オスプレイのオートローテーション機能が「弱い」ことは同機が危険な機体であることを必ずしも意味しないことについて

オスプレイ「欠陥機」派の神話としてよくオスプレイにはオートローテーション機能が「ない」ことが言われる。だがこれは事実誤認で、実際にはヘリに比べてブレードが短く「弱い」のである。しかしそれは必ずしも同機が「危険」であることを意味しない。同機には固定翼機としての滑走による着陸機能もあるからである。
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fj197099 @fj197099

V-22オスプレイはヘリと同じようにオートローテーション(エンジン停止の状態で空力のみでローターを回して着陸する)機能で着陸することができないという神話が「欠陥機」派から語られている。これは真実を歪め、誤りを誇張するものである。調べてみればその言説に誇張があることがわかる。

2012-07-30 17:55:23
fj197099 @fj197099

オスプレイにもローターがある以上、竹とんぼと同じ原理で例えエンジンが停止しても空力だけでローターを回すことはできる。ただそこで問題になるのはブレードの長さである。CH-46のブレードが15.5mなのに対してオスプレイのブレードは11.6mだ。これは確かに短く空力学的に不利である。

2012-07-30 17:57:20
fj197099 @fj197099

故に正確に言えばオスプレイにはオートローテーションの機能はあるが、それはヘリに比べて「弱い」というべきなのだ。その違いはブレードの短さから来る。確かにその「弱さ」の故にオートローテーションで降下する際の速度や着陸の衝撃は大きいだろう。だがそれを「危険」というのはまだ早計だ。

2012-07-30 17:58:52
fj197099 @fj197099

すなわち、米軍資料によればオスプレイは緊急着陸にあたって固定翼モードでの滑空を行う旨の記述があるからである。オスプレイを「ヘリ」という先入観で見るとオートローテーションの機能の「弱さ」は安全性の問題と映るだろうが、それを「固定翼機」と考えれば滑空による着陸もあることが見えてくる。

2012-07-30 18:00:41
fj197099 @fj197099

無論、固定翼機モードでの着陸をすれば、ブレードは長すぎるので地上に接触し破損する。だがそういう事態も考慮してブレードはあっさり壊れる機能になっているという。想定済みなのである。オスプレイにオートローテーション機能がないから危険だという批判は、滑空ができることを考慮に入れていない。

2012-07-30 18:03:37
fj197099 @fj197099

そもそもオートローテーションがないから危険だと言えば、あらゆる固定翼機にはその機能はゼロなのであるから、すべて危険という話になってしまう。だが普通に緊急着陸をしているのである。オスプレイを「ヘリ」と見なしてオートローテーションが弱いことを理由に「危険」と見なすのは神話である。

2012-07-30 18:05:14