魔術師の物語とは――衛宮士郎をめぐる論考

@endlessfamine

その意味ではFate/SNのエミヤくんがいくら死にそうになっても投影魔術だけはほぼ無尽蔵に使えるのは、単なる主人公補正という以上に、特になんの説明もなく無尽蔵に魔法を使える古典的魔法使いを引いてると言えなくもない。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 一応あれ、魔力切れ問題はマナ＝オドの二項リソース講座の時に示唆されてませんでしたっけ。記憶が曖昧で申し訳ありませんが。

@endlessfamine

@ninomae_fumi いや、重要なバトルシーンでしょっちゅう死にそうになりながら投影魔術使うじゃないですか。体力的に無理がある、とかさんざん凛さんとかに突っ込まれながら。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine それは主人公補正と衛宮士郎の不惜身命の姿勢で語れる範囲のことだと思います。結局凛からもツッコミを受けているわけで、無尽蔵に魔力の使える古典魔法使いというにはどうかな、と。

@endlessfamine

@ninomae_fumi 私が問題視しているのは、なぜ主人公補正が「無尽蔵に魔術を使える」という形式をとらなければならないか、です。これは「魔術師の物語」であるFateのテーマとして重要なはずです。

@endlessfamine

@ninomae_fumi 言い換えれば、バトルシーンにおける困難がほぼ必ず「衛宮士郎の投影魔術」によって解決されるのは何故か、です。（セイバールートのライダー戦とかは除く）

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 先も申し上げたように、形式的なレベルでは、無尽蔵に魔力の使える魔術師として衛宮士郎は規定されていないと思います。テーマ的には、衛宮士郎が自己の本質性をもって世界に問うことが重点にあり、そのような問いの場では制限があってはならないということでは。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 衛宮士郎の物語である以上、バトルシーンにおける困難とは彼と世界の語らいであり、それゆえ彼の投影魔術によって語りは完結しなければならないということでよろしいのではないでしょうか。

@endlessfamine

@ninomae_fumi 「バトルシーンにおける困難とは彼と世界の語らいであり」と「彼の投影魔術によって語りは完結しなければならない」で論理が飛躍していると思うのですが。重要なのは、「なぜ主人公が使える唯一の魔法が投影魔術である必要があったのか」ではないでしょうか。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 闘いはコミュニケーションであり、世界との語らいであり、世界を超克するということが、彼の本質性が引き受けなければならないことである限りにおいて、彼は「偽物の正義の味方」というありかたを、投影魔術という在り方によって体現し、戦わねばならないということで。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 「魔術は自己を規定しそれにより自己を世界の因果の中に再帰的に投げ込む」というあたりでしょうか。衛宮士郎は偽物の正義の味方であるがゆえに投影魔術師となり、それにより再帰的に自らの在り方を強化し、運命的にそう振舞わざるを得なくなったという感じで。

@endlessfamine

@ninomae_fumi その魔術定義は一般的なものではなくFateにおいて特別に問題化されたものであり、「衛宮士郎が投影魔術の使い手であること」の説明としてはトートロジーだと思います。言い換えましょう。「なぜFateが魔術師たちの物語でなければならなかったのか？」

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine 別にFateにおいて特別に明確化された概念ではありません。ゲド戦記を読めば出てくる概念です。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine ところで、あなたは実はこれらの問題については全て答えを持っているように思えますので、これ以上のお話はあなたが自ら解題されるべきではないでしょうか。

@endlessfamine

@ninomae_fumi んー、ゲド戦記のそれとFateのとはだいぶ違う気がするのですが。ともあれ議論の仕方がどうも咬み合わないですね。このへんにしておきましょう。

現場猫教授 @Dr_crowfake

@endlessfamine そうですね。