20111001 BS1 ドキュメンタリーWAVE「伊方原発 問われる“安全神話”」

ほんのこ @shbttsy74

BS1ドキュメンタリーWAVE「伊方原発 問われる“安全神話”」愛媛県、四国電力伊方原発。3つの原子炉で、四国の電力の4割を賄う。この建設は、原子力を国策として進める分岐点になった。東日本大震災、福島原発事故。原発の安全神話は崩壊。神話のきっかけが伊方裁判。 #bs1

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裁判の結果は住民側全面敗訴。その後日本での原発建設が加速した。運転開始から34年。原告だった住民たちは、今も原発について懸念。活断層によって、想定を超える地震が起こる可能性がある。伊方原発は2機、定期点検で運転停止中。国はストレステストクリア後に再稼働の方針。 #bs1

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元四電社員「事故が起きる前と後で、同じ体制で再稼働する、何も変わっていない。耳の痛い意見・議論・考え方を無視しない、そういう原子力政策をとっていただきたい」原発の安全神話は今どうなっているのか。 #bs1

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震災から3ヶ月後、松山市で市民デモ。原発再稼働をしないよう訴え。7月10日、伊方原発の安全性を考える講演会。高知大学岡村教授。中央構造線、360km続く、日本最大の活断層。四電の地震想定はM7.8。国はM8.0以上。地元住民、伊方原発は耐えられるのかと疑問。 #bs1

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岡村教授「8.0『以上』とは何なのか考えるべき。どこまでいくかわからないということ」元四電の松野元さん。9月下旬、松山市内の高校で特別授業。これまでの原発事故への対応の問題について。「こんなに早く事故が起こるとは思っていなかった」 #bs1

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「今私がやるべきことは、原発の欠点を指摘すること」松野さん、1967年に四電入社。7年目、原子力部門へ。退職まで原発の安全性を高める仕事。しかし、今回の事故について、同じ技術者として責任を感じている。「福島の事故を抑える体制にできなかったことに、悔しさ、残念」 #bs1

小倉　正（XR四国）⏳→@togura04@spore.social @togura04

「原子力防災」の本の著者ですね “@shbttsy74: 「今私がやるべきことは、原発の欠点を指摘すること」松野さん、1967年に四電入社。7年目、原子力部門へ。退職まで原発の安全性を高める仕事。しかし、今回の事故について、同じ技術者として責任を感じている。 #bs1”

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伊方原発の建設記録映画『新しい太陽』。伊方町周辺の地質調査「安定した地盤とわかった」愛媛県は1972年、国に設置許可申請。翌年許可。「これは今世紀が創造した新しい太陽ともいえるのではないでしょうか」地元では、原発建設への不安が。漁業の鎌田健一郎さんも危機感。 #bs1

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地元住民35人が、国に設置許可取消を求める裁判を起こす。今も当時の飼料が残る。原発について住民たちが一から勉強。住民らを、様々な分野の科学者が支援。27年間の裁判。「夜は公民館で勉強。血と涙と汗以上のものがここにはある」1973年、裁判開始。 #bs1

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大きな争点は、国の安全審査報告書。中央構造線について、全く記されていない。最大加速度は200ガルとする。住民側を支援した、物理学者荻野晃也さん。地震学の同僚に調査を依頼。「『あなたは私の学者生命を絶つ気ですか』と言われた。それから、自分で証人になろうと決心した」 #bs1

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荻野さん「中央構造線で起こる地震のことは考えていなかった。これはまずいと。伊方裁判で徹底的に議論しなきゃならんという気持になった」国側、大きな地震が起きたという歴史的事実はない、活断層である科学的根拠もないと主張。国側村主進さん。中央構造線について安全性を確信。 #bs1

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1978年1審判決。住民側敗訴。国の安全審査は妥当とされた。鎌田さん「国がエネルギーはこういう方針でいくと。そしたら企業も何も全部潤す。私らが何を言ったところでどうにもならん。『お前らはもういけんのじゃ』という、みせしめのためにやられたようなもの」 #bs1

