- yukimanila
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『CS証券集団申告漏れ事件第3回公判』法務・コンプライアンス部長の証人尋問を聞いて最初に、自分の備忘録的に事件をまとめると:クレディスイスという700人が勤務する証券会社で、会社の業績に貢献した人に対して、株式を付与する形の業績賞与が支給された(人数不明)。(続) #検察なう
2012-06-08 23:26:04(続)その内100人もの人が、会社から支給されるのだから給与・賞与と同じで源泉徴収されていると思い、確定申告の際に申告しなかった。人数不明と書いたが、証人の証言によると「もらえる従業員より、もらえない従業員の方が多い。なので 700÷2>もらった人 (続) #検察なう
2012-06-08 23:26:37(続)ここから公判の感想:すでに江川紹子さんをはじめ多くの方から公判のコメントが出ているとおり、クレディスイス社がストックオプションを受けた社員に対してとった納税の注意喚起が殆ど機能していなかったことが露見した証人喚問だった。(続) #検察なう
2012-06-08 23:29:36@worth_having 細かい点ですが、約3億5千万円の検察が主張するほ脱額のうち、ストックオプションは約6千万円で、残りは「ファントムシェア」です。これはヴァーチャルな「譲渡制限付株式」で、このような給与システムをとっているのはクレディ・スイスのみだそうです。
2012-06-12 09:38:10(続)証人の部下であるコンプライアンス部長と税理士の妻までが源泉徴収されていないことに気がつかない上に、会社がイントラネットで情報を管理しようが、メモランダムを出そうが、トレーニングをしようが、自ら確定申告をしない社員が絶えず、挙句に会社が源泉徴収をすることに。(続) #検察なう
2012-06-08 23:29:57(続)他の大手外資系証券も、「会社に源泉徴収義務はない」と建前論を言いながら、結局は源泉徴収している。中立的に考えても、この時点で八田さん一人が意図的に脱税をしたと考えるのは無理。チェックメイト?と言いたいが、日本の裁判は怖いのでまだ気が抜けないのが辛いところ。(続) #検察なう
2012-06-08 23:30:21(続)冒頭、検察は証人に対して、八田さんは証券外務員の資格を持っている、その資格試験には税も含まれることを質問し「だからストックオプションに対する納税義務は知っていたはずだ」と誘導しようとした。これは怖い!勝手な解釈で人を罪に陥れようとする、まさに冤罪。(続) #検察なう
2012-06-08 23:31:20@worth_having これは検察の尋問上のテクニックで「寸止め」というものです。証券外務員試験に税務に関する質問はありますが、それはあくまで株式の譲渡益に関するものなど、証券業務に関わるもののみ。個人の所得税が問われることはありません。(続)
2012-06-09 00:45:45@worth_having (承前)ましてや、源泉徴収に関することが聞かれたり、海外給与の税務が問われることはありません。「税務に関することが証券外務員試験で問われる」→「海外給与の税務は理解していたはず」という憶測を誘因しようとする、策略的な尋問方法です。(了)
2012-06-09 00:48:50@thatta0529 裁判官に誤った認識を持たせ、被告人を罪に陥れようとする行為が、業界用語で「テクニック」ですか。。連想ゲームの様にヒントを出し、最後は相手に誤認させる。卑劣なり。法廷でこれを聞いている時に、怒りと怖さの両方を覚えました。
2012-06-09 08:59:54@worth_having 株式の譲渡益も個人の所得税に関わることもあるので、「個人の所得税の確定申告」や「会社給与の所得税」が、外務員試験で問われることはない、という言葉足らずの不正確な表現でした。但し、私のポイントは「寸止め」という尋問のテクニークに関してです。(続)
2012-06-09 17:20:47@worth_having (承前)そのテクニークは昨日の検察尋問でも散見されました。例えば、「会社の業務上、税務に関する知識は必要とされますか」という尋問に対し、証人供述は「ストラクチャリングや会社買収などの部署では必要となります」でした。(続)
2012-06-09 17:23:26@worth_having 検察の証人テストで、「それ以上の解答はしないように」と言われているのでしょう。検事も「その税務知識とはどのようなものか」や「被告の所属する債券トレーディングではどうか」と突っ込んでは聞きません。(続)
2012-06-09 17:26:16@worth_having 聞いている裁判官に「ん?もしかすると被告も業務上税務に関する知識を駆使しているかも。だから株式報酬に関する税務知識があった?」と想像させることが、その意図するところです。この検察の尋問に対し、弁護団の佐野弁護士が反対尋問で (続)
2012-06-09 17:29:25@worth_having 「外資系証券の顧客はほぼ全てが機関投資家であり、税務知識が必要とされる部署でも、個人ではなく会社の税務に関する知識が必要とされる。そして被告の所属する債券トレーディングでは、それすら必要としない」という回答を証人から引き出して、(続)
2012-06-09 17:32:21@worth_having 検察の誘導を阻止しました。これは彼女の前歴がゴールドマン・サックス証券のリサーチであったため、業界の常識を理解していたものです。私は、20年以上の外資系証券の業務上、税務に関する知識が必要とされたことはありませんでした。 (続)
2012-06-09 17:35:29@worth_having しかしこれが万が一、反対尋問の証人供述が、「いえ、被告の所属していた債券トレーディング部でも、業務上、個人の所得税に関する税務知識は必要とされます」というものであった場合、これは反対尋問としては大失策で、「上塗り尋問」と言われます。(続)
2012-06-09 17:37:56@worth_having このように答えがNoという証拠も、尋問のやり方次第ではYesと未必に誤認させるテクニーク「寸止め」に対し、反対尋問では「上塗り尋問」をしないように確証をもってつぶしていくという非常に技巧的なものです。当事者だとこんな変な知識もついてしまいました。(了)
2012-06-09 17:41:39@thatta0529 連投での説明、ありがとうございます。今回の「寸止め」を生で聞いて、その卑劣さに怒りを覚えると同時に、恐怖も感じました。確かに、弁護士の方が見事に反対尋問で誘導を打ち消してました。話が逸れますが、こんな検察を相手に、冷静な判断をしないといけない裁判員は大変…
2012-06-09 17:55:06(続)「公判で出た用語集」1 RETAIN THIS STATEMENT FOR TAX PURPOSE:税金対策として、この明細書を保管しておいて下さい Action point for tax return requirements:税務申告用件の行動項目(続) #検察なう
2012-06-08 23:33:10(続)「公判で出た用語集」2 Compliance:法令・規則順守、Memorandum:社内連絡文 Tax withholding details:源泉徴収詳細 Executive Compensation:幹部向け報酬(続) #検察なう
2012-06-08 23:34:18(続)「公判で出た用語集」3 Master share plan:最上の株式報酬企画? Cost basis and Tax liability:株の原価と税務上の義務 Senior:上級職者 Front:(証券業の)営業等顧客と接する職 欧米か… #検察なう (終)
2012-06-08 23:35:56第三回公判も「無事」終了しました。ブログ「蟷螂の斧となろうとも」アップデートしました。#検察なう (147) 「第三回公判 検察の主張崩れる!」 。このような薄弱な論理で、人を有罪にしようという検察のセンスは全く理解不能です。 http://t.co/fKgadn8i
2012-06-09 01:14:48昨日の第3回公判。TLから流れてくる違和感「ん?この人、検察側証人?」は、弁護団の優秀さは勿論だが、そもそもの起訴が無理筋だということ。特捜部が告発を受けてから捜査開始まで19ヶ月間ほったらかしていたことは、普通に考えれば「やりたくなかった」ということしかない。 #検察なう
2012-06-09 22:03:30