「しのみのへ」←どういう意味でしょう? タイの飲食店で見つけた「謎の日本語看板」がまったく読めない

海外で出会うユニークな日本語、面白いですよね
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X(Twitter)ユーザーがタイの国で見つけた「謎の日本語で書かれた看板」が話題だ。

「しのみのし」、もしくは「しのみのへ」…?

タイ在住の漫画家・たーれっく(@taarekrek)さんが「さあ、なんて読むでしょうか?」というコメントと共に投稿した1枚の画像。写っているのはタイで撮影したという日本食レストランらしき外観だが、看板として掲げられている日本語がどうも変だ。

ひらがなで「しのみのし」と思われる文字が並んでいるが、2文字目の「の」の上には左右180度に反転した「つ」、4文字目の「の」の上には赤い丸が付いている。また、最後の「し」は上下180度に反転して掲げられていた。

この看板の文字、実はひらがなを組み合わせて作られたタイ語で、タイ文字で表記すると「เต็มคำ」となる。たーれっくさんによると、看板の下に「TEM KAM 日本食」とある通り「テム カム」と発音し、意味は「お口いっぱい(にほおばる)」という意味になるという。「日本食がたくさん食べられる」などと意訳できるかもしれない。

Xでもこちらの投稿について、文字を読めた人からは「タイ語をちょっと勉強してる身からすると、これめちゃくちゃ面白い」「タイ語の文字の解釈の自由度高くてすごく好き」などと、ユニークな発想に感心するコメントが寄せられていた。

実際のところ、タイではこうした「日本語を使ったタイ語」をよく見かけるのだろうか? たーれっくさんに聞いてみた。

タイ人は普通に読めると思います

投稿したお店はどちらにあるのでしょうか?

タイ・アユタヤのマハーラート仏公園に併設されたマーケット内にあるお店です。位置情報だとこちらですね。

残念ながら食べていませんが、Googleマップに投稿されたメニューの写真によれば、日本食と表記しながら普通のタイ料理店のようですね。トンカツとかはあるようです。

タイの人々はこちらの看板を正しく読めるものでしょうか?

タイ人は普通に読めると思います。日本人のタイ語学習者でも一見で解読は難しいでしょう。

タイ国内で、こうした日本語を利用したタイ文字はよく見かけますか?

お菓子でそれっぽいものや英語のアルファベットバージョンは稀にありますが(下記参照)、今回はかなりパンチがあって完成度が高いと思います。

タイのお菓子「Dozo」。「フのフひ゜゜」でタイ語の「โดโซะ」を表現している模様
日本でもおなじみの「カラムーチョ(คารามูโจ้)」はアルファベットも使っているようだ

日本語を器用に組み合わせて母国語として表現する、タイの人たちの自由な発想力に驚かされる投稿だった。

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