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ひかる「……あの。韮崎さんは、全然、変なことなんてしてませんよ」 ひかる「お薬の類も一切使ってません。お茶会に参加するような、ゆったりした気分で会話をするだけで、異常な食欲だってスウッと消えちゃうんです」
2017-03-29 23:16:16ひかる「本当に、びっくりするくらいの効果なんですから。わたしも、他の相談者さんも……韮崎さんを、尊敬……」 ふるふると首を横に振ってから、どんな言葉を選ぼうか悩み、口を閉ざす。 彼女が選び出したのは…… ひかる「……いえ。『崇拝』みたいな気持ちすら、持っているかもしれませんね」
2017-03-29 23:16:35ひかる「料金だって1回6000円で、良心的です」 ひかる「摂食障害の症状にもよりますけど……わたしを含めて、皆さん、1ヶ月に1回くらいのペースでカウンセリングを受けているのかな」
2017-03-29 23:16:38ひかる「……だから、えっと。あなたも……よかったら、どうですか?」 思いつく限りのフォローを終えた原田ひかるは、アイに笑いかけます。 この提案を承諾したなら、アイは『韮崎孝江』の連絡先や住所を手に入れます。
2017-03-29 23:21:03@kemo_trpg ごくり、と。自らに向けられた視線に狂気が入り交じるのを感じ、アイは生唾を飲む。ここから先は、人ならざる者の領域。立ち入れば頭から食われかねない…(続)
2017-03-29 23:22:02@kemo_trpg しかし、それで退くわけにはいかなかった。この身に起きていること、消えてしまった啓太、そして裕美の泣き顔……走馬灯のように駆け巡るそれが、アイの掠れた喉を震わせる。「……ぜひ。お願いします」
2017-03-29 23:24:04@kemo_trpg そっかー。 でも一応、場所を移す前に連絡先の交換だけはしとこうかな。 アレはRP的に健康になれる壺とか売りつける事ができそう
2017-03-29 23:28:07@kemo_trpg うーん、カウンセリング中に他に何か特別なことしてなかったか、聞いとけばよかったなー。次回聞いてみるかなー
2017-03-29 23:31:59予兆の第5話
・いままでのあらすじ(1/2) 探索者たちの共通の友人、『石沢啓太』が異常な死を遂げたところから物語は始まる。 啓太の死後、自分の意思とは無関係に体が動くようになった探索者の『アイ』は、啓太が死の直前何をしていたか調査し始める。
2017-03-30 21:22:37・いままでのあらすじ(2/2) 石沢啓太はどうやら、摂食障害のカウンセラー『韮崎孝江』について調べていたようだ。 アイは呪いの正体に迫るため、石沢兄妹のため、クッソ胡散臭いのを知りつつ、孝江に会うことを決意する。
2017-03-30 21:22:43前回の続きから。アイに「お願いします」と言われた原田ひかるは、満足気に頷いています。 ひかる「ええ、ええ。受けてみたら、世界が変わっちゃいますよ」 ひかる「……一月(ひとつき)に1回、あの程度の出費で地獄なら解放されるなんて。本当、韮崎さんは素晴らしいカウンセラーさんなんです」
2017-03-30 21:23:02