2016/11/12&13日本刀剣博物技術研究財団澤口氏の講演@佐野美術館(随時加筆修正)
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佐野美術館11/13講演 虎徹のこと 銘がたくさんある。 最古銘は「古徹」=戦国時代の古い鉄を使っている=よく切れる。 虎徹の時代も平和なので、段々と美しさを追求していくようになる。 現代で評価されている(重文?重美?記憶が曖昧)虎徹はすべて美しい刀。
2016-11-13 23:50:22佐野美術館11/13講演 則重作の混ぜがねした刀、南蛮鉄と和鉄を使った刀(前田家伝来?)も展示した。 和鉄の部分がものすごくキラッキラしてて、その間に南蛮鉄の部分がある。南蛮鉄は当時のとんでもない高級品。加賀百万石の前田家だから作らせることができた。
2016-11-13 23:54:00講演会1回目出た中で個人的に面白かったのは冒頭10分くらいは犬の話で、飼ってるシェパードの名前が小夜ちゃんっていうだ、から始まり小夜ちゃんで髭剃った、大倶利伽羅ちゃんでも髭剃ったってのが面白かった。持ってる刀をちゃん付で呼んでた。
2016-11-12 17:35:43小夜サン関連の話であと聞いたのは小夜サンは沸出来 粒子が粗く衝撃には弱いが革製の防具などに対しては有効で、切れ味は鋭い 防具の変化に伴って匂出来から沸出来が増えていったのではないか、とのことでした。
2016-11-13 19:05:46そいや今日の澤口さんの講演会で、左文字派の講義中に、江雪左文字買うつもりでいる?いた?って話をしていて、そもそも国宝買おうと思う小夜の現あるじの財力と権威やっぱ半端ねぇなと思ったのを思い出しました。(小並感)
2016-11-13 17:16:58佐野美術館 講演会の話を備忘録がてら投下。小夜ちゃんに使われてる鉄は超一級品で、おそらく備前か出雲のもの。小夜左文字と弾正左文字は10回くらい折返し鍛錬がされてて、左文字の中でも一番しっかり作られてる。江雪さんは小夜ちゃんよりも折返しが2-3回少ない。宗三さんは1-2回少ない。
2016-11-13 15:39:45ごめんなさい折り返し鍛錬のところで言及されてたのは宗三兄様じゃなくて、江雪兄様と同じ小松コレクションにいらっしゃる太閤左文字のことだった模様…。メモ取らずに記憶だけで書いたからやらかしたほんとごめん…。
2016-11-14 08:23:53左文字は正宗に学んだと言われているが、距離が遠すぎる。左文字の初期作はダサいけど、途中南北朝の時代背景から足利さん経由でたくさんいい刀を見ることができたんだろう。そこから自力でめきめき力をつけて、一番技術が向上して、脂が乗ってきた頃に作られたのが小夜ちゃん。だからすごく出来がいい
2016-11-13 15:50:05小夜ちゃんに超一級品の鉄が使えたのも、足利さん経由でいい鉄が手に入ったからだろう。普通に考えたら、師匠より弟子にいい鉄を回すことはない。でも小夜ちゃんはそこらの正宗よりずっといい。左文字が正宗の弟子だとしたら、正宗より質のいい鉄が左文字に回ってくることはない、ってことかな。
2016-11-13 15:59:29なんだかたくさんふぁぼりありがとうございます。記憶だけで書き起こした備忘録だから色々はしょってて恐縮。南北朝の時代背景でってのは西に逃れてきた足利側が戦道具の手入れをするのに地元の刀工つまり左文字に依頼した。左文字にとっては京の一級品の刀を間近に見る機会になった、てことだそう。
2016-11-13 20:23:40だから左文字は九州にいながら京の一流の刀を手に取る機会があって、そのあとはおそらく独学でがむしゃらに腕を磨いて、かつ足利さんの庇護を受けて最高に質のいい鉄が手に入ったので、小夜ちゃんみたいなすごい刀を打つことができたんだとのことでした。左文字すごい。
2016-11-13 20:29:15●佐野美術館 11月13日講演会 14:30の回 覚え書き(あげ直し) ※個人的なメモ用として。間違いがあると思うので、鵜呑みにしないでください。特に怪しいところはグレー。 pic.twitter.com/J6aYfGesJv
2016-11-13 23:37:50・小夜左文字の前の持ち主は魚屋さんではなく高級な海老などを売買(卸)されている海老屋さん ・保管や手入れが甘くて白いくもり(錆の前段階)は出ていたけれど店で使い込まれていたりしたわけではない ・磨いたのではなく薬品でくもりをとった(国宝や重要文化財は気軽に研いだり出来ない)
2016-11-14 08:38:12そして澤口様が講演会で「山鳥毛買おうと思ったけど物凄い写しを買ったのでやめた。その写しを置いておく(要約)」と言っていた山鳥毛は本当にそっくり! その大野義光刀匠の写しをじっくりと見てください筆舌尽くしがたい。ふわりとしたこまかな羽根が飛んでいるのです。精炎の表紙になってます…! pic.twitter.com/RuF43RNZXb
2016-11-14 14:13:53もうね、ほんとうにそっくりでな。 写しの方がさらにやや身幅も豪壮なんだけど、ふわりとしたたおやかな丁子がぱっぱっと鎬にせまるほどに…!
2016-11-14 14:16:38あとね佐野美ね加藤清正佩用の同田貫があってね、あの、えっと、「敵を斬った事による血の錆があるからここは研がないように」って指示まで付いてたって代物だそうで、いやうん、小さく樹木状の錆らしき部分があり、その成分を化学分析したら血液中のヘモグロビンとの化合物であると判じられたそうな
2016-11-14 18:00:39剣に血がついたまま放置するとその血と地金が結合して特殊な錆が浮くなんて正直初耳だったわけでマジかよってなったけど、人を斬った刀は異臭がする云々はこういう物理的な違いがあんのかなって思いました。それにしても加藤清正佩用の同田貫って一体それどこで斬った敵の話だいこわい。
2016-11-14 18:22:20社長は昨日の講演会で模造刀の同田貫の柄で右目を強打してしまって、目の周りが黒いアザができていました。「たぬきみたいになっちゃった」って。でも早く治すようにするのが本業だからって言って、会場納得。
2016-11-13 22:07:39ブレストシーブさんの講演からの情報。 明日から小夜、愛染、熊野三所権現のかわりに他の左文字を展示。アメリカ帰り含む同田貫正国は通期展示。 来年春頃にまた薬師寺の展示をやる。 来年冬頃には小倉城で。重文なども展示できるかは許可が降りるかどうかわからない。小倉に小夜が里帰りするかも?
2016-11-13 14:41:25講演会の内容は一通り纏められてるからあれだけど、講演が終わった後、同田貫正国の模造刀をブンッ!って降ってSEみたいな効果音が出た時マジでこの音出るんだ!!!ってすげー感動したわ
2016-11-13 19:50:29大倶利伽羅まとめ、更新しました。 大倶利伽羅と太鼓鐘貞宗が大小であった可能性については以前から触れていましたが、今回の展示で解説プレートに記載されていたので確定情報として微修正しました。 後日、展示プレートメモって追加します privatter.net/p/1427258
2016-11-13 20:01:21多分、同じ講演を聞いても一年前の自分が聞くのと今の自分が聞くのとでも、受け取れる情報が違うんだろうなあ。私もまだまだ系統立った知識はないんですけど、知識ゼロから聞くのと、今までにお聞きして頭の中にある情報の間の穴を埋めていくように聞くのと、両方とも楽しい
2016-11-14 09:06:09