イルカムIRCAM・キュルシュス2011-12のリアルタイムレポート

イルカムIRCAMのキュルシュス2011-12受講生の松宮圭太 @auriculeさんのリアルタイムレポートです。
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keitamatsumiya @keitamatsumiya

ついにイルカム・キュルシュスが開始。初日から音楽・音響の教養チェックテストを受けさせられ、夕方まで音響学の基礎講義。パスカルとデシベルとワットの物理量上の関係、ビットレートとSN比の関係など。うーん、高校は理系のクラスにいたはずなんだけどなー。いやはや、復習&勉強あるのみです。

2011-09-06 07:18:23
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@higakito 英語で講義されてた時代もあったらしいですが、最近はオール仏語のようです。 今日がパリのラストナイトなんですね。楽しんで下さいまし。またパリかクレか京都で遊びましょう!

2011-09-06 07:43:04
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@takuyaimahori ジャンとエマニュエルの授業があったよ。ミハエルとグレゴワールは挨拶したけど、まだやね。

2011-09-07 06:08:14
keitamatsumiya @keitamatsumiya

今日はスピーカー×8、デジタルミキサ、オーディオインターフェース×2、PC×2とアプリ、プログラムの関係について。パッチパネルがバーチャルでも、i/oを適宜対応できるかどうか、段階的に訓練。ミキサーのレイヤーとルーティング、アプリのバス、そしてスタジオの図面への理解が要でした。

2011-09-07 07:04:37
keitamatsumiya @keitamatsumiya

Peak proについて。1) オートスナップ、マーカー、リージョンエクスポートで素材生成の時間が大幅短縮できる。2) ノーマライズは0dBで行ってはいけない。0付近の振幅最大値(離散値)がフィルタ(連続量に変換)される際に閾値を超えて歪んでしまうので、-0.3辺りが無難。

2011-09-08 07:58:52
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@auricule 3) スクラッチディスクはシステムディスク以外に指定できれば無難。LANを介したディスクはデータ損傷の恐れがあるので、スクラッチディスクには向かない。

2011-09-08 08:13:36
keitamatsumiya @keitamatsumiya

今日は一日録音実習。スタジオを移動しながらグループで機材に触れる。共同作業とは、共同作業によって起こりうる問題の解決方法までを含めて学ぶことだ、ということを知る。配線チェック、パッチチェック、レベルチェック、手探りのコミュニケーションと実作業で心地良く疲労、もとい、ぐったりした。

2011-09-09 06:54:05
keitamatsumiya @keitamatsumiya

昨日は授業が無かったので3年ぶりにポンピドゥー・センターを訪問。役得で無料入館できるので、今回は贅沢に映像鑑賞にのみ徹する。松本俊夫の80年代の作品が良かった。ああいった分野って技術面で特に時代性が出そうなものだが、全く古く感じなかった。共作者の作曲家達も知った名前が揃っていた。

2011-09-11 07:37:29
keitamatsumiya @keitamatsumiya

今日はスタジオで作業。週末に録音したシーケンスを音色、マテリアル、エンベロープなどの特徴に応じて切り出し整理整頓。ノーマライズやフェードインアウトで綺麗にして、200個ほどの素材ができる。この素材を何度も聞きながら、新たなシーケンスを作るべくアイディアを練り練りするのだ。たぶん。

2011-09-11 08:15:50
keitamatsumiya @keitamatsumiya

今日はAudioSculpt。Ver. 3はバウンス前に加工状況が試聴確認でき、より扱い易くなってる。投げ縄、自動選択ツールなどフォトショップ的発想でスペクトルが編集可能。倍音ツールで分析したりフィルタでノイズの手動除去、逆に白色雑音に線を描いて音響を作ったり。視聴覚の発想次第。

2011-09-13 06:34:07
keitamatsumiya @keitamatsumiya

昨日はPro Tools9。トラック方面に知らない機能が増えている。volに加えvol trimを掛けることで、細部と大まかと二段階で音量調整が可能。各トラックの下部に追加できるplaylistは、シーケンスに反映するまでもない細かい切り貼りスペース、メタ作業場として使える。

2011-09-14 16:32:23
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@higakito プレイリスト機能は8でもあったみたいです。トリムはプラグインで存在してた機能が常備になったとか。

2011-09-15 17:13:23
keitamatsumiya @keitamatsumiya

昨日もプロツーticks。各トラックのメトロノーム記号をオンにしその横のmonophonyやrythmeなどを素材の性質に合わせて指定すると、オーディオが伸縮自在になる。指揮者アイコンをオンにしてテンポタブを開きペンで書くともうグニャグニャ。アイコンをオフにすると簡単に元に戻る。

