物語における「幻滅」の建設的な描かれ方について

■関連:身辺雑感/脳をとろ火で煮詰める日記: 発展的な幻滅についてのメモ(『劇場版NARUTO疾風伝 絆』に寄せて) - http://crusherfactory.net/~pmoon/mt/001972.html
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みやも(大阪府) @miyamo_7

今週のハチワンといえば、ヒーローへの憧れの問題と"聖地"への憧れの問題はからめると親戚関係にあっておもしろいかもしれないとか思った。幻滅についての論とセットにしなきゃいけないってのも含めて

2009-10-22 18:07:08
みやも(大阪府) @miyamo_7

"幻滅"という言葉には実はとても建設的な意味を含める余地があるので、好きです。推測だけど、少女漫画のストーリー構造ではけっこう大事な概念じゃないのかな

2009-10-22 18:12:27
みやも(大阪府) @miyamo_7

父兄系キャラ離れして対等な恋愛パートナーに着地する展開ってのは文字通り"幻滅"の一形態といえるわけで。また、同じ高さに肩を並べてもパートナーになるまでにひとつふたつお互いへの"幻滅"を乗り越えるプロセスを要するのも

2009-10-22 18:16:27
みやも(大阪府) @miyamo_7

といっても、幻をまったくゼロにして現実にのみ生きろというんじゃなくて(それはたぶん人間の生理上無理なので)、とりあえず壊す必要のない最適解の幻(=真実)を見つけろ、というのが少なくともフィクションでありうべきゴールか

2009-10-22 18:20:07
みやも(大阪府) @miyamo_7

幻滅が軽蔑に転じずむしろ愛敬として胸のうちに残ったときにこそ憧れの物語は正しく完結する

2009-10-22 23:31:31
みやも(大阪府) @miyamo_7

建設的幻滅へと臨むにおいて滅ぼすべき幻とは、人をひとつところの中に閉じ込めどうどう巡りさせ縛り付ける甘やかなディストピアである

2009-10-22 23:36:02
みやも(大阪府) @miyamo_7

と、ここでルパンとクラリスの関係を再チェックhttp://d.hatena.ne.jp/izumino/20080705/p1

2009-10-22 23:46:04
みやも(大阪府) @miyamo_7

宮崎監督「そして、どこかしらでふたりは会うんじゃないかっていう気もする。会ったときには、クラリスはルパンに対してベタベタした関係をたもとうとは、しない。ルパンという男の限界もよくわきまえた人間に成長してるんじゃないかなぁ。また、それをぼくは望みますね」

2009-10-22 23:47:50
みやも(大阪府) @miyamo_7

ところで幻滅のタイミングは様々で、初恋を引っぱった少女が紆余曲折を経てようやく幻滅に至ることもあれば、あるコミュニティに期待をふくらませていた少年が入門早々だらしない先達の姿にイメージを壊されておいてから改めて「だらしない、けれど!」と落とし上げで実相を知ることもある

2009-10-22 23:53:24
みやも(大阪府) @miyamo_7

ただ後者の場合は落とし上げが上げっぱなしだと新たな幻にもぐりこみかねないので、できれば改めて落として気持ちを着地させてもらうのが望ましいか

2009-10-22 23:55:16
みやも(大阪府) @miyamo_7

"幻滅される側"のありよう、態度についても諸々考えるべきことがあるが、それはいまはひとまず割愛しておく。[了]

2009-10-22 23:58:09