【橋下徹・大阪市長】自分たち(中野剛志・三橋貴明)がTPP反対論を国家的に醸成し、大成功したと自己過信。あーあ。
- nisiki0510
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中野剛志共著「売国奴に告ぐ」を読んだ。僕はTPP交渉参加に賛成だ。この議論をもって日本の歪んだ構造を少しでも正すきっかけにできれば良い。日本に不利なことは蹴れば良い。ISD条項などそのまま飲むわけにもいかない。同一ルールにするというなら日本の良いルールは通すように踏ん張れ。
2012-04-30 11:35:45それが今の日本の政治や行政にできないと言うなら、それができるような政治と行政を作るように現役世代が頑張れば良い。アメリカにやられてしまうから初めからTPPには反対だって、そういう考えもあるだろうが、そうでない考えもある。これは論理の問題ではない。ある種の政治判断だ。
2012-04-30 11:37:22このような政治判断について、中野氏はあーでもない、こーでもないと理屈をこねるので国民の心に響かない。一部ネット上で賛成してもらったことで国民の多くが支持していると錯覚している。しかも自分たちがTPP反対論を国家的に醸成し、それが大成功を収めているとの自己過信。あーあ。
2012-04-30 11:40:07これはデビューした政治家が陥る最初の罠と同じ。自分の後援会パーティーで2000名も集まれば、自分は全国民から支持されると錯覚する。その外に出れば、さっぱりなんていうのは良くある。TPP問題は権力闘争の様相を帯びている。反対論者が、逆張りでポジションを張った中野氏を担いだだけ。
2012-04-30 11:41:59売国奴に告ぐの中で、じゃあ今の日本、何をしたらいいのか?については、国債を発行して公共事業をどんどんやる。これしかなかった。あとは改革の動きを全てひっくるめて新自由主義とレッテルをはり、とにかく新自由主義はダメだ、ダメだの連呼。これだけの連呼の技術は選挙に出れば活きてくるよ。
2012-04-30 11:43:56まず景気はカネを回すこと。今の日本のシステムはカネが回るルートが硬直化している。今公共工事を増やしたところで、一般の人々にカネは回らない。経済なんて需要と供給の連鎖。そして付加価値の移動。供給を引き出す需要、需要に応えられる供給が連鎖して、カネが回る。
2012-04-30 11:46:26これは付加価値の移動であり、現代社会では効率性からマネーの移動を利用している。要するに、経済を良くするには付加価値を生まなければならないが、そこに努力を求めるかどうか。これは価値観だろう。僕は努力を求める。公共工事を増やして一時的なデフレギャップを埋めることはできるだろう。
2012-04-30 11:48:52ところが、実際の政治行政のプロセスの過程でそれがどれだけ無駄を生み、国民にカネが回らず、そして作ったモノの維持管理費でまた行政の財政が汲々とするか。実際の政策実現プロセスをしっかりと見るべきだ。国債を発行しても、国家全体でみれば資産と負債の両建てに過ぎないという論もある。
2012-04-30 11:50:51今の日本の国債が直ちに破綻するかどうかは確かに色んな議論がある。CDSの値を見ても本当に直ちにかは疑わしい。しかし、この論者はフローが硬直化することを考えていない。社会保障費は年々増額するばかり。格差是正のために教育費にカネをぶち込むにもフローがいる。
2012-04-30 11:52:43無尽蔵にカネを刷り続けることを良しとするなら別だが、そんな論者はいない。やはり国債を発行すれば償還する、格差是正のためにカネを使ったらそれは国民が負担するという考えを取る以上、ストックを両建てにすることでフローを硬直化させることには注意を払わなければならない。
2012-04-30 11:54:33僕は景気回復のために、一定のカネをどっと流すのは賛成だ。しかしそれはきちんとカネが回る社会にしなければならない。もし穴を掘って埋めるだけも構わんというなら、それなら全国民に現金を配った方がよほど公平だ。高度成長時代のように公共事業をやればカネが国全体を駆け巡る状況ではない。
2012-04-30 11:56:26景気回復のためには血(カネ)を流さなければならない。しかし血管の詰まりを正して通りを良くし、そして血そのものも栄養分たっぷりのモノを流さなければならない。今の日本で、デフレ解消のためにとにかく公共工事を!と言うのは、糞詰まりの血管に、栄養分のない血を流すようなものだ。
