンピュータを使うことも考えられる。真に有効なのは一つの計算で独占して使うことだ。

2016-06-18 23:10:21
馬場正博 @realwavebaba

1つの計算でスーパーコンピュータを何ヶ月も回し続けるような問題は滅多に見つからない。少なくとも意味のある計算ではそうだ。本当に革新的なのはスーパーコンピュータを作ることではなく、世界1のスーパーコンピュータを何ヶ月も独占するほど巨大な問題を発見し、それを解いた答えなのだ。

2016-06-18 23:12:58
馬場正博 @realwavebaba

一つの建物にコンピュータを入れるだけがスーパーコンピュータの作り方ではない。世界中のコンピュータを個人の持つパソコンも含め何十万台も連結して問題を解く方法もある。宇宙からの電波で宇宙人からのものかを解析するプロジェクトや創薬のためのプロジェクトにそのような方法が利用された。

2016-06-18 23:16:35
馬場正博 @realwavebaba

世界中に散らばるコンピュータを連結して解くのか、一つの建物に集積しなければ解くかは問題の性質による。分割が可能なら分散して処理できるし、処理過程が互いに依存していると近い場所に集積する必要がある。それは問題の革新性とは関係ない、問題の特性による。

2016-06-18 23:20:43