日本のアジャイル10年史 -kuranuki編-
私が最初の一歩を踏み出したのは牛尾さんとの出会いがきっかけだったな。そうかアジャイル10周年なんですね。 Togetter - 「日本のアジャイル10年史 -sandayuu編-」 http://t.co/zNAvMEX via @togetter_jp
2011-02-13 11:27:27アジャイル10周年。当初はアジャイルという言葉より先にXPという言葉に出会ったのが先立った。XPに出会ったというより平鍋さんに出会った社会人2年目。当時の私はオブジェクト指向とか技術にしか興味がなくて、XPと平鍋さんは新鮮だったけど違和感あった。
2011-02-13 11:35:33一方で、大企業に就職して大規模プロジェクトでプログラミングだけでは解決しない問題にぶちあたりつつ、プログラミングが好きな自分としてプログラマとしてのキャリアが積めない現状をなんとかしたいと感じていたから、XPを知って自分が間違ってないと勇気をもらった。
2011-02-13 11:38:40XPを知って、どうしても自分で実践したくて少しずつやっていたけど、ただの一プログラマでは出来ることは限られていて悩んでいたとき、牛尾さんの発表を聞いて、自分で営業すれば良いと目から鱗だった。それがプログラマから次のステージへの第1歩だったな。
2011-02-13 11:42:52自分で営業してリーダーしてチームをマネジメントしていくときの、私の教科書はXPの白本だった。それまでプログラミングしか知らなかった私にとって、一般的なPM本より心に響いた。なるべく白本の通りにやろうとしてた。
2011-02-13 11:47:25今考えると、当時の部長はよくそんな無茶をさせてくれたな、と思う。初めてのリーダーで、いきなり見たことも無いやりかたで仕事しようとしたんだから。収支管理もわかってなかったから迷惑かけたんだと思う。でも挑戦させてくれて本当に感謝。
2011-02-13 11:49:47XPJUGというコミュニティがあって、当時の私はただの参加者というか観客側で、運営側の人たちを眩しく見てた。あそこに入りたいなぁ、と。有名人と話したいってミーハーな気持ちもあったっけ。
2011-02-13 11:52:33次の転機は、自分がやった事例をなんとか他の人にも知ってもらいたいと思って、本当に思い切って平鍋さんに相談したら、軽く出版社の人を紹介してもらって、トントン拍子に寄稿することになった。最初の記事はすごく気合い入れたなぁ。
2011-02-13 11:54:50自分から発信させてもらって、とても自信がついた。コミュニティにも積極的に参加するようになったし、会社の中だけでなく、外の世界と繋がりを持つことで、価値観変わっていった。そこまでやって良いんだ、と脳のブレーキを壊してもらった印象。
2011-02-13 11:59:58価値観を変えるきっかけは、本当に人との出会いなんだと改めて思い返す。ソルトレイクに平鍋さんと発表に行ったときも、コバーンやカニンガムとかと会ってみると、普通のおじさんだったりして、別世界だと思っていたところが自分の世界だと感じるようになった。
2011-02-13 12:03:25そうして外の世界での活動が盛んになるにつれ、その対比で大企業の中でアジャイルを実践しづらい状況に暗鬱とする時期もあった。辞めるか悩んだ時期もあったけど、まだ大企業の中にいてアジャイルと言ってる人は少なくて、あえて大企業にいることが自分の価値かなと思い、続けた。
2011-02-13 12:07:12大企業SIerの中で、管理職をしたり経営に近い本部の仕事をしたり経験したことで、この業界で当たり前とされているビジネスモデルに問題があるのでは、と思った。そうした思いから書いたのが「ディフェンシブな開発」だった。 http://goo.gl/09Qlo
2011-02-13 12:10:56現場のプログラマの問題でなく、現場での改善だけではなんともならない、もっと本質的に初歩的なところで掛け違いがあり、そこを変えるのはビジネスであり経営だと思い、そこに進むことにした。ディフェンシブな開発で、SIerに未来は無いと予言した。ゲームのルールを変えないと。
2011-02-13 12:15:50そこからSKIPを作り、サービスの事業を始めて、SonicGardenを立ち上げて、色々な経験をさせてもらってる。それをさせてくれている今の親会社には感謝してる。プログラマとしての仕事はしなくなっても、経営をしている私の道具箱にはアジャイルがいつも入っている。
2011-02-13 12:22:27今になってアジャイル宣言を読み返してみると、2002年当時に読んだことと書いてあることは同じでも、感じ方は大きく変わっている。ビジネスでは顧客のニーズがすべてだけれど、アジャイル宣言で言われていることが、10年経って、実際にニーズとして出てきている感触がある。
2011-02-13 12:28:21アジャイル10周年。10年の経過の中で、私はプログラマだけでなく色々な職種を経験して、価値観を変える出会いが沢山あって、世間的にもアジャイルが広まりつつあり、支えるクラウドなどの技術も成熟し、ようやく一つの段階に辿り着いた感がある。
2011-02-13 12:35:55私も、私の価値観を広げてくれたアジャイルのコミュニティにささやかながら恩返しをしていきたいと思う。昔から自分でやってみないと気が済まない私ができることは、次は新しいビジネスモデルに取り組んでいくことだと思う。
2011-02-13 12:41:39今年は、アジャイルを10年やってきた自分として、また新しい挑戦をやろうと思う。新しい出会いと経験が楽しみだ。10周年ふりかえり、おしまい。
2011-02-13 12:44:40