読売TV「増刊！たかじんのそこまで言って委員会」《東日本大震災》武田邦彦中部大学教授＋地球物理学者ロバート・ゲラー東京大学大学院教授へのインタビュー　2011年3月19日（土）放送分

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「東日本大地震を受け、他の番組では出てこない武田＆ゲラー両教授が緊急提言！」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「3月11日に東北関東地方を襲った未曾有の大地震と大津波。死者・行方不明者が1万5千人を超え、いまだ30万人もの被災者が救援を待つ中。更なる未曾有の事態が起こった。それは、福島第一原子力発電所での相次ぐトラブル。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「（続き）かつて、内閣府原子力委員会、原子力安全委員会にて委員を歴任し、またある企業でウラン濃縮研究所所長まで務めたこの方に急遽、話を伺った。」 テロップ：武田邦彦中部大学教授

babycoco @babycoco_tw

武田氏「私、原子力推進なんです。“安全な原子力”推進なんです。だから、原子力危険だから反対派とおんなじなんです。安全な原子力推進って立場は危険だから反対って立場と全く一緒なんです。」　

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「当委員会おなじみの異端の科学者武田邦彦中部大学教授は今回の福島第一原発のトラブルをどう見るのか。」　

babycoco @babycoco_tw

武田氏「まぁ、日本の原子力発電所は地震国日本でありながら、地震では倒れる、倒れてもいいとそういう設計に元々なってた。それで今までは偶然にもあまり震源地に近くないところが地震があったのでまだ良かった。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）新潟の地震と今度の地震。震度6くらいがくると、100％とは言えませんが相当部分壊れるということが今度のことでわかったということですね。」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「原子力発電所は“安全”に万全を期して建設されていいるのではないのか!?」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「安全はほとんど関係なく造られるんですね。それの一番典型的なのが中部電力の“浜岡原子力発電所”。あれは、東海地震の震央地、震の中心の央って書くんですが、そんなに広くない。だいたい50kmくらいしかない。ここが東海地震の中心ですよっていう真ん中に建てたんです。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）まぁ、普通だったら、地震が、東海地震みたいに巨大な地震が起こるであろうと思われるところに原発を造るということは本当はやめた方がいい。」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「私は原子力は技術的には安全だけれども、原子力を危険にしているのは人災だとずっと言っていってるんですけれども、それはそのことを言っているんです。これはどうしてかと言ったら、立地・運転・耐震技術に、政治や利権が入ってきて、みんなさん本当は日本人は目の当たりにしてる（続き）。」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）現実に浜岡原発は震央地に建てられてるんですから。『おかしいよ。』と『どうしてこんなことなったの』ということを聞かなきゃいけないんですけどね。そうなってないんですね。」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「更に武田先生は、2007年の新潟県中越沖地震の際、柏崎刈谷原発で起きたトラブルが地震対策を見直すきっかけだったのにと後悔する。」　　　 武田氏「だから、みんなマスコミは全部誤魔化された。誤魔化されたから、原発は地震で倒れないとまだ思っている。」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「では、一体何を誤魔化したというのか？」　　　 武田氏「（柏崎刈谷原発では）2つ起こったんですね。1つは、炉の中でなんかひっくり返って、放射線が少し漏れた。もう1つは、原子炉の建物の外で原子炉とは関係ないものが燃えた。黒煙をモクモクあげて。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）（柏崎刈谷原発では）『原子炉に関係ない建物は燃えたことはまずいけど、それは原子炉の安全に関係ありません。』って、これは嘘ですよ。だって、原子炉はあるー全部で機能をなしてて、どこかが火事になったからいいって訳ではない。耐震はその耐震でやってなきゃいけない。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）もう1つ変な理屈があって、『（柏崎刈谷原発では）漏れたことは漏れたけど、人の健康に害がない』って。人の健康に害が無ければ、漏れていいと説明してましたか。地震があっても漏れないって言ってた。漏れたってことは、少なくとも東大の先生はそういう説明してない。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）なんて説明するかっていったら、『何が間違ってたか？』っていうわけなんですよ。『出たものが人間に健康の害が無かったのは不幸中の幸いでした。だけども、地震でこんな簡単に放射線が漏れるっていうのはどこが我々間違っていたのか。』というわけなんですよ。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）『出たものが人間に健康の害が無かったのは不幸中の幸いでした。だけども、地震でこんな簡単に放射線が漏れるのはどこが我々は間違っていたのか。』とすり替える。このすり替えでコロっとやられちゃったんですよ。もうね。そういううま〜い言い訳がね、いっぱい用意されてるです。」

babycoco @babycoco_tw

ナレーター「では、なぜ “安全” がないがしろにされてしまっているのか？その原因はなんなのか？」　　 武田氏「そりゃ、“保安院” がいるから…ダメですよ。」　　 ナレーター「今回の福島原発のトラブルで始めて全面に出てきた “原子力安全保安院” 。一体、どういう組織なのか？」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「えーっとですね。元々は、日本国は原子力は危ないので、『大切で危ない』から『原子力は大切』な方は、昔、科学技術庁、今、内閣府・原子力委員会がやりましょうと。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）しかし、『原子力は危ない』から、危ない方だけ見るのがないといけない。これは世界どこでもそう。独立した機関として原子力安全委員会ができる。昔、科学技術庁、今、内閣府・原子力安全委員会。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）（内閣府原子力委員会と内閣府原子力安全委員会は）それぞれ委員長がいて独立している。それぞれの違った見方からやると。そういうことでスタート。そうするとややこしい訳ですよ。原子力委員会はやれと言うし、原子力安全委員会はもうやるなとか気をつけろと言ったり…（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）原子力委員会は推進派、原子力安全委員会は規制派。それでバランスをとるっていうのが各国ともそれでやってる。ところがね、めんどくさいと。原発も40％くらいになっちゃった。日常的にイチイチ原子力委員会が原子力安全委員会にお伺いを立てたらめんどくさいと…（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）で通産省（現：経済産業省）にできた “原子力安全・保安院” 。そうなると今度は、電力会社は、直接、安全委員とかは関係なくて、保安院の了解とって進める。日常的には保安院がやりますと。（続く）」

babycoco @babycoco_tw

武田氏「（続き）現実的にそういう仕事してて、もうどっかにおかれたみたいな感じ。（原子力委員会と原子力安全委員会は事実上その権限が弱まってしまった。）力の強い通産省だから。こっちは内閣府でぼやんとしてる。それは多くのマスコミの人も知らない。原発やれやれどんどんってなかんじで…」