フォロワさん魔法少女化

ふちさき @huchi_k

↓琴咲さん。こーじさんが相手の言葉を用いて攻撃するのに対象、琴咲さんは自分の言葉を用いて攻撃する。「切り裂け」と言葉にすれば、相手の肌は切り裂かれる。

ふちさき @huchi_k

.@ktsk 舌が吐き出す言葉の毒がじわじわと相手を追い詰めていく。切り裂くのは言葉の刃、苦しめるのは言葉の毒だ。もがき苦しむ相手を眺めるその瞳にはほんの少しの憐憫がある。けれど、少女は容赦はしない。十分に相手と距離を置いたまま重ねてもう一度言葉の刃を相手に向けた。

ふちさき @huchi_k

↓つきこしゃん。にょろーんな触手を操る魔法少女。どのあたりが魔法少女かというと、にょろーんを召喚するあたりまでで、あとは基本的に力任せの物理攻撃である。にょろーんは優秀なので捕縛も出来るが、「殲滅せよ」の指令の場合、例外無く触手に喰われるのでちょっとしたB級スプラッタ。

ふちさき @huchi_k

.@tukikok 少女の足元からにょろにょろと得体の知れない触手が生えてくる。にょろにょろと蠢く触手の真ん中にちょこんと立った幼い少女は落ちそうになる軍帽を押さえて、すみません、と謝った。それから、すっと指先を伸ばしてにょろにょろと蠢く触手に命令をくだす。敵は殲滅せよ。

ふちさき @huchi_k

↓こーじさん、言葉の魔法少女。相手の発した言葉を捕らえて相手に返す。呪詛っぽい精神攻撃が得意だが、変則技で言葉を物質化しての物理攻撃も出来る。精神攻撃か物理攻撃かは相手との相性次第。

ふちさき @huchi_k

.@peperoncino_k 紡いだ言葉が渦を成して相手を飲み込んでいく。それは魔法というより呪いのようで、意味を成さなくなってただの記号にまで分解された言葉は、張り付き染み付きじわじわと相手の精神までを犯していく。絶望なさい、と少女は笑ってぱちんとその細い指を鳴らした。

ふちさき @huchi_k

↓たまこさん、ヒーリング系特化の魔法少女。回復系ならお手の物。ただし、戦闘には向かないのでもっぱら後方支援向きだが、むしろ悪と戦うより癒しの力は他の役に立てたいタイプ。

ふちさき @huchi_k

.@tamako_pre ぼうっと橙色のやわらかな光が少女の掌にともる。暖色の光を幾重にも身体に纏わせて、少女が歩みを進めれば、少女の足元の萎れていた草木が瑞々しさを取り戻していく。少女が扱えるのは癒しの魔法だけ、ただそれだけだけれど、その癒しの光はなによりもあたたかい。

ふちさき @huchi_k

↓みやましゃん。武器はトカレフと水道管。魔法少女の癖に物理攻撃＞魔法攻撃。一応、トカレフは魔法武装だが、水道管の方が多用される。共産主義を掲げ、日々資本主義の思想を叩き壊すべく世界を渡り歩いている。

ふちさき @huchi_k

.@foret2pluie 片手にトカレフ、もう片手に錆びた水道管を握り締めて、少女はじっと遠くを見詰めている。もう既に少女は何と戦っているのかすらわからない。ただ、ひたすらに少女の側を通り過ぎて行くものを叩き落としていくだけだ。ひゅん、と重く鉄が鳴る。腐った資本主義に鉄槌を！

ふちさき @huchi_k

↓お前も魔法少女化しろよっていわれたので魔法少女ふちさき。この身は絶望で出来ている。血潮はインクで心はガラス。幾たびの面接を越えて不採用。ただの一度も採用はなく、ただの一度も理解されない。彼の者は常に一人、机に向かって履歴書を書く。職をください（切実）

ふちさき @huchi_k

.@keu_h そこにあるのが絶望だと知っている。絶望以外のなにもそこにはない。ずるりと少女の足元を這いずるのは絶望という名の泥たちだ。蠢くそれらは少女が生み出したもので、少女に還っていくものだ。タクトでも振るように指先を空中で躍らせる。無駄になった履歴書のインクがこの絶望だ。

ふちさき @huchi_k

↓魔法少女（？）みやま vs 魔法少女つきこふ　物理攻撃特化vs防御特化なので、決着がなかなかつかなそう。にょろーんの絶対防御が不可能になるまでMPを削るか、にょろーんがみやまさんを捕えるかどっちが先かの鬼ごっこ。　 @tukikok @foret2pluie

ふちさき @huchi_k

迫り来る不気味な触手を水道管で片っ端から叩き落とす傍ら、左手でトカレフの引き金を引く。トカレフの銃弾の弾道は過たずに幼い少女の眉間を貫いたはずなのに、幼い少女は軍帽を押さえたまま立ち尽くしている。舌打ちをして、もう一度引き金を引いた。しかし、銃弾は少女を貫かない。触手が迫り来る。

ふちさき @huchi_k

↓魔法少女っていうか世間に絶望した半魔女ふちさき vs 共産主義の魔法少女みやましゃん。共産主義なら職を失うことなんてなかったのに。

ふちさき @huchi_k

触れれば精神まで引っ張られそうな絶望を濃縮させた闇が足元に絡み付く。相対する少女は最早「魔法少女」などではなく「魔女」に近い。彼女には信念も信義も何も残っておらず、あるのは深い絶望だった。水道管で泥を薙ぎ払い叫んで、銃口の引き金を引いた。腐った資本主義に身を落とした結果がお前だ！

ふちさき @huchi_k

↓言葉の魔女こうじさん（ @peperoncino_k ） vs 本の魔女あつきさん（ @atsuki69 ）　この二人はどちらも魔法少女らしい魔法少女なので、魔法を発動させる速さが勝敗の鍵を握っているかと。

ふちさき @huchi_k

漆黒のマントの少女が羽ペンを空中に走らせるのと同時に、ドレス姿の少女が言葉を紡いだ。マントの少女は本の一冊を手に取ると、素早く羽ペンを走らせて防御魔法を構築させる。それは絶対の防御の固有結界。けれど、その結界が球体を成すよりも先に、破壊の言葉がそこに滑り込む。それを、無効化せよ。