天然精霊と能天気精霊 旅の歌 館編

http://togetter.com/li/371107 からの続きになっています。 名槍グラーシーザの精霊・ティアと、宝剣エッテタンゲの精霊・シャロ。コウさん宅のシルヴさんとグルウさんとの物語。
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内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 「わたしはここで、この場所で、あの方が選んでくれたわたし自身を信じて、ここにいようって。……でもそれは間違いなのかも、本当は、わたしが傍にいたらあの方のご迷惑にしかならないのかもしれない…って」ゆっくりと、目を開き、窓際に立つその人へ視線を向ける。→

2013-01-14 20:36:30
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 「そう、思ってしまったんです。でもそれこそがきっと逃げですね」くす、と笑う真紅の瞳に陰りはなく。「…ティアは、自分を信じてあげられないんだと思うんです。だから全てを犠牲にしてしまう」「…自分を、信じてくれるでしょうか。愛する人が選んでくれた自分自身を」

2013-01-14 20:36:46
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「信じるのって、難しいですよね」 「そのひとの言葉を信じるのも、自分を信じるのも。...その一歩を踏み出すのが、とてもこわい」 窓枠に腰掛ける。 「だから、手を取るんだ」 「手を繋いで、大丈夫だって思えたら、きっと信じられる。...ね?」→

2013-01-15 12:18:01
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi そうですよね?というようにシャロに微笑みかける。 「シャロさんが言うように、シルヴさんやグルウさんの事を思って貴女達を非難してくるひともいます」 「...でもそれならきっと、そのひと達は分かってくれる。貴女達がどんなに素晴らしい存在かって」→

2013-01-15 12:18:03
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「だって、二人が選んだんですもん」 両手を掲げ、嬉しそうに目を細める。 「それをまるごと全部、ティアさんにも伝えてあげたい。グルウさんと手を繋いで、自分を信じてあげてほしい」

2013-01-15 12:18:07
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 「ヨウジュ様…」嬉しそうに語るその姿に、涙が一筋流れた。慌ててぐしぐしと擦って、「あっ、ご、ごめんなさい。何だかじーんとしてしまって」「グルウさんなら、きっと。…陰を選んだ彼女を引っ張りあげたあの方ならきっと、あの意地っ張りをどうにかしてくれるって」→

2013-01-15 13:31:33
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 「そう、思っちゃうんですよね…」(ねぇ、ティア。どうか、信じて。わたし達が選んだ人を。そして自分を)立ち上がり、ぺこりと一礼する。「ありがとうございます。ヨウジュ様。ティアがまた迷ったら、どうかそのお言葉を」

2013-01-15 13:31:41
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「あは、シャロさん僕より泣き虫になった?」 立ち上がったシャロに近寄り、冗談めかして笑う。 「僕の言葉なんかでよければ、いつでも。...貴方達の絆を強めることができるのなら」 ふ、と目を細めて微笑む。→

2013-01-16 00:54:14
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「おや、どうしました二人とも立ち上がって。もう少ししたら給仕の者が来ますよ」 ガチャリと扉が開き、シルヴが戻ってきた。 「あ、ありがとうございます。シャロさん、どうぞ座って」 と椅子を引き、促す。

2013-01-16 00:54:29
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill あわわ、と慌てつつ、すみませんと苦笑いして椅子に座る。(…この場所で、生きる)(ティア。それは、貴女もそうでしょう?)「…ヨウジュ様、シルヴさま!」むん!と気合いをいれ、「ティアが戻ってきたらデコピンしてやりましょうね!」

2013-01-16 03:35:43
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi シャロの言葉に、シルヴが目を丸くし、ヨウジュがぷっと吹き出す。 「...随分飛躍しましたね。何を言ったんですか?ヨウジュくん」 「ふふ、大したこと言ってないですよ」 笑いながら、それぞれ席につく。→

2013-01-16 13:55:03
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi と、ノックの音が響き、給仕の女性達ががカートを押して現れる。 「お待たせいたしました、ヨウジュ様、シルヴ様、シャロ様」 礼をし、テーブルに食器や菓子類を並べ始める。

2013-01-16 13:55:16
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi お菓子は なんかお好きなの考えていただいてもおkですよう

2013-01-16 13:56:30
  • パンケーキ
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 並べられていく食器や菓子類を眺め、目をキラキラとさせる。「あ!ショートケーキですね!」甘い香りに、にこにこと微笑んで、「…わたしもなにか作れるようになれたらいいんですけど…。あ、いえ、作りたいものはあるんですけどね…」少し肩を落として。

2013-01-16 16:50:06
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「作りたいもの?」 ヨウジュが首を傾げる。 「おや、初耳ですねぇ。何が作りたいんですか?」 「あ、そうだ!ハンナさん!」 と、ヨウジュが給仕の女性に声をかける。 「はい、なんですかヨウジュ様」→

2013-01-16 19:36:35
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi 「ハンナさんはすごく料理上手だから、シャロさんに色々教えてあげられるんじゃないかなぁ」 「おや、そんなに褒めても何も出ませんよ?で、シャロ様は何が作りたいんです?お手伝いできるようならぜひ」 ハンナ、と呼ばれた恰幅の良い給仕の女性が朗らかに笑う。

2013-01-16 19:37:00
ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@naisyo_banasi ハンナさんはヨウジュの乳母みたいな感じのひとです

2013-01-16 19:37:25
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill ハンナさん了解ですぅ…! やさしそう…

2013-01-16 19:47:24
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 「あ、え、えっと…」ちょっと気恥ずかしそうに俯き、ちらりとハンナを見つつ。「パ、パンケーキなんですけど…。あ、ああ、基本中の基本っていうのは知ってるんです!…でも自分でやっても全然うまくできなくて…。その、…おかあさんが、よく焼いてくれたんです」→

2013-01-16 20:18:14
内緒話 @naisyo_banasi

@Y_Yggdrasill 顔をあげ、「ふわふわで、甘い香りなんです。わたしはそれがすごく好きで。…だから、いつかその、こ、こ、子供ができたときに焼いてあげたっ…!」がちっ、と音がして、口を押えて蹲る。涙目でシルヴの方を見れば、それが舌を噛んだと分かるだろうと。

2013-01-16 20:18:20
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