「オウムと新興宗教と当時の空気」について〜吉田豪氏のツイートを中心に
- gryphonjapan
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田中芳樹「創竜伝」6巻より、登場人物のせりふ。
「…自分の前世を知ってると称する人の話を聞くと、ほんとに不思議なのよね。前世では名もない庶民だったって人がひとりもいないんだもの。みんな前世では有名な英雄や芸術家だったり、お姫様だったりするのよ。家柄自慢もばかばかしいけど、前世自慢だってくだらないわ。現在の自分自身にそれほど自信がないのかしら」
@gryphonjapanさんの話を展開するなら、平井和正さんは、自分のルサンチマンを、世界の正義と浪漫へと昇華させることが出来たし、それは上手く機能すればまぁ素晴らしいものだっんだけど、「東丈になるより、鷹鳥慶輔になるほうが楽」で、現実世界では鷹鳥慶輔だらけになっちゃった。
2017-03-01 08:24:01@gryphonjapan 出渕裕さんか、ゆうきまさみさんのどちらかが話してましたが、昔のSF(今のラノベも)は、「君だけは普通の人間と違う」という選民思想で楽しませる部分があった。最終的にはウルトラマンタロウ最終回の様に、一般人でも正義は成しうると着地させないとまずいんだけど。
2017-03-01 08:28:32選民は一方でマイノリティでもあり、ゆえにSFは少数派の状況を寓話的に射抜いた作品も多いほか「SF黄金期は’60でも’70でもなく、いつも『15歳』だ」という名言が生まれたのでしょけど、着陸地点が必要ですよね @nakatsu_s twitter.com/nakatsu_s/stat…
2017-03-01 08:31:17※これは「15歳」でなく「12歳」が元だとのことです。コメント欄参照
ああ、例の【ぼく地球】も、その流れにあるのか… twitter.com/gryphonjapan/s…
2017-03-01 08:45:42おまけ オウムや幸福の科学に先立つ「幻魔大戦」ブームと『SF・オカルト的選民思想』について …という副題で、togetter.com/li/1085915に追加しましたわ。 @nakatsu_s
2017-03-01 08:19:47「ぼく地球」に<例の>がついているということは、 『ファンレターにガチ前世・転生信奉者の比率が増えすぎて、作者が作中で「この漫画はフィクションです!あー、こんなこと作品でいいたくなかったのに!」と宣言する』 という話はご存知のようですね(笑) @mon_emon
2017-03-01 08:49:12@gryphonjapan ごめんなさい、 「アニメ雑誌の投稿欄で“前世で共に戦った仲間募集”を載せなくなった」 程度の意味でした(;^_^A。
2017-03-01 09:04:44資料 前世を描いた少女漫画「ぼくの地球を守って」が、人気とともに「ガチの”前世信者”」を増やし、作者は単行本で「フィクションだよ!」と言明せざるをえなくなる、という、そんな風景。 pic.twitter.com/dqYPflr2cl
2017-03-01 09:07:12http://forgirls2.blog.fc2.com/blog-entry-217.html
…89年、自らを「古代王朝のお姫様の生まれ変わり」だと信じる徳島県の女子中学生二人と小学生一人が、臨死体験により「お姫さまだった前世」を垣間見ようとして解熱剤を多量に服用、病院にかつぎ込まれる事件が発生した。
(略)
上記の事件を受け、転生譚モノの元祖たる日渡がその責の幾ばくかを感じたためなのかは不明だが、単行本8巻の「わずか1/4のたわごと」に以下の文章を寄せた。これがいわゆる「フィクション宣言」である。
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いいですか? 心して下さい。きっぱりハッキリ明記しますからねっ。
「ぼくの地球を守って」というマンガは、始めから最後まで、間違いなくバリバリの日渡の頭の中だけで組み立てられているフィクションです。実際に在る話をドラマ化したわけでも何でもありません。フィクションの中だから展開出来るお話なんです!……
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尚、日渡の開拓した転生譚モノはその後も少女漫画の定番として命脈を保ち、