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国側、地質学者の松田時彦さん。音波で調査、活断層である可能性が高いと判断。地震への十分な対応が必要と提言するも、報告書に盛り込まれず。「中央構造線の話は、全然出てないと、びっくりして。私らがあれだけ時間をとったにも関わらず、上への報告書に反映されていなかった」 #bs1

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日本で繰り返し放送されていた、四電のPR放送。村主さん「これで、原発の安全性が国民に発信されたということ」松野さん、当時原子力技術者だった。茨城県東海村、日本原子力研究所に出向。原子炉を安全に運転するための知識を学ぶ。原子炉主任技術者として養成された。 #bs1

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松野さん「自分の人生がここで変わった。原子力の安全を守りつつ、日本中の原子力の推進に貢献したいと」しかし、1979年スリーマイル島原発事故。8km以内の学校閉鎖、避難勧告。1986年チェルノブイリ原発事故。放射性物質飛散、ヨーロッパ中に被害が及んだ。 #bs1

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日本の原子力安全委員会の報告書。「日本ではこうした事故は考えられない」と結論。松野さん「国や電力会社や学者たちが、日本の原子炉はチェルノブイリと設計が違うと。私の立場から言うと、技術者が命を張ってやってるから事故が起きないと。技術者の努力を忘れはじめていた」 #bs1

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電力会社の内部では、原発の安全神話が充満していたという。「広報の人が『大丈夫なんですよね、松野さん？』と振ってきて。怖いと説明したら不満気だった」日本の原発技術は海外より優れているという過信もあり、安全神話が広がった。1991年、日本の原発数は世界第3位に。 #bs1

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1995年阪神淡路大震災。震度7。活断層が原発の安全を脅かしていると明らかに。国、中央構造線が活断層であると初めて認めた。四電、200ガル→473ガルに引き上げ。2007年、中越沖地震後に570ガルに。既存の設備は耐えられると説明。実験装置で570ガル再現。 #bs1

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四電、伊方原発は硬い原発の上にあるから570ガルで十分と。1999年東海村JCO事故。松野さん、原因究明に当たる。手順を無視していた杜撰な管理。その後『原子力防災』執筆。事故の際どうすべきか、放射線はどうなるのか、技術者の視点で書く。内容への苦情も協力もなし。 #bs1

ほんのこ @shbttsy74

松野さん「原子炉の安全は自分で守る、自分の会社が守る。安全基準が守ってくれるんじゃない。自動車でいうと60kmで走ってれば安全とは思わない。でも電力会社は『基準さえ満たせばいいんだ』と。それは違う」2011年3月、福島第一原発事故。 #bs1

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3月16日。愛媛県中村時広知事、急遽伊方原発を視察。四電から説明、非常用の津波対策が中心。地震の新たな対策は示されず。中村知事、四電に、国の支持を待たずに、独自の地震対策を取るよう要請。四電、県に対策示す。570ガルは変更せず。耐震性の余裕は改めて確認する。 #bs1

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しかし四電、施設の再評価に時間がかかるという。2〜3年、工事に5年程度。「基本的には耐震に対する裕度を持っている」「基準値振動の見直しは考えていない」四電に対して、国から批判の声。原子力安全委員会、入倉さん。「570ガル、今回の地震を経てもう一度見直すべき」 #bs1

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4月29日、伊方原発3号機定期点検、運転停止。6月24日、予定通り燃料棒装填。地元住民に不信が募る。伊方裁判の原告だった鎌田さんら、国と電力会社の姿勢は変わらないと憤り。「30年前と言いよることがすこしも変わってない」「命の重たさをもう少し理解したほうがいい」 #bs1

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7月6日。菅総理（当時）ストレステストの発表。四電、運転再開を見送る。8月12日、伊方原発点検漏れ判明。中村知事、小さなことで報告するよう求めていたが、報告は5ヶ月後だった。「大変遺憾に思っている。信頼に亀裂が入る。隠したなら信頼は木っ端微塵に吹っ飛ぶ」 #bs1

ほんのこ @shbttsy74

国や電力会社は、安全神話から抜け出せていないと、松野さん。「私の夢だったし、日本の夢でもあった。エネルギー確保という夢。職業にも困らない。しかし、事故は起こるとして考えるべき。備えが必要。準備をしておけば事故はないかもしれない。それが本当の願い」 #bs1