乙武氏のコーンスープともやしサラダに関するツイート

乙武氏のコーンスープともやしサラダに関するツイート
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乙武洋匡 @h_ototake

1.食卓にコーンスープともやしサラダが並んだ。4歳の長男が、もやしをコーンスープに入れて食べはじめた。あたりまえだが、妻はいやな顔をした。でも、僕はそれを止めるかどうか逡巡した。もちろん、これが公共の場であれば「まわりの人がいやな気持ちになるんだ」と注意する。でも、ここは食卓だ。

2012-08-22 20:32:41
乙武洋匡 @h_ototake

2.たとえば息子が絵を描いていて、太陽を「黒」で表現したとする。でも、僕はそれを「おかしい」とは言いたくないし、赤いクレヨンを渡すこともしたくない。常人の発想とはちがうだけで、それが彼の“感性”だからだ。味も、同じ。将来、彼がフレンチのシェフになるかもしれない。発想を尊重したい。

2012-08-22 20:37:36
乙武洋匡 @h_ototake

3.でも、妻は言った。「私のつくり手としての感情もある」――もっともだ。長男に少し待ってもらい、妻と話し合った。その結果、半分はスープに入れてOK、半分は出されたままの味で食べる。長男もえらい。僕らが出した結論を聞き、半分はコーンスープに入れ、半分は「もやしサラダとして」食べた。

2012-08-22 20:41:19
乙武洋匡 @h_ototake

4.子育てに正解はない。また、夫婦で見解が異なることもある。たまたま今回は些細なことだったけれど、もっと重大な局面で意見が分かれるかもしれない。でも、そうしたときにも、相手の意見を尊重しつつ、子どもにとってベストな着地点を見出していけたらと思っている。それには、こんな効果もある。

2012-08-22 20:53:29
乙武洋匡 @h_ototake

5.意見のちがう者同士が、相手の意見を尊重しながら、話し合いによって結論を出す。両親が日頃からそうした姿勢を見せていくことで、いざ息子が意見の異なる相手と出くわしたとき、「相手の意見を尊重しながら」「話し合って解決していく」ということが自然にできるようになってくれたら――。(完)

2012-08-22 21:01:30