TRPGの価格について

TRPGの価格問題について、@D16(柳田真坂樹@東京下町)さんが呟いたこと。 ※初まとめなので、ミスがあると思いますがご了承ください。
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柳田真坂樹 @D16

TRPGのルールの値段について、思うところがあるので少し呟きます。とは言っても自分が出版・販売しているわけではないので一般論として聞いていただけると助かります。あと、あらかじめ書いておきますが最後は宣伝になります。そこはご容赦 #TRPG

2012-06-06 13:28:18
柳田真坂樹 @D16

あと、結構長くなります。ある程度書きためてあるのでしばしTLを占領するかも知れません。ちょっとうるさいと思われたならミュートしちゃってください。13:35あたりから投下します。 #TRPG

2012-06-06 13:29:46
柳田真坂樹 @D16

TRPGを始めようとする人にとって、「ルールの値段が高いことが障壁になっている」というのはあちこちで聞きます。特に私が関わっているダンジョンズ&ドラゴンズ周りだと、「興味あるけど、ものは試しで買ってみるには高い」という形で実際にお聞きすることもあります。 #TRPG

2012-06-06 13:36:08
柳田真坂樹 @D16

これについて、すでに遊んでいるユーザからは「いや、長く遊べるし、他の趣味と比べたら安いよ」という意見が出て、両者の間での意見が食い違うのも良く見る光景です。そして食い違ったまま遊ぶ機会がないまま終わることも、TwitterやBBSなどで良く見ます。 #TRPG

2012-06-06 13:36:26
柳田真坂樹 @D16

これと構造が似た光景を別の場所で見たことがあります。スキーです。ご存じのようにスキーという趣味は1からはじめるとなると大変出費がかさみます。ウェア、小道具、スキー板、靴、移動費、リフト代、宿泊費。けれどもスキーは定着しており、新規に始める人も一定数います。 #TRPG

2012-06-06 13:37:04
柳田真坂樹 @D16

なぜスキーヤーは(初期投資が大きい)スキーにお金を出すのを良しとするのか? それは、スキーの楽しみというのが“斜面を滑走する爽快感”という経験そのものであり、その経験は実際にスキー板を履いて滑る事によってのみ得られるからです。 #TRPG

2012-06-06 13:38:15
柳田真坂樹 @D16

人は品物としてのスキー板を買うのではなく、スキーという経験を得るための道具として、スキー板を買います。TRPGはまったくこれと同じです。ゲーマーは(基本的に)書籍としてのTRPGを数千円出して買うのではありません。 #TRPG

2012-06-06 13:39:01
柳田真坂樹 @D16

仲間と数時間(時によっては半日以上)楽しい時間を過ごし、自身の創造欲を満たし、問題を解決する喜びを体験するために、TRPGの本を買います。ゆえに、すでにそうした喜びを経験しているゲーマーにとってTRPGの値段はさほど障害になりません。 #TRPG

2012-06-06 13:39:37
柳田真坂樹 @D16

ただし、これはそのTRPGで遊べることがある程度見込めるからでもあります。Aというゲームを遊んでいる人が、Bというゲームに興味を持ったとしても、彼のプレイグループでそのBというゲームが遊ばれる機会が見込めないなら、Bの値段は高いものとなるでしょう。 #TRPG

2012-06-06 13:40:39
柳田真坂樹 @D16

「ルールブックが高い」という評価は実のところ、Twitterで時々流れている「遊ぶ相手がいない・機会がない」ということの一側面なのではないかと僕は考えています。そうなると、ルールブックが安いということ“だけ”では解決につながりません。 #TRPG

2012-06-06 13:41:07
柳田真坂樹 @D16

ここでスキーの例に立ち戻り、新規の人がなぜスキーを始めるかを考えてみます。かなりの場合、それは「誰かに連れられて経験した」ことが多いようです。家族でスキー旅行にいったり、学校でスキー合宿があったり、ですね。私は実家がスキー場周りだったので冬場の体育は全部スキーでした #TRPG

2012-06-06 13:43:00
柳田真坂樹 @D16

それと日本のスキー場は当初多くが温泉地にあり、スキーだけではなく温泉行楽と並列で楽しまれていたことも大きいでしょう。つまり、大きな行楽の一部としてスキーを体験する条件が揃い、そこからスキーそのものを楽しむようになったわけです。 #TRPG

