震災後の福島県内の外国人の動向について(坂本恵さんインタビュー)
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坂本さんは県内の外国人の動向について。「留学生は震災後ほとんどが帰国。県内にはアジアからの留学生が多い。中国、マレーシア、韓国、モンゴルなど。学校生活上言葉で不自由はしないだろうが、災害時は別だったか。ライフラインが切れ、交通手段がたたれてガソリンもなく、移動が出来なくなった。」
2012-02-11 13:56:03坂本「支援に行こうにも避難所から2,3日で出てしまうことも多かった。きちんと確認が必要だが、言葉の問題が大きいのではないか。中国とベトナムは大使館がバスを出して、県外や国外へ。」
2012-02-11 13:57:18坂本「放射能汚染の問題は、日本人でも判断が難しかったが、外国人にはさらに困難。外国人研修生からも問い合わせがあった。「ここにいてもいいのか。」「水を飲んでいいのか。」会社からは通常通り仕事をしろと指示された。」
2012-02-11 13:57:52インタビュアー内田さん「避難所の掲示だけでは分からない部分があるのでは。どうやって判断していたのか。」 坂本「避難所でも一部では、多言語情報を出していた。ただ情報はリアルタイムで変動するので、そこに対応するシステムを県では作れていなかった。」
2012-02-11 13:58:20坂本「新聞報道でも震災直後デマが流れた。それに対する抑える努力もあったが。そういった情報が流れることが、海外出身者にとっては不安の源になる。」
2012-02-11 13:58:32坂本「福島大学で、辛淑玉さんに来てもらってお話をうかがった。日本人では気づかないことをピックアップしてくれた。平常時の差別が震災で増幅されたと。孫正義さんが寄付をされると発表された時、周囲の在日の人に訊いたら、『保険になった』という返事が多かった、など。」
2012-02-11 13:59:31坂本「人口減の中で、どうやって一緒に未来を創っていけるかを考える必要がある。」 インタビュアー「留学生の今の状況は」 坂本「自分にとっては停まったままの1年間。留学生にとっても、日常生活が戻ってきた部分はある。しかしもう一歩進んで自分たちのセイフティネットを作れるかはまだ。」
2012-02-11 14:00:46坂本「大学でも放射線についての情報提供をしているが、低線量長期の被曝には諸説あって、自分でどれを信頼するかは難しい。ただし留学生は若い人だから、大学も感受性が高いことを考えて取り組みをする必要がある。」
2012-02-11 14:01:55坂本「県内のアジア在住の女性に話を聞いた。小さい子どもがいて、水の問題や空間線量が気になるらしい。情報は家族からのものが大きい。福島県だと多言語の情報提供が圧倒的に不足している。数値は新聞に載るし、市政だよりもある。ただ日本語なので、理解が難しい。」
2012-02-11 14:02:25「県内のアジア在住の女性」は間違い。「県内在住のアジア出身の女性」です。
インタビュアー「経済状況は」 坂本「研修生、実習生は、県内全体で2400人ぐらい。東北六県で1万人。被災3県で6000~7000人。3分の1は帰国。県内には沿岸の漁業に従事する研修生は少ない。どちらかというとそれは岩手、宮城。福島は縫製(アジアの女性)が多かった。」
2012-02-11 14:03:20坂本「帰国したら収入がなくなるが、受け入れている企業も経営が難しいので、いても仕事がない。そのほか、茨城には残留孤児で帰国した人が集まっている地域がある。ただし生活は苦しくて、震災前から生活保護を受けている。どうなったか気になるが、情報が少ない。」
2012-02-11 14:03:44インタビュアー「もどかしいのは、東京などにいる自分たちがボランティアとして助けないといけないと思うが、どうやったらいいか、なかなかわからない。福島の人だけでは難しいと思っている。」
2012-02-11 14:04:10坂本「県外に避難している人たちに、声かけから始めて、少しずつ支援していってほしい。東京大阪の人には、経験があるぶん、やりかたを教えてほしい。」坂本さんのインタビューは以上です。
2012-02-11 14:04:36本日反貧困TVでインタビューが流れた坂本恵さんが関わっている外国人労働者の問題については、こちらにまとめられています。『外国人労働者と地域社会の未来』 (福島大学ブックレット『21世紀の市民講座』) http://t.co/D1boRmq0 #fukushimadai #福島大
2012-02-11 16:31:15