-
millionsage
- 3181
- 5
- 2
- 0
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
デジタル技術による文芸の革新は、今この講演にやってきているほとんどの人が生きているうちに必ず起こる。僕、そして星海社という会社はその来るべき文芸の革新を強力に後押しする側に立ち続けたい。
2010-07-24 03:04:44![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
歴史上、大きな変革が行われる過渡期の時代は誰もが歴史に名を残すチャンスのある時代。あの坂本龍馬も幕末という時代に生まれなければ、そして日本に黒船がやってこなければ、土佐の剣術道場の良き師範、で人生が終わっていた可能性が大いにある。
2010-07-24 03:08:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
かつて「小説」が「物語」「長編叙事詩」といったフォーマットを更新したように、来るべき文芸の革新において「小説」というフォーマットを更新する「ネクストノベル」の概念を発明し、実践できた人物は歴史に名前が確実に残る。そこを狙っていきたい。
2010-07-24 03:10:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
現状の「電子書籍」なるもののコンセプトの多くは、「紙」で「石版」の読み味を再現してみよう、的なものに止まっている。それでは文芸の革新は起こりえない。発想の飛躍が必要。
2010-07-24 03:13:04![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
たとえばあのモスバーガーだって、ハンバーガーに使っている野菜の産地のみならず「誰がつくったか?」を紹介している。その伝で言えば、「魂の食い物」である本の送り手である編集者の名前が読者から黒子であり続けていることに対しては疑問がある。
2010-07-24 03:18:02![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
太田は個人的には編集者の黒子の美学(ここ、本当は黒衣としたいw)を信じているし実践したいと思っているが、そういった思いは今という時代の流れからは逆行しているのではないだろうか。読者はいったい誰がつくったのかわからない「魂の食い物」を食べさせられている。
2010-07-24 03:20:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今、プルタークの『英雄伝』を読んでいるが、2000年近く以前に書かれた本にも関わらず最高に面白い。評価の定まったあらゆる古典は確実に面白いんです。多くの読者にとっては、その人のアンテナに引っかかってくる古典だけを読んでいれば「一生」外れのない読書ができるはず。
2010-07-24 03:25:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
古典は確実に面白い。しかし書店に足を運ぶ読者の100%は「古典」コーナーではなく、まず最初に「今月の新刊」コーナーに最初に足を運ぶ。もちろん僕も運ぶ。効率という尺度で測れば、それはそれはどう考えても非効率な読書なのに。
2010-07-24 03:29:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
なぜ人は「新刊」を求めるのか。そしてなぜ我々出版社は「新刊」を世に問うのか。それは、「新刊」の一ページは、未来を切り開く、未来の一ページだからだ。たった今書かれた未来の一ページには圧倒的な魔力がある。
2010-07-24 03:32:56![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
たった今書かれた未来の一ページには圧倒的な魔力がある。その意味では、古典は、古典と言うだけで価値はない。古典と比べてたとえどんなに内容が劣っていても、新刊には未来を切り開いているという価値がある。
2010-07-24 03:34:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
書店の「今月の新刊」コーナーに足を運んで、「期待の新人のデビュー作!」などという、リスク100%でしかない惹句に惹かれて新刊本をつい買ってしまうのは、そこに「未来の一ページ」という魔法がかかっているからだと思う。
2010-07-24 03:37:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
新大陸と旧大陸と称されるデジタルの世界とアナログの世界はお互いを認め合って、お互いに船を出し合って積極的に交易していくべき。そこに出版の革新のチャンスがある。
2010-07-24 03:40:57![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「黒船」がやってきたからこそ、幕末に生きた若い日本人は胸を躍らせて人生を過ごすことができた。今の出版界もまさにそうではないか。太田も、今という時代を生きる一編集者として胸を躍らせている。
2010-07-24 03:43:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
明日は今ある今日の延長、という人生には僕は耐えられない。だから、まだ誰も見たことのないものを次々に見ることのできる・・・、そんな明日を迎え続けたい。編集者はそれが出来る仕事なんです。
2010-07-24 03:46:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
これは以前、東浩紀(@hazuma)さんからも伺ってなるほどと思ったことがあるね。おたく第一世代の学力はすごいよ。 RT @crambomb まさに俺がそうです。さらに言うと顎の力が足りない。かつてのオタクは3か国語くらい読んでたのに。俺は日本語すらうまく理解できない。教養もない
2010-07-24 04:57:31![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そっかー、嬉しいぜ。RT @sh_archaicsmile 私の人生で「大事な本」の幾つかは太田さんの仕事によるものと最近知りました。応援しています。
2010-07-24 04:58:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@miyoshihisako リプライありがとうございます。いつまでも、一読者としての野性の勘を信じて、「次の本」を選んだり世に送り出していきたいと思っています・・・!
2010-07-24 04:59:58![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
当然! RT @kimito30 アニメやドラマはスタッフ名が出ますよね。でもそれってそれだけの責任が編集にかかり、同じ作者さんでも作品ごとにこの編集が担当してるのは良いけど別の人が担当なのはダメ…となると名指しで批判される可能性がありますが、そのことについてはどう思われますか?
2010-07-24 05:02:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
編集者が説くところの「黒衣の美学」論は美しいし、僕もその美しさを信じたいし信じてはいるけれど、しかし他方ではその美学が駄目な編集者の駄目な仕事の隠れ蓑、責任逃れの方便になってきたこともまた事実だと思う。
2010-07-24 05:06:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@caille2006 おおー、さすがですね! 気づいて下さって嬉しいです。ありがとうございます。>中井英夫ですね。>黒衣
2010-07-24 05:09:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@GRUS_japone そうそう、出会ったときが新刊、ですね。そう言った意味では、世界は新しい本であふれていますね。
2010-07-24 05:10:05