石巻ボランティア3回目(5月2日)

アースデイ東京タワーによる一泊二日のボランティア活動の感想など
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@yoko_kugi

五月二日。アースデイ東京タワーの週末ボランティアの参加は早くも三度目だ。鯉のぼり・さんまのぼり・ノッポンを眺めながら一服。事務所の前に行くと大きな荷物を持った人がいたので話し掛ける。

2011-05-05 19:53:57
@yoko_kugi

始めてということでとても緊張されていた。事務所の中から前回ご一緒した方が出て来てご挨拶。一度一緒に行くと仲間のような意識が生まれる。緊張している彼女とも、そういう関係になれるといいな

2011-05-05 19:56:52
@yoko_kugi

受付後、事務所内でこのプロジェクトに関わっている様々な団体の人々が挨拶。「このツアーで最初にくぎを踏んだのは女性の方で…」すいません、それ私です。

2011-05-05 19:59:31
@yoko_kugi

トイレ休憩をはさみ、バスに乗り込む。自己紹介をして、仮眠。就寝じゃないのは二時間おきにトイレ休憩があるからだ。アイマスク大活躍。

2011-05-05 20:03:06
@yoko_kugi

五時頃に最後のPA到着。顔を洗ったり、日焼け止め塗ったり。バスに乗り込んだら自己紹介。前回(29日)はバス2台、90名だったが今回は1台40名。そのまま班決め、私は三回目という理由で班長に… とまれ、バスはボランティアのベースキャンプ・石巻専修大学へ

2011-05-05 20:15:06
@yoko_kugi

朝食、着替え、体操など済ませる。天気は悪くないが風が冷たい。長期ボランティアの方に聞くと、朝晩は冷えるのでヒートテック5枚重ねしているそう。

2011-05-05 20:18:05
@yoko_kugi

そして今回の作業を行う渡波(わたのは)へ。津波のあとは、何度見ても辛い。悔しい。哀しい。傾いた家、潰れて屋根が地面に落ちてしまっている家、車が倒れかかっている家… この一軒一軒に人々の生活が、喜びが、命が詰まっていたんだ

2011-05-05 20:22:57
@yoko_kugi

渡波につき、そこでボランティアをコーディネートしている方と挨拶。班ごとに違う作業で、私達は神社の掃除など。五月五日にお祭をするということで、皆士気が高い。割れたガラスなどが散乱していたが、手で丁寧に取り除いていく

2011-05-05 20:26:53
@yoko_kugi

「この神社はこの先、ここらへんに住む子たちの初デートスポットになるんだよ」周囲は瓦礫の山、そういう状況でこういう発想ができる彼女を尊敬する。私は目の前の作業に没頭してしまった。

2011-05-05 20:31:03
@yoko_kugi

あまり多くは語らない女の子(さっきとは別の子)、しかしその姿はとても輝いていた。「子どもたちがケガしたらいけないから」手で地面のガラスを丁寧に取り除いていく。彼女の掃除したあとは本当に綺麗だった。思いやりてこういうことか、と思い知った。

2011-05-05 20:35:10
@yoko_kugi

ほうきで細かい砂をはいていた彼。「終わりそう?」「終わりというか…やろうと思ったらいくらでもやれるんで…。でも、ここはお祭の中心になるところだから綺麗にしたいです」私は班長というプレッシャーで早く、効率良くなんて考えていた。でも一番大事なのはそういうこと。ハッとした

2011-05-05 20:39:54
@yoko_kugi

三回目ということで、ちょっと意識したのは「笑顔で」「気持ちよく」作業すること。半日しかいないから、とにかく必死だった一回目と二回目。でも、それだとボランティアされる側が疲れてしまう、と思ったから。

2011-05-05 20:43:12
@yoko_kugi

個人宅での作業だと特にそうだと思う。自分の家の掃除をされて、申し訳ないと感じるのはとても自然なことだと思う。そこに入っていく者が必死な形相だったら… だから、話したりしながら作業したいと思っていた。それが今回できたかな、というのがうれしかった。

