そして主人公であるいちかはどうしたかというと、遠い異国(それも日本とはまた異なる事情のある国)で、パティスリーを開いていました。そこで、ケンカするこどもたちにお菓子を振る舞い、彼らを笑顔にしていたのです。 pic.twitter.com/Nr69AS6sM1
2020-07-18 13:51:58お菓子は、「飢えを満たすため」のものでも「栄養のため」のものでもありません。にも関わらず、人は手間をかけ、時間をかけ、必死こいて作ります。それはなぜか、「楽しい」からです。そこにおいて、ようやく「キラキラル」の意味がわかるのです。 pic.twitter.com/8e2C0rTeO1
2020-07-18 13:53:30「キラキラル」とは、言ってしまえば「無駄」なのです。なくてもかまわないものなのです。でも、その「無駄」w愛せること、愛おしいと思うこと、それこそが人間の叡智なのです。「寄生獣」においてミギーが至った境地、「無駄であることに意味を与える」尊さだったのです。 pic.twitter.com/ikaPQh43Se
2020-07-18 13:55:34いちかのお菓子を食べて笑顔になった二人、その顔は、ノワールとルミエルを彷彿させる姿でした。もしかして、百年の時を超えて転生した二人だったのかもしれません。百年の怨嗟を超える「無駄な力」が生み出した笑顔だったのですね。 pic.twitter.com/7uB5zvTfZK
2020-07-18 14:03:34「もし生命も戦も進化も死も生も全て無駄だとしても、だが意味を見出すことも、意味をもたせることもできる。人間だけがそれをできる」ーーおそらくいちかのたどり着いた道こそ、さる民生屋さえも、思わずほころばすものであったことでしょう。 pic.twitter.com/n4ipHHW3Nd
2020-07-18 14:08:06というわけで、「無駄とはなにか」「必要とはなにか」「意味とはなにか」「生きるとはなにか」そういった、「人は何故に生きる」という壮大な哲学を、「お菓子」をテーマに描いたのが、「キラキラプリキュアアラモード」という作品だったのではないかと思うわけですね。 pic.twitter.com/FlXQE5oA2H
2020-07-18 14:11:14「それ必要なの?」「それが意味あるの?」「それなんの役に立つの?」などの、過剰な実利主義に毒された現代だからこそ、少し落ち着いて、お菓子を楽しむ余裕を持ちたいものです。ただ「楽しい」それはとても、素敵なことなのです。 pic.twitter.com/7PEzCk70lN
2020-07-18 14:15:34