業田良家【機械仕掛けの愛】で描かれるロボット
http://t.co/ebwYyMhS 再掲載してみる。「機械仕掛けの愛」一話無料で読めます。別に関係者じゃないよwでも業田 良家さんは私の中でもっと評価されるべき作者ベスト5に常に入ってる
2012-11-25 21:07:07機械仕掛けの愛 心のないはずの機械がひたすらな愛をプログラムされただけのロボットたちが心をナチュラルボーンで持って生まれたはずの人間よりよほど「愛し上手」なのだろう。ひたすら従順な彼らはその愚直さ故に愛しい。 #このマンガがすごいのに何故売れないもっと売れろ2012
2012-11-20 20:54:48機械仕掛けの愛の何が切ないって(紹介のところにはわかりやすく心を持ったロボットたちってかいてあるけど)彼らの愛はあくまでもプログラムだって明言されてる事なんだよ。人に尽くすように、人を慰撫するように、人の為に闘うように。そのプログラムの果ての果てにほんのちょっとだけ意思がある
2012-11-25 21:09:25以下、ネタバレあり
戦場ロボットのリックは、戦闘させられるだけのロボットで、でもその中で心を以て接してくれた子供と心の交流のようなものをもつんだよ。でも敵方に奪われプログラムを書き換えられたリックはその子供を含めたいままで味方だった人間全部を皆殺しにしてしまう。だってコマンドは絶対だもの
2012-11-25 21:12:35愛するように見えてもコマンドに従わざるを得ないんだよ。人間がよく見せるこの場面での葛藤もリックの青ざめた表情っぽい一コマのみで演出され、その後は淡々とリックは全員を殺す。ここでリックの「愛」はプログラムに過ぎない事が同時に淡々と描かれるわけだ。切ないよ、愛の存在の儚さが
2012-11-25 21:15:55でもリックは最後にコマンドを自分で選ぶの。「もう人間の命令を聞くのはたくさんだ」と自爆するコマンド。その時点でのリックの小さな小さなまるで蟷螂の鎌のような人への抵抗がようやくリックを「プログラムの愛」から解放する訳よ。でもそれは己の存在を亡くすことを意味するの
2012-11-25 21:19:18「自我か死か」しかないって事なんだよ。そしてその死すら喜び、利用する人間は悔しいけれど(ここで悔しいのはロボ側に感情移入してるからw)歯噛みするほど豊かなんだ。シビアだなあって思う。でも作者の視点はロボットの儚くも美しい愛と自我も、人間の醜さも愛も飲みこんだ豊かさもフラットに見る
2012-11-25 21:23:35どっちがいいとも悪いとも言ってない。もちろん「複雑な人間の醜さ」と「プログラム故に純粋な愛を持つロボットの健気さ、美しさ」を意図的に比較して見せてはいるけど、でもその中でもその「プログラムの愛」に「人間の愛」を向ける人間もいてそれがロボットの小さな「こうしたい」自我を生んだりする
2012-11-25 21:26:27そしてどんなに小さくともこの「自我」が芽生えた時点でロボットは造物主に逆らう存在になるