SFファンタジーといっても忍殺みたいな方向性もあるし、ニンジャ以外、天狗か狐か陰陽師あたりがメインモチーフになる和風サイバーパンクとか読んでみたいです
2016-09-15 18:32:47妖怪として狐が存在するあれではなくて、人間能力者の総称が狐ってイメージですね いいモンの狐は能力を制御できてないキツネツキを鎮めたり、何かしら人の役に立つことをして一般に認知されてる 敵としては狐そのものを絶滅させたい人たちや、能力原理は同じなんだけど呼称が違う海外勢力等がいそう
2016-09-15 18:47:32狗神憑依剤の服用により、知的存在は自信の霊体を「アーカシャ記録」なる領域へアクセスすることが可能となる。これによって知識・身体能力をブーストし、物質界存在とは文字通り次元の異なる戦闘能力を獲得した者が「狐憑き」である。
2016-09-15 18:43:31膨大な情報の海であるアーカシャ記録に呑まれぬよう、人間が引き出せる「接続の尾」の本数は限られている。「尾」の本数はすなわち情報の海に引かれる引力の強さでもあるため、必要以上に能力をブーストしてしまった狐憑きは現世の肉体に集合無意識が逆流し、本来の個を失った完全なる「狐」と化す。
2016-09-15 18:45:59このことから、狐を神として崇める宗教「飯綱」が急速に拡大し、大企業には顧問巫者を置くことが一般化している。「狐狗狸」は狐憑きたちによる相互扶助組合の面を兼ねる。現代では、憑依面の調律を担う「稲荷大社」を各地で見かけることができるだろう。
2016-09-15 18:50:46「コ」は狐であり、孤であり、個。全たる集合無意識と対立するもの。情報の発散の果てであるアーカシャ記録の実態とは何か。「狐憑き」による完全なる未来予知システム、「狐狗狸」により管理されたこの世界は、果たして完璧なのか。そして「俺」は路地裏のゴミ袋に詰められていた一人の少女と出会う。
2016-09-15 18:48:28計り知れない陰謀と真実が、この街全てを飲み込みつつある。その尻尾を見てしまったのならば、逃げることはできない。ここは呪占特区東京。狐と狐が化かしあう、彼岸の世に最も近い街。
2016-09-15 18:51:10このお話のネタバレをすると、アーカシャ記録と呼ばれ普遍的な集合無意識として作中で知られていた「向こう側の世界」は、実は古来より神隠しなどで向こう側に呑まれた者達の精神が溶け合った「常世」であり、アーカシャダイブに失敗した狐憑きもこの世界に精神を引きずられてしまうんですね
2016-09-15 18:58:21「狐憑き」の知覚ブーストや「狐狗狸」システムの未来予知なんかも「常世」の世界に集積された人々の精神をリソースとして高度演算を行っているにすぎないので、向こう側に呑まれる者が多くなれば多くなるほどシステムを支配する「九尾の狐」の統制能力は高まるはずだった
2016-09-15 19:00:04「常世」に多数の精神を送り込み支配を盤石にするために、狐憑き大量暴走事件を引き起こしたり、違法狗神憑依剤を黒幕が流通させてたってわけ
2016-09-15 19:01:30主人公(私)…大学4回生。留年が決定している。師匠の骨董屋で狐憑きとして勤務。やばい仕事から非常にやばい仕事まで請け負う。探偵をやっていた兄が、昨年の冬に真狐になって失踪した。 師匠…骨董屋を経営しているらしい、年齢不詳の人物。極めて優秀な狐憑きだが、ものすごく敵が多いらしい。
2016-09-15 19:13:41「まあまあ、今日は面白いことがあるんだよね」マカベはゴーグルの下の乾いた目をきょろきょろと動かす。「面白いこと?」「サエグサデパアトメントのね、顧客データベース。あそこにクダを仕込んだ」「何?」クダとは、この男謹製のコンピュータウイルスだ。「午後には穴が空くよ。そしたら、ボン!」
2016-09-15 18:50:39マカベは手をひらひらと動かした。大手百貨店の情報流出。大変な騒ぎになるだろう。が。「それやって、テメェに何の得がある。売り飛ばすのか?」「いや、僕は見てるだけ」「じゃあなんでやる」「……うーん」しばし考える。「できるから?」駄目だ。こいつは最悪の愉快犯だ、と思った。
2016-09-15 18:52:50「とにかくまずは風呂に入れ」「ええっ、もうすぐショータイムなのに!」油揚げ(スナック)のジャンクな臭い。一週間は経ったろう汗のひどく饐えた臭い。演算機と漫画誌と、プラスティックモデル、それからエロ本とでごちゃごちゃになった孤城から、彼はマカベを引っ張り出した。
2016-09-15 18:58:48「『ツイてる』時はまともぶるんだから。反動キツいよ」「ああ、ああ。自前でトリップできる奴が羨ましいよ」薬束に火を点け、軽く燻らせる。防空壕めいた個室から出れば、配管だらけの廊下。エレベーターを差す矢印は頼りなく曲がっている。とはいえ、乗り込めば22階を一気にダイブ、というわけだ。
2016-09-15 19:03:32重篤な「キツネツキ」(ドラッグ常用者)である主人公キタギリと、ノードラッグのくせに良心のぶっ壊れた「クダヅカイ」(ハッカー)マカベは、ある日ひとりの少女ミトセと出会う。どこか浮世離れした彼女は禁忌の土地「スジ」からやって来たのだという。みたいなやつ。
2016-09-15 19:17:45キタギリ・ソウゴ→重篤な「キツネツキ」。ドラッグのせいで目つきが悪い。 ミトセ→「筋向こう」から来た「アワイのキツネ」。好奇心旺盛。 マカベ・リーチ→筋金入りの愉快犯「クダヅカイ」。ノードラッグだがとてもたちが悪い。 みたいな感じ。 pic.twitter.com/EtPnlFNUgG
2016-09-15 20:36:41