物語における「幻滅」の建設的な描かれ方について
今週のハチワンといえば、ヒーローへの憧れの問題と"聖地"への憧れの問題はからめると親戚関係にあっておもしろいかもしれないとか思った。幻滅についての論とセットにしなきゃいけないってのも含めて
2009-10-22 18:07:08"幻滅"という言葉には実はとても建設的な意味を含める余地があるので、好きです。推測だけど、少女漫画のストーリー構造ではけっこう大事な概念じゃないのかな
2009-10-22 18:12:27父兄系キャラ離れして対等な恋愛パートナーに着地する展開ってのは文字通り"幻滅"の一形態といえるわけで。また、同じ高さに肩を並べてもパートナーになるまでにひとつふたつお互いへの"幻滅"を乗り越えるプロセスを要するのも
2009-10-22 18:16:27といっても、幻をまったくゼロにして現実にのみ生きろというんじゃなくて(それはたぶん人間の生理上無理なので)、とりあえず壊す必要のない最適解の幻(=真実)を見つけろ、というのが少なくともフィクションでありうべきゴールか
2009-10-22 18:20:07建設的幻滅へと臨むにおいて滅ぼすべき幻とは、人をひとつところの中に閉じ込めどうどう巡りさせ縛り付ける甘やかなディストピアである
2009-10-22 23:36:02と、ここでルパンとクラリスの関係を再チェックhttp://d.hatena.ne.jp/izumino/20080705/p1
2009-10-22 23:46:04宮崎監督「そして、どこかしらでふたりは会うんじゃないかっていう気もする。会ったときには、クラリスはルパンに対してベタベタした関係をたもとうとは、しない。ルパンという男の限界もよくわきまえた人間に成長してるんじゃないかなぁ。また、それをぼくは望みますね」
2009-10-22 23:47:50ところで幻滅のタイミングは様々で、初恋を引っぱった少女が紆余曲折を経てようやく幻滅に至ることもあれば、あるコミュニティに期待をふくらませていた少年が入門早々だらしない先達の姿にイメージを壊されておいてから改めて「だらしない、けれど!」と落とし上げで実相を知ることもある
2009-10-22 23:53:24ただ後者の場合は落とし上げが上げっぱなしだと新たな幻にもぐりこみかねないので、できれば改めて落として気持ちを着地させてもらうのが望ましいか
2009-10-22 23:55:16