モーリー・ロバートソンさんによる資本主義の繁栄と世界に広めた絶望

一連のTweetが興味深かったので自分向けのメモとしてまとめさせてもらいました。
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モーリー・ロバートソン @gjmorley

1960年代から70年代にかけての「資本主義」の繁栄は、ソ連と反対の志向性を持った統制経済だったのかもしれない、と今朝思いました。個人主義が「個人のわがままをお金の力でとことん満たすことを追求する生き方」として浸透していたけど、哲学は当然度外視されていた。ソ連は個人より国家が先。

2012-08-05 13:40:43
モーリー・ロバートソン @gjmorley

アメリカの大統領選で争点のひとつとなる「スーパー・リッチをどう扱うか」は、その時代の資本主義を温存するのか、それとも格差を(せめてみんなが納得できる程度に)圧縮するのかという選択になる、と憶測しています。

2012-08-05 13:42:09
モーリー・ロバートソン @gjmorley

なぜ米国内(および先進国)で格差がここまで急速に広がったのかには、さまざまな要因がありますが、新興国が単純労働の提供からインフラ整備→中産階級の成長→購買力の熟成という手順で、資本主義の下請けから「お得意様」に変貌していく姿と同期している、と思います。

2012-08-05 13:44:22
モーリー・ロバートソン @gjmorley

ITは情報アクセスを水平化させるツールですが、マスコミが唯一の情報源だった「統制経済」の体制が弱体化し、個々人が統制の恩恵(安全・安心・安全神話)からはみ出してしまう作用と、マインドコントロールから解放されるという作用が同時進行。しかし支配されていないことには「苦しみ」もある。

2012-08-05 13:46:09
モーリー・ロバートソン @gjmorley

なんかそんな感じで、今日はお話を進める可能性。来場した皆さんの表情にカスタム化するつもりなので、これはあくまで原案です。

2012-08-05 13:46:53
モーリー・ロバートソン @gjmorley

ぼくが「無限の正義」と呼んでいる潔癖なモンスター・クレイマーや、宮台さんが「亜インテリ層」と呼ぶ、扇動されやすい人たち。これは国民性や民族性のみで片付けられるものではなく、「資本主義」と呼ばれたシステムが半世紀をかけて熟成させた怪物(キメラ)。ソ連というキメラと対をなす形で。

2012-08-05 13:49:41
モーリー・ロバートソン @gjmorley

大きな力や大きな「プラン」の下に統制されていたい。それこそが目標であり、安心。これが「安全神話」の正体ではなかっただろうか。また、それがほころびはじめ、途上国に押し付けられていた格差が逆流をし始めた頃に懐古趣味的な「保守・愛国心」がネット上に噴出し始めたのもアクシデントではない。

2012-08-05 13:51:36
モーリー・ロバートソン @gjmorley

誰かに大枠で面倒を見てもらえず、自力で自分を育てたり目標を見出したりしなくてはならず、何よりも「変わる」必要がある時代。これは人によってはエデンの園を追放されたような喪失感をもたらしている。魔女狩りを行ったり、体制の転覆を願う人は、実は強かった旧体制の復活をこそ望んでいる。

2012-08-05 13:52:58
モーリー・ロバートソン @gjmorley

現在進行している急激な異変は国境を越えて、各国で同時に顕現しています。これに対して旧来の「帝国主義」のレッテルを貼り、善悪に振りきれた構図で断罪する、という行為は知的なツールを持ち得ない人たちのパニックとしか考えられません。何が現実なのか、そもそも向き合えていない。

2012-08-05 13:55:35
モーリー・ロバートソン @gjmorley

先進国の移民反対、モンスター・クレイマー、精神的な「折れやすさ」、イスラム原理主義の「西洋との戦い」、反対にネオコン陣営の「テロとの戦い」…そもそも現実が認められない人たちがさまざまな立場から「いっきに解決する方法」を編み出しては飛びついている感じ。

2012-08-05 13:57:04
モーリー・ロバートソン @gjmorley

融合と分裂の同時進行。世界ではきわめて複雑な事態が進行しています。この中に「破壊と醜さ」を見出すのか、新たな視点から「シンプルな美しさ」を発見するのか。おそらく心にどれほどスペースがあるのかによって、出方が大きく食い違うことでしょう。

2012-08-05 13:59:26
モーリー・ロバートソン @gjmorley

鍵となるのは、「陰陽」という捉え方をするか、二律背反の激突と捉えるか。

2012-08-05 14:04:07
モーリー・ロバートソン @gjmorley

前半は資本主義が世界にまんべんなく広げた絶望を話し合いました。これから後半。では、どういう希望を私達が創りあげていくのか?を語ろうと思います。

2012-08-05 15:30:09

上記のTweetに共通したテーマだと思ったので、米国の貧困層が政治的な地道な解決策よりも宗教などの「他の解決策」へ流れる背景についてメディアと絡めてAceface4everさんが以前Tweetされたものを、下にまとめてみました。

Aceface @Aceface4ever

果たして今の日本人は考え方の指標としての「見識」を求めているのだろうか。いわゆる総合雑誌の不振を見る限り、小生は悲観的だ。

2012-07-22 16:30:51
Aceface @Aceface4ever

ファクラーの本でも日本の新聞と英米の新聞の安易な比較が多いが、アメリカの新聞の多くは地方紙やタブロイド。ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルを購読する人は人口の中の一握りだ。発行部数も日本の全国紙の数分の一にすぎない。

2012-07-22 16:32:42
Aceface @Aceface4ever

理由は紙面が難解すぎるからだ。ニューヨークタイムズやワシントンポストの紙面を毎日読みこなせる知的能力のある人はそう多くない。編集する側も読者を選ぶ紙面づくりをする。日本の全国紙が同じことをしようとすれば、読者の大多数を斬り捨てるという選択をしなければならないはずだ。

2012-07-22 16:34:44
Aceface @Aceface4ever

かといってアメリカのほうがいいとは思えない。アメリカでは所得以上に知的ギャップが広がったために、社会が政治的に二極化し、低所得低学歴層は政治的主張の基盤を宗教に置き始め、メディアはこの傾向を促進させている。

2012-07-22 16:40:24
Aceface @Aceface4ever

個々の記者の見識が記事内容を左右するには日本の記事が署名制になることが必要で、それは編集から人事にいたるまであらゆることが変わることが前提になる。「見識」は記者よりも研究者やビジネスマン、文化人などの「識者」のコメントか、論説委員で十分、というこれまでの方針が踏襲されると思われ。

2012-07-22 16:45:57
切り取り線 @kiri_tori

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2012-08-06 00:00:00

関連する他のBlog記事などもまとめて、ちょっと自分のBlogでもまとめてみました。参考までに。
http://fukuma.way-nifty.com/fukumas_daily_record/2012/08/post-d259.html