- Bredtn_1et
- 5426
- 0
- 0
- 0
@atori_ragi 両手に板を持っている、としか言ってませんでしたが、ありですーw 今昔物語ですから、時代的には平安末期ですかね。
2012-02-18 18:28:15@atori_ragi 原典は今昔物語集…確か妖怪事典と今昔物語集の該当項のコピーなら妖怪ファイルにあったかもしれません。…いや、妖怪ファイルではなく、ほうかご百物語ファイルですね。
2012-02-18 18:30:14それから数ヶ月…ようやく解説に着手したのであった(遅
さて、今日は板鬼について。参考文献は[1]『日本古典文学大系25 今昔物語集 四』(山田 孝雄/山田 忠雄/山田 英雄/山田 俊雄校注、株式会社岩波書店、1962)、[2]『妖怪事典』(村上 健司著、毎日新聞社、2000)。
2012-05-04 23:35:46板鬼は、『今昔物語集』に記される怪異。そのあらすじは…ある夏に、武道の心得がある二人の若侍が宿直に当たっていたときのこと。深夜に二人が東の建物の棟を見ると、一枚の板が突き出されていた。
2012-05-04 23:35:51二人は何者の仕業か、もしや誰かが放火しようと思って屋根に登ろうとしているのか?などと訝しげに思っていると、板はなおも突き出続け、7~8尺(約2.1~2.4m)ばかりの長さになった。
2012-05-04 23:35:57二人が怪しいと思っていると、突然板はひらひらと飛んで、二人の方へ向かってきた。二人は「これは鬼の仕業に違いない」と思い、太刀を抜いて「近寄ってきたら斬ってやる」と思っていた。
2012-05-04 23:36:15しかし板は二人のところには来ないで、傍らの格子の隙間にこそこそと入っていった。その向こう側では他の侍が寝ていたが、2、3度呻き声がしたと思ったら音がしなくなった。
2012-05-04 23:36:21侍達は驚いて他の人を起こし、明かりを点けて掛け付けてみると、その部屋の侍は何かに押し潰されたかのように圧死していた。侵入したはずの板はどこにも見当たらず、外へ逃げた形跡も無かった…というもの[1][2]。
2012-05-04 23:36:28なお、『今昔物語集』が書かれた時代(平安時代)の「鬼」は、今のような2本の牛の角に虎柄の褌をして金棒を持った姿の存在ではなく、怪異を起こす存在、といった程度の意味。
2012-05-04 23:36:34よって、板鬼も「人を圧殺する板の化け物」程度の意味合いと捉えた方が近いと考えられる[2]。 以上のことはWikipediaにもほぼ同じことが書かれているのですが(汗)。> http://t.co/z8pprjmh 板鬼 - Wikipedia
2012-05-04 23:36:50なお、Wikipediaに拠れば「板鬼」のネーミングは水木先生によるものだそうで。確かに、『今昔物語集』の中では「板鬼」とは一言も言っていませんでしたね。
2012-05-04 23:37:01