@longzhit氏が国際分子生物進化学会Walter Fitch賞を受賞!
I am awarded for the Walter Fitch Prize in the SMBE meeting!! I really thank for all people coming to the symposium today! #smbe2010
2010-07-08 10:07:15I just come back to my hotel from the intensive drinking with my colleagues! I can not yet believe I am really awarded. Amazing night!!
2010-07-08 10:08:594月頃ファイナリストに選ばれたと騒いでいた分子進化生物学会のFitch Prize,さきほどリヨンにて受賞させていただきました。審査員はJody HeyやMichael Lynch。夢のようです。生きててよかった。
2010-07-08 10:17:34シンポの様子はチューリヒへ帰ったらtweetしようと思います 他の候補者7人はすごいやつらばかりでした,こんな人とか:http://web.evolbio.mpg.de/~chan/ ほとんどみんな英語nativeだし。。。なぜ僕なのかまったくわからん。でもよかった!
2010-07-08 10:35:19.@Tatsu_Hirasawa @thinkeroid @yotakanohoshi @m_symap ありがとうございます!
2010-07-09 08:37:15SMBE(分子生物進化学会)が終わり,さきほどチューリヒに帰ってきました。忘れないうちにWalter Fitchシンポジウムのことをまとめて書いておこうと思います。たくさんつぶやきますが,お暇な方はご覧になっていただければ嬉しいです。
2010-07-09 08:37:43分子生物進化学会はMolecular Biology and Evolution誌を出版する,分子進化・集団遺伝・進化ゲノムに関する大きな学会です。meetingは毎年開催され,今年はフランスのリヨン。参加者は約1100名。
2010-07-09 08:38:04この学会にはWalter Fitch PrizeというPhD取る前後くらいの若手研究者のみが応募できる学会賞があります。自分のキャリアの中の限られた期間しか応募できないので,競馬で言えば皐月賞やダービーのような3歳馬のためのクラシックレースみたいなもの。
2010-07-09 08:38:55Fitch prizeは,まずインターネットで応募し,審査員が8人程度のファイナリストを選びます。この時点でかなり厳しい選抜らしいので,僕はファイナリストになった時点でもうすごく嬉しかったです。学会中に開かれるFitchシンポの中で口頭発表を行い,審査員が受賞者を決めます。
2010-07-09 08:41:47ちなみにFitchシンポはインターネットのストリーミング配信もされていたようです。映像は後にまたアップロードされるらしい。僕のハチャメチャな英語を。。。間違いなく言えることは,8人のファイナリストの中で僕の英語が一番下手だったということですww
2010-07-09 08:42:38今年のFitchシンポは学会4日目,8時半から。ホテルで軽く発表練習した後会場へ。ファイナリストたち自己紹介。発表順はアルファベット順。僕は7番手。一人持ち時間15分。この学会,普通は同時並行にいくつかのシンポがあるのですが,Fitchの時間帯は1つだけ。観客も集まります。
2010-07-09 08:44:30最初のspeakerはMax PlankのYingguang Chan。StanfordのKingsleyラボで最近PhDを取得。最近sticklebackのトゲの進化についてScienceに論文が出たが,彼はその筆頭著者。快活な人で,学会中もよく質問をして目立っていた。大本命。
2010-07-09 08:45:28彼のトークははたして最高に素晴らしかった。データはもちろんのこと,自分の研究の意義を広い視点からきちんと説明できていた。彼のハイレベルな発表をきいた時点で僕は何とも場違いな気分になり,もう帰ろうかと何度も考える。あああ。
2010-07-09 08:45:412人目はスウェーデンのMarc Hoeppner。RNAの比較ゲノムとイントロンの起源について。難しい。というか僕が緊張しすぎて人の発表を聴く余裕がない。3人目は進化生物学の殿堂シカゴ大のDaniel Matute。ショウジョウバエの種分化遺伝子。
2010-07-09 08:46:104人目,Susanne Pfeifer。チンパンジーのSNP大規模解析。これからさらに解析してもっと面白いことがわかるはず。5人目,ワシントン大Melody Rynerson。アワビの種間認識に関わる新奇タンパク質の探索。タンパク質の機能をきちんと確かめれば絶対一流誌に載る研究。
2010-07-09 08:48:086人目,MITのJames Sun。ヒトの反復配列の突然変異率を大規模塩基配列データから推定。男女で違いがあるというのは大発見だろう。彼の発表途中に僕は会場の外へ出て精神統一。深呼吸。
2010-07-09 08:48:41@Tatsu_Hirasawa そうなんですか!まさに同じようなセッションですね。健闘を祈っています。
2010-07-09 08:49:41で,7人目がスイス・チューリヒ大から僕,土松。最近Natureに発表したシロイヌナズナの自家和合性の進化に関する話。の前に,一世一代のジョークスライドを入れてみた。
2010-07-09 08:49:58「W杯で日本はパラグアイに負けてベスト8に残れなかった。彼らは大変残念だったが,幸運なことに僕はこんな素晴らしい賞のベスト8に選んで頂いた。心から誇りに思い,唯一の日本人ファイナリストとしてベストを尽くす」。。。これで会場から笑いと大拍手!やった!
2010-07-09 08:50:13思えば笑いを狙いにいったのは僕一人。これでリラックスして,あとは練習通り話をして終了。質問は,会場で知り合った南カリフォルニア大Nordborgラボの学生がしてくれた。簡単に答えられる内容。
2010-07-09 08:50:498人目はサセックス大Maria Warnfores。ヒトとチンパンジーの挿入・欠失変異のパターン比較。これにてFitchシンポ終了。10時半。結果発表は当日夜の懇親会にて。その後はいろいろな発表を聞いて過ごす。それにしても次世代シーケンサーを使った研究が多い。
2010-07-09 08:51:48午後の時間に,「お前のトークが一番面白かった!俺はお前が賞を取るに賭ける」と見ず知らずの方が話しかけてくださった。曰く「他の候補者はみんなコンピュータで配列解析。お前が一番ちゃんと生き物を見てbiologyやってた」これはじーんときた。生物学者冥利につきる言葉。ありがとう!
2010-07-09 08:52:5719時過ぎに懇親会会場のフレンチレストランへ移動。ラボの同僚や学会中に知り合った人たちと同席して料理をいただく。が,正直あんまりおいしくなかった。台湾人が「55ユーロ払って肉がチキンってどうなの!?」みんなで口々に文句をいいながら結果発表を待つ。
2010-07-09 08:53:57デザートの出た22時ごろ,学会のpresidentのJody Heyがアナウンスをはじめた。ついに結果発表!
2010-07-09 08:54:24まずは学会主催者のリヨンの人たちへの謝辞,そして来年の京都大会の宣伝など)。次にポスター賞の発表。だんだん会場の雰囲気が盛り上がってくる。そしてついに,ついに,J. Hey「Walter Fitch Prizeの受賞者を発表します!選考は非常に困難を極めたのですが」
2010-07-09 08:55:38