橋下市長や維新の会についてマスコミもネットも権力を大きく見積もり過ぎている

菅原 琢　新刊『データ分析読解の技術』重版御礼 @sugawarataku

週刊朝日と橋下徹大阪市長を巡る言説の中で、よく権力という言葉が用いられて、たとえばそれを監視するメディアとしての役割が、といった議論がされているのだけど、大阪市長の権力とは如何ほどのものなのだろうか。

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だいたい橋下市長や維新の会について語る語り口というのは、メディア、評論家、ツイッター民に限らず、これを巨大な権力や勢力としてみなしがちなんだけど、勢力の規模も公的な権限も実際には大した集団ではない。

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たとえば一自治体の首長が持っている権限だけで、朝日新聞社なんか潰せないでしょう。朝日だって、権力に屈したというより、取材できず美味しいネタを取り逃がすとか、対面が悪いとか、人権団体との関係がとか、諸々の内部の論理の話のように見える。

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単なる一市長、一地方政党を、巨大な集団であるかのように捉えて騒ぎ立てて、存在感を大きくして、メディア全体ではマッチポンプ。それをやるのはコンテンツとして多少カネになりそうだからで、権力に対峙するメディアの危機なんてのは今回の騒動では後付けの建前論でしかない。

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本当に権力に対峙していることに意義を感じているのなら、警察や検察やそれこそ原発事故前に電力会社の闇を、もっと取材して記事にしているはず。都合がいいときだけ権力と対峙しているんですって言ったところで、響かないですね個人的には。一般論として支持するだけで。