ルネサンスTL解説その2

@davidsbundler 原作のルネサンスTL http://bit.ly/4uoqms に関する原作者解説その2。面白いです。読みやすいように合いの手を入れました。その1 http://togetter.com/li/2198 もヨロ。
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壺屋めり @cari_meli

さてそろそろルネサンスTLを楽しんでくれた方をさらにルネサンス萌えに引きずり込むための萌え語りその2を始めるとするかね…

2009-12-25 12:40:08
りおかんぽす @riocampos

今日はまずバンディネッリBBandinelliから。|Bartolommeo Bandinelli - Wikipedia, the free encyclopedia http://bit.ly/8Q1iI2

2009-12-25 16:20:58
壺屋めり @cari_meli

ミケランジェロがぶちのめしたバッチョ・バンディネッリはルネサンスの人というよりもマニエリスムの人。ヴァザーリ先生のこの人についての評価はたいへんよろしくない。人体のプロポーションが取れてないらしい。

2009-12-25 13:17:09
壺屋めり @cari_meli

ヴァザーリ伝えるところによると、バンディネッリは嫉妬のあまりミケが担当した壁画「カッシーナの戦い」のカルトーネを破いたらしい。TLにも組み込んでみた。

2009-12-25 13:18:29
壺屋めり @cari_meli

あっカルトーネってのは簡単に言うと絵の下書きのことね。TLでジョットとラファエロも「カルトーネは使いまわす」って言ってるけど、ジョットは実際にスクロヴェンニ礼拝堂の壁画でカルトーネちょう使いまわしてることが判明しております。マリアやキリストの顔みんな同じ角度やー!

2009-12-25 13:20:38
壺屋めり @cari_meli

カルトーネは英語では cartoon とかいうので最初はマンガかと思ってたとかもうね

2009-12-25 13:26:34
壺屋めり @cari_meli

バンディネッリがミケの描いた漫画を引き裂く様子を想像するとシュールですね

2009-12-25 13:27:18
りおかんぽす @riocampos

続いてミケランジェロmichelangelo!|ミケランジェロ・ブオナローティ - Wikipedia http://bit.ly/6pCRMu

2009-12-25 16:21:09
壺屋めり @cari_meli

気を取り直してミケランジェロ、ドナテッロやブルネレスキやマザッチョの例に漏れず、ファッションには疎かったとヴァザーリ先生が伝えております。

2009-12-25 13:37:04
壺屋めり @cari_meli

あまりに仕事に没頭するあまり、寝るときもブーツを脱ぐのも忘れたりして、あまりに長い間同じブーツを履いていたので脱ごうと思ったときには足がブーツにくっついてなかなか脱げず、やっと脱げたときには足の皮が切れたとか…おいヴァザーリマジかよ。

2009-12-25 13:37:13
壺屋めり @cari_meli

\それファッションに疎いっていうんか?!/

2009-12-25 13:38:16
壺屋めり @cari_meli

またある時は、ミケの聖職者でもある友人があまりにオサレな格好をして歩いてたので、そこでミケが一言。「うわー綺麗な服だね! キミの内面もそれだけ綺麗なら良かったのにね!!」

2009-12-25 13:39:44
壺屋めり @cari_meli

\既に友人とは言えない!/

2009-12-25 13:40:06
壺屋めり @cari_meli

ミケランジェロについてはヴァザーリと同年代の人だし、実際お互いに知り合いなんで、そんなに作り話っていうほどの作り話は少ないんじゃないかな~。ミケはなかなかに毒舌だったらしいし、これは本当に言った可能性高そう。

2009-12-25 13:43:08
壺屋めり @cari_meli

ミケランジェロといえばシスティーナ礼拝堂。あの天井画はちょっと信じられないけど全部ミケランジェロ一人で仕上げられてるんだよね…。最初はアシスタントもいたらしいけど、だんだん邪魔になってきたので全員追い払ったとか…。ミケさんパネェっす!

2009-12-25 13:49:30
壺屋めり @cari_meli

システィーナの天井画はフレスコ画で、fresco=イタリア語でfreshの名前が意味するように、石膏を溶かした液を壁に塗って、それが乾かないうちにばばばばーっと描く手法。よって下書きができない。このハンデを克服するために昔の人はいろいろ考えた。

2009-12-25 13:51:44
壺屋めり @cari_meli

ミケが採用した(らしい)方法は、まず別の紙に下書きを描いて、その主線に沿って千枚通しみたいなもんでぷつぷつと小さな穴を開け、さらにその穴を通してステンシルのようにチョークの粉をまだ乾かぬ石膏液の上に乗せて、それを頼りに描くというもの。このチョークの粉が未だシスティーナに残ってる。

2009-12-25 13:54:13
壺屋めり @cari_meli

でもこのチョークが全く検出されない箇所もあるらしいんだよね…。まぁ500年のうちに風化してしまったのかもしれないけど、恐ろしいことに、だんだん下書きなしで一発本番で描くようになっていった可能性もあるんだよね…。

2009-12-25 13:56:18
壺屋めり @cari_meli

法王に「おいミケ! いつ壁画描き終わるんだ!」ときかれ「うっせー俺ができるときにできるんだ!」と返した話は有名ですな。法王もその言葉にイラッ☆ 思わずミケの足場を蹴飛ばしちゃったよ!

2009-12-25 13:59:02
りおかんぽす @riocampos

いちおうティツィアーノも紹介。|ティツィアーノ・ヴェチェッリオ - Wikipedia http://bit.ly/7Wk6lC

2009-12-25 16:21:18
壺屋めり @cari_meli

あっ、TLの最後でミケとヴァザーリが次の日ティツィアーノ工房を訪れることになってますが、このときティツィアーノはミケに「色が凄く素敵だけど、デッサンがなってない」と言われることに(既に指摘してくれた人もいるけどv)。

2009-12-25 14:03:34
壺屋めり @cari_meli

と言っても、面と向かって「お前のデッサン下手pgr」と言ったわけではなく、ティツィアーノの前では「すごいねー上手いねー素敵だねー」と褒めておき、後で帰路についてからヴァザーリと「あいつ、デッサンさえ良ければイタリア一の画家なのにな…」とこぼしたらしい。ちょっと萌えるね!

2009-12-25 14:05:22
壺屋めり @cari_meli

ちなみにヴァチカン市国のガードマンのちょうハデハデ制服はミケランジェロのデザインというお話ですよ。

2009-12-25 14:08:37
りおかんぽす @riocampos

ラファエロraffaello。|ラファエロ・サンティ - Wikipedia http://bit.ly/5sK8ot

2009-12-25 16:21:26
壺屋めり @cari_meli

ラファエロは愛想のいい子。レオナルドとミケランジェロのいいところだけを巧妙にパク…じゃない、参考にし、その後何百年も続くアカデミズムをつくりあげたのが彼ですね。

2009-12-25 14:23:23