- jonathanohn
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…専門家が微視的に探れば、ベトナムにはベトナム固有の文化の破片がいくらもあるのであろう。しかし、私たち素人目には、現在ベトナム人が「ベトナム文化」と称しているのもののほとんどすべて―文学、美術、歌舞、宗教、さらに社会制度の諸規範や儒教を源とした日常生活上の各種風習、価値概念―は、
2012-08-03 07:47:09(たいへん失礼な言い方になるが)中国文化の真似事、亜流にみえる。ベトナム人が“国民文学”として誇るグエン・ズーの「キム・バン・キュー」は、中国作品の完全な焼き直しである。現在の、世界の軍事専門家の“聖書”の一つであるボー・グエン・ザップ将軍の「人民戦争論」も、
2012-08-03 07:49:26(承前)毛沢東の著作をほぼそのまま頂戴し、ベトナムの特殊事情に合わせて多少の味付けをした者にすぎない。しかし、これらを指摘したときにベトナム知識人が示す激昂ぶりはすさまじい。
2012-08-03 07:52:08結局のところ、「ベトナム文化」とは何であるのか。ラッキョウの皮をいくら剥いでいっても、その下から「中国」が出てくる。・・・しかし、自国の文化が何から何まで他国の二番煎じでしかないことを、ことあるごとに自覚せざるをえない環境の中での、
2012-08-03 07:53:57(承前)とりわけ知識階層の心的状況とはいったいどんなものであろうか。・・・のんびりした南部人に比べ、意気高く、知的向上心が強い北部人のほうが、はるかに強烈な反中国感情を抱いている理由もこのへんに求められる。
2012-08-03 07:55:26・・・実際に華僑商法の“怪物”ぶりは、私たちあまり彼らと縁のない者の想像を絶している。何よりもその情報収集と内部伝達の速さ、物資移動の変幻自在ぶり、そして買収による当局への食い込み方。これは個人的な交際で買収とは関係ないが、私自身、相手があまりにも巧みに、
2012-08-03 08:07:14(承前)あまりにも自然に払いを済ませてしまうので、しまいにはそれが当然のことのようにさえ思えてくる。実際に私が勘定書きを奪い取り、不器用に手をポケットに突っ込もうとでもしようものなら、彼は絶交せんばかりの剣幕で怒るのだ。
2012-08-03 08:10:52あの手で贈物攻勢をやられたら、よほど強靭な精神の持ち主でも相手のペースにはまってしまうのではないか、と思う。チュー政権時代、チョロンの華僑はこの方法であらゆる方面にコネを付け、商売安泰の保証を得ていた。統一後も新たな支配者たちに対して同様の“商法”を続けた。
2012-08-03 08:17:12いかにその“汚染”ぶりがひどかったかは、チョロン地区の最高責任者に任命された党歴十数年の筋金入り委員が、わずか1年余りで多額の収賄罪に問われ、終身投獄の憂き目にあっている一事をみてもわかる。
2012-08-03 08:21:16@jonathanohn @HighTaka ありがとうございます。ソースは、『戦火と混迷の日々―悲劇のインドシナ 内藤泰子さんの体験を追いつつ』http://t.co/npOMHQ1j です。
2012-08-03 20:45:38