井戸川克隆 福島県双葉町町長が伝えようとしてくれていること　（2012年1月15日）

ala @w_ala

白井草「原発立地の御膝元、双葉町の町長、井戸川町長にお越しいただきました。まず、原発のあった町、原発を推進してきたというイメージが勝手にあるわけですけど…」

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井戸川克隆「いや、推進してきましたよ。だけど、その半面、安全の確認は常にしてました、安全の条件のもと推進してきましたので。まぁ、裏切られたという思い、この思いは強いですね、安全だ、安全だとずっと言いきってきましたから、安全でなくなって、なんか放射能のゴミ置き場に双葉町を選ぶと…」

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井戸川克隆「続） 信じられないですね、ジブンたちが出しておいて、出された双葉郡民がよろこぶはずはありませんよね、そこに住めないから、いま不便な思いをして避難生活しているわけですよ、学校も職場も…役場機能も全て壊れた状態で、いち早く放射能のゴミ置き場をつくれと、全く信じられません」

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井戸川克隆「続） そんなことを言う立場の人でない人、…もっと違う方が言われれば少しは心が動くかもしれないが、責任とらなければならない人が、（放射能の）ゴミ置き場にしろと、こんな話は私は聞くつもりはありません。民主主義のルールとか、常識の世界が、いま壊されていますよね」

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白石草「先程の首長会議（ http://t.co/6HEfHUAR ）でも山本コウタローさんが仰っていましたけれども、新年早々、野田総理との会議の席でそれこそ“双葉郡の人間を国民だと思っているのかと”、実際避難したまま、」　cf.1月8日 http://t.co/zXIDPey9

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白石草「続） しかも、この間お目にかかったときも仰っていましたが、何か政府が避難所の場所とかを用意しているわけでなく独自に探していくような状況、避難するときも最後まで残って爆発するところまである種ご覧になった…安全と思って推進されてきた、避難のときその日どういうことを感じたのか」

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井戸川克隆「地震のとき、車の中にいました、いままでにない地震の長さと大きさ、瞬間的に発電所はもたないな、発電所はもうダメだなとそういう風には感じました、それから祈るように無事であってほしい、なんでもなくてほしいと祈るようにしておりました、しかし現実は正直ですね…」

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井戸川克隆「続） あれから大きければ壊れますよ、それをあれ程言ってるんで“停める、閉じ込める, 冷やす”…この機能ホントに持つんだろうか、そういう気持ち半分半分でしたね」

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井戸川克隆「続）　だけど、帰って住民の避難状況みて、避難所をいろいろ回っているときに、夜、3㎞以内の住民は避難してくださいという指示がでました、あっやっぱりな、という思いでした。次の日、12日午前5時44分政府から避難指示でました（第一20㎞圏内・第二10㎞圏内）」

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井戸川克隆「続） やっぱり相当なものだなという思いでしたけれど…。いま後出しで、最近になって公表を控えていたとか、そういう話がでてきましたね」、白井草「当時は250㎞圏内まで避難するかもしれないと」、井戸川「最近ですよ、メディアで報じられているのは」、白石「はい、10ヶ月経って」

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井戸川克隆「続） ああいう話を聞くと、本当に憤り、ものすごい、…なんと言っていいか、政府を信じられない、何と思っているんだ、我々をどういう風に思っているんだという意味で、野田総理には“国民と思ってるんですか”という質問をしました」

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井戸川克隆「続）　総理もこういう質問が入ると思っていなかったんでしょう、総理の本心と思って聞きました“大事な国民です”と言っていただきましたので、今後各方面には大事な国民として我々被災者を扱ってほしいと思います。　まず第一に、被曝がこれほど放置されているということが許せません…」

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（　東日本大震災：福島事故直後に「最悪シナリオ」　半径１７０キロ強制移住　東京新聞 2012年1月12日 　http://t.co/rdyU6hGZ　近藤駿介原子力委員会委員長による3月25日に総理に提出された報告書：“福島第一原子力発電所の不測事態シナリオの素描”　　）

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（　原発事故直後、首都圏避難も想定…原子力委　読売新聞2011年12月31日　http://t.co/uiJozYGl　 　）

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井戸川克隆「私は3月12日の1号炉の爆発のときに、まだ双葉町にいました、町民の避難誘導をしていました、私はバスで誘導していたんですけれども、爆発を聞いたときに、“いやぁやってしまった、最悪だな”と、その後間もなく空から放射能を帯びたチリが降って参りました」、白石草「黒いんですか」

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井戸川克隆「いやいや、建物に付随するとか保温材とかそういったものがゴミ・塵となって降りてきたんですけれども…」、白石草「そのときは皆さん、防護はされていたんですか」

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井戸川克隆「ある程度している人としない人いました、間に合わなくてできない方もいました、車椅子に乗っておられる方はしていませんでした、毛布をかけたりある程度遮蔽はしていたんですけれども…」

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井戸川克隆「続） あれほどひどいとは私らには情報きませんでしたので、あとになってあのひどさ見たときに…なんと我々を本当に思っているんだろうかという想い、ありますよね、これで終わりかと思うときはそれほど人生にありませんけれども、あのときはものすごくショックでした、これで終わりかと」

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白石草「政府からの情報といいますか、どの程度の事故の規模で…といった情報は刻々と双葉町に入ってきている状態だったんですか、どういう情報の入り方だったんでしょうか」

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井戸川克隆「決まりでは、オフサイトセンターで国から情報が常に町長に来ることになってます。通常の避難訓練では、必ず市長村長には政府の方から情報がタイムリーに入ってきます。それは訓練のときだけで、今回は機能しませんでした、電源がない、場所が違う、ＴＶで会談などできるわけないですよね」

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井戸川克隆「だから、訓練そのものがですね、全くこういう状況に即応した想定をしていなかったですね。（政府からの情報）ありません、なん～にもないまま、川俣町に避難しました」