2012-04-30 12:00:10学者論議で困ったものは、市井の市民の暮らし、現実の経済、政策実現プロセスを知らないことだ。共著の方は中小企業診断士をされているようなのでこの辺は良くご存じかと思っていたが。カネの移動には質がある。付加価値の移動を 伴わないカネの移動と、付加価値の移動を伴うカネの移動。
2012-04-30 12:02:33要は既得権。需要に応えない供給にカネが回ることが付加価値の移動のないカネの移動。需要と供給の連鎖が生じず、国全体での活力の上昇にはつながらない。バブルがはじけた後の国挙げての公共事業のバカバカしさを見て欲しい。これで大阪府や市の財政がどれだけ苦しくなり、フローが制約されているか。
2012-04-30 12:04:36そのときの維持管理費、将来の大規模修繕費で、真に必要な社会保障、教育費にカネが回らない。そのときの供給力の落ち込みは一時的に食い止めたのかもしれないが後の伸びに繋がらなかったのも事実だ。そして真に必要な公共工事を判断するのは難しい。最後は民の事業とのバランスを考えるしかない。
2012-04-30 12:07:21また外郭団体や一部業界の仕組みから、カネが回らない。もっと付加価値を生む主体が参画すれば需要と供給の連鎖がより力強く発揮されるかもしれないのに、付加価値を生まない主体が既得権によって守られている。これを正すのは、新自由主義でもグローバリズムでもなんでもない。単なる改革だ。
2012-04-30 12:09:34中野氏は改革を聞けば、全て新自由主義!グローバリズム!と一括りにして反対を叫ぶ。大阪市営地下鉄の民営化も新自由主義だって。笑いにもならない。これは単なる経営改革だ。中野氏と共著の方、一度、地下鉄やバスの現状、その他外郭団体の天下りや随意契約の現状を検証したらどうか?
2012-04-30 12:11:15出入り業者の煙草の不始末から大規模事故を起こしたので地下での禁煙を再度徹底したにも関わらず、直後に平気で喫煙する。組合が人事介入を疑わせるようなことが横行し、地下鉄の深夜ダイヤは伸びない。給与は全国平均の4割増し。そのくせ実ハンドル時間はお粗末なくらい少ない。
2012-04-30 12:13:57人が余ったとなれば、バス専用レーン確保のために道路沿線に大量の人を繰り出し、従業員送迎の専用バスを走らせる。これで何十億の税金の投入だ。改革するのは当り前だろう。それを全部デフレ助長に繋がるから止めておけというのか?外郭団体は随意契約で何十億の仕事を確保。他の参加を許さない。
2012-04-30 12:16:36市役所の給与構造も付加価値すなわち勤務成績にかかわらず高額保障。不景気だから公務員の数を増やせ、公務員の賃金を上げろ。GDPに占める公務員の人件費の割合を一体どれくらいまで高めろと言うのか。今の割合なら、公務員の採用数増員、賃金の数パーセント増額がそれこそデフレ解消になるわけない
2012-04-30 12:19:33もちろん公務員の身分保障を外して高度の流動化を図れば、多少のバッファに使えるかもしれない。しかし今の制度のままでカウンターサイクリカルなんかになるわけがない。僕も公務員の数を何でも減らせば良いとは思っていない。しかし今は公務員の身分保障による制度の硬直化で適材適所にできない制度だ
2012-04-30 12:22:31身分保障が緩まり、需要に応じて供給体制を整える組織になれば、カウンターサイクリカルとして利用することも可能だし、必要な部署(高齢者支援・児童虐待対応など)に増員することも可能だろう。ただこれも今後はNPOが担う領域が広がるだろうが。
2012-04-30 12:24:52中野氏は改革を新自由主義・グローバリズムだと批判し、この本でも結局何の具体案の提言もなかった。農業改革については語るには時間がかかるとして何も提言せず。農家を守れ!中小企業を守れ!日本の伝統文化を守れ!アメリカに負けるな!グローバル企業に利益を搾取されるな!それだけ。
2012-04-30 12:27:00挙句の果てには、この手の論者に多いが、これまでの日本型資本主義をもう一度尊重すべきだと。学者は楽なもんだ。これでカネをもらえるのだから。同氏の主張は結局のところ現状維持。このまんまということ。社会システムは人間が作ったもの。時とともに歪みが生じる。それを変えるかそのままか。
2012-04-30 12:28:59変えれば問題が生じる。その問題を恐れて何もしないのか、それとも問題が生じればまたそれを正していくのか。これはもう価値観ですね。現実の政治・行政をやっていれば、制度の歪みに毎日ぶち当たるので、それを毎日変え続ける行動をしなければならない。それで問題が生じればまた修正。
2012-04-30 12:30:27