2011-09-16 03:07:45
keitamatsumiya @keitamatsumiya

プロツー3日目。昨日と同じくticksをオンし、横のElastic modeをどれか指定してやると、volやpanのタブからanalisisとwarpが選べるようになる。アタックにマーカーを付け、warpでマーカー間を伸縮してアタックのタイミングを編集できる。エラスティックかぁ。

2011-09-16 03:26:19
keitamatsumiya @keitamatsumiya

昨日はマウロ・ランツァの初講義。平均年齢30歳の我々受講作曲家と、着任した35歳の作曲新教授。実力であって年齢じゃない。彼は12年前にキュルシュスを終えている。OM・LISPの紹介、彼の制作の源泉となっているヘテロフォニー、声部間の旋律補完性への関心と確率演算との協調、という話。

2011-09-18 08:50:41
keitamatsumiya @keitamatsumiya

昨日はプロツ4日目。閾値以降で通過する信号(振幅)が閾値以前に比べて下がるとコンプレッサ、上がるとエキスパンダ。前者は強弱差を弱めて全体の音量変化を近づけ、後者は高音域の持ち上げ低音カットなどの用途。共に別の音源の加工にも使える。ドラムの刻みに合わせオルガンの音量を制御するなど。

2011-09-20 16:24:36
keitamatsumiya @keitamatsumiya

今日もプロツ。I/Oにてout bus間で相互に対応するチャンネルをquadに設定し、新規モノorステレオトラックで出力に該当busを選択すると4chパン用のタッチパッドが現われ、使用できる。ただ事前にプレイバックエンジンで4ch以上outのあるデバイスを設定しておく必要あり。

2011-09-21 03:23:56
keitamatsumiya @keitamatsumiya

そう言って頂けるとリアルタイムレポートの励みになります☆って言いたかったけど、プロツ専用の授業は前回で修了みたいです。内容濃かったけど、たった5回でした。 書けてないこともあると思うので、またどっかで復習兼ねてノートから掘り出せればと思います〜。@higakito

2011-09-22 21:32:58
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@higakito エラスティック便利ですよね。Analysis&Warpは素材の修正やネタ作りに、テンポ&ペンツールはトラック間でのシンクロや構成にってとこですか。加工後の音質もなかなか。Warpで引き延ばし続けると限界ラインで赤くなって「これ以上はムリ」ってのが可愛いw

2011-09-23 08:14:04
keitamatsumiya @keitamatsumiya

Audio Sculpt。人の声の録音を単に移高させた際、テープの早回しやもののけ姫のタタリ神の声みたいになるのは、スペクトル包絡が変わりフォルマントが崩れるため。これを維持するとわりかしその人のアイディンティティが確保できる。ただ普段より高め低めに喋った時と同じ違和感は残るが。

2011-09-25 10:32:42
keitamatsumiya @keitamatsumiya

ある音声を構成する周波数成分に対し加算を行うと、倍音構造が破壊されて意味が消失し、全く異なる音響に変質する。一方乗算を行うと、音程の変化を伴った同一音声と知覚できる(いわゆるピッチ・シフト)が、先のスペクトル包絡の問題のため、声色など音色に関わる部分で同一性は保たれていない。

2011-09-25 18:09:10
keitamatsumiya @keitamatsumiya

ASでそれを保つには、音叉で基音の最高音を調べRealtime Processing SettingsにてFondamental Frequencyにその値Hlzを入力。TranspositionのSeparately Transposeにチェックを入れた上で実際に音程を変える。

2011-09-25 18:33:46
keitamatsumiya @keitamatsumiya

ちなみにラジオフランスのプラグインGRM ToolsにFreqShiftというFFT再合成のエフェクトがあってX軸にShift (加算)とY軸に乗算 (Scale)を取っていて両方を組み合わせられる。両方使えてだから何って話だが、感覚的に変化を楽しめ意外と良い。組み合わせの妙。

2011-09-25 19:20:23
keitamatsumiya @keitamatsumiya

音量にせよ音高にせよ変化に対する人間の知覚って、単純モデルでは指数関数らしいけれども、じゃあ音価はどうなのよって考えて、ブラームスのスコアや池田良司のスペクトルを見たり聴いたりしていると、そうかもという気がしてくる。というよりはそっち方面にやたら訴える音楽がある、と言うべきか。

2011-09-25 21:17:35
keitamatsumiya @keitamatsumiya

@higakito まとめて頂いてどもです。問題ないです。あるとすれば自分の理解不足か説明足らずなんで、今後またなんかあった時には注釈など挟んでいけたらと思いますー。

2011-09-25 22:16:08
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