2012-06-06 13:43:24
柳田真坂樹 @D16

ある程度とはいえ、スキーは「まず、やってみよう」というところの敷居が低かったわけです、各スキー場にはレンタルスキーなどもありますからね。(ちなみに今はどうかというと、地元の蔵王は往時に比べだいぶ厳しいっぽいんですが、それはまた別の話) #TRPG

2012-06-06 13:45:25
柳田真坂樹 @D16

なにはさておきTRPGは体験してもらわないとはじまりません。TRPGの本質というものがあるとすれば、それはルールブックではなくセッションにあると私は考えます。セッションのためにゲーマーはサイフを開くのです。 #TRPG

2012-06-06 13:46:13
柳田真坂樹 @D16

@BM_2011 おもしろさを伝える手段というのが、いろんな形でのリプレイだったと思うんですよ。だからこそ、ちゃんと売れてるのだと思います>リプレイ

2012-06-06 13:47:23
柳田真坂樹 @D16

で、“どのようにセッション体験をこれまでTRPGを遊んだことのない人に与えるか”が課題になってきます。日本ではこれはリプレイという画期的な手法で行なわれてきました。 #TRPG

2012-06-06 13:47:37
柳田真坂樹 @D16

先ほど僕は“TRPGの本質はセッションと考える”と書きましたが、製品としてのルールブックを購入しただけではTRPG経験は手に入りません。セッションを行なわなければ経験は得られません。スキー板を買うのとスキーをするのは別です。 #TRPG

2012-06-06 13:50:04
柳田真坂樹 @D16

そこで、TRPGを出している企業の多くは“セッションの実体験”を提供するコンベンションを開いています。また、製品としてのTRPGに、セッションを行ないやすくする、遊びやすくするためのノウハウを組み込むようになってきています。 #TRPG

2012-06-06 13:50:51
柳田真坂樹 @D16

それは例えるならば、スキー板を買うとツアーパックがついてくるようなものであり、(本当にそのレベルの)フォローが製品においてされるようになっています。ここでは附属シナリオやマスタリングガイドなどが「ツアーパック」だと考えています(かつては板と靴くらいだった気がする) #TRPG

2012-06-06 13:53:02
柳田真坂樹 @D16

それでも、一緒にプレイする仲間まではついてこないのは仕方ありません。ちなみに、この“仲間がいない”を解決する手段がコンピュータRPGの始まりだったわけですが、これまた別の話。 #TRPG

2012-06-06 13:53:44
柳田真坂樹 @D16

で、以降は満を持しての宣伝です。私が翻訳に関わっているダンジョンズ&ドラゴンズというTRPGでは、このセッション経験を「D&Dエンカウンターズ」というイベントにより“毎週”提供しています。しかも1回二時間、各回の間は出入り自由、初心者大歓迎で。 #TRPG

2012-06-06 13:54:48
柳田真坂樹 @D16

このD&Dエンカウンターというイベントはまさに“製品として流通するTRPG”に欠けている“セッション経験と機会”を提供できるイベントです。体験するだけならルールブックを購入する必要はありません。身一つで会場に来て貰ってOKです #TRPG

2012-06-06 13:55:48
柳田真坂樹 @D16

「TRPGには興味ある、けれど遊んでみて気に入るかどうかわからないものに高いお金出すのにためらいがある」そう言う方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう? D&Dエンカウンターは、日本各地で毎週水曜日に行なわれています。 #TRPG

2012-06-06 13:56:17
柳田真坂樹 @D16

毎週水曜日? そう、今日です。どこで? ここで!(http://t.co/XHjqBIuQ)。北は仙台から南は福岡まで毎週、仕事帰りに冒険者たちが集まっており、新たな仲間を歓迎してくれます。宣伝動画はこちら(http://t.co/Hf0csFbF#TRPG

2012-06-06 13:58:07
柳田真坂樹 @D16

迷っている方、ためらっている方。まずは、セッションを経験してみてください。オススメなのは、各企業の公式コンベンションです。D&Dに限らずTRPGを出版している各企業ではそれぞれ、公式にコンベンションなどを開催しているのです。 #TRPG

2012-06-06 14:01:25