2011-05-05 20:47:39
@yoko_kugi

石でできた小さな祠を移動する作業があったが、皆で声を掛け合いながら、笑いながらできた。多分周りで見ていてもなんで笑っているのか分からないと思う。一緒に作業した仲間だけが分かるものなんだと思う。

2011-05-05 20:51:07
@yoko_kugi

お昼。持ってきたおにぎりが平らになっていて笑われた。何故かこのボランティア中はお腹が減らない。やっぱり緊張しているんだろうか。この日は天気が良かったこともあり、汗だく。帰宅後体重を量ったら1キロ痩せていた。たった24時間で。無理してでも食べるくらいの方がいいのかも

2011-05-05 21:05:02
@yoko_kugi

忘れてた! 五月三日(作業した日)の昼休憩のとき、海の方に虹が出ていたんですよ。ひらぺったい形の虹。みんな、どんなことを思ったんだろう?

2011-05-06 07:41:57
@yoko_kugi

お昼の後、宮司さんが話をしてくれた。津波のとき、もう一歩遅かったら波に飲まれていたという。この神社に逃げてきた人もいたが、階段を登ることができず流された人もいるだろう、実際そことそこでご遺体が見つかった、と指差しながら教えてくれた

2011-05-05 21:10:49
@yoko_kugi

毎年この神社ではこどもの日にお祭をしていたそうだ。宮司さんが「今年もやろう」と決めてくれたおかげで、ボランティアたちも力を合わせて開催に向けて動き始めることができたのだ。

2011-05-05 21:15:45
@yoko_kugi

さらにこの宮司さんが元の家に戻って暮らし始めたことで、同じように戻って暮らすご家族も増えてきたという。町の再生は人が暮らすところから、という考えから。未だにライフラインは復旧していない。

2011-05-05 21:19:50
@yoko_kugi

作業効率だけを考えれば、こういうお話を聞く時間は無駄ということになってしまう。でも違うんだ。私達は「被災者」という人と出会っているのではない。その人一人ひとりと出会っているのだ。「被災地」ではなく、石巻の渡波に来ているのだ。

2011-05-05 21:24:57
@yoko_kugi

それぞれがいろいろな思いを抱えながら午後の作業スタート。神戸から来ていた高校生が路地に入り込んだゴミや廃材を掻き出し、私達が廃材置き場に運び出す。「廃材にくぎ刺さってるから気をつけてね」私ができた唯一の班長らしいこと… 私はくぎばっかだorz

2011-05-05 21:29:44
@yoko_kugi

その作業も終わりタイムリミットまであと10分。「この周囲のゴミを拾おう」気合い入れて始めた瞬間、懐かしい匂い…これは!魚の腐った匂いじゃないか!!周囲に魚なんて全然ないのに、私引き強すぎ。

2011-05-05 21:33:45
@yoko_kugi

周囲の「今回初めて組」にほれほれ、と匂いを嗅がせる(強制じゃないよ)。「この匂い、嗅ぐことができてみんな良かったね」というと、深く同意してくれたのがアースデイ東京タワーののりさん。「ずっと東京にいて、話を聞くだけだったから…」メディアが絶対に伝えられないのは、この匂いだと思う。

2011-05-05 21:39:05
@yoko_kugi

匂いを言葉にしてみようとしても、とても難しい。神社周辺はヘドロの匂いはしなかったが、辺り一面ヘドロ臭いところもある。匂いは、人のエネルギーを奪うというか、気力を失わせる力をもっている。

2011-05-05 21:45:08
@yoko_kugi

臭くて近寄れない場所というのもある。魚かイカが大量に腐ってしまった場所を片付けるために、決死隊が組まれたという話を聞いた。その空間に三分もいられないそうだ。作業して、逃げ出して次の人と交代して、これを繰り返すのだという。

2011-05-05 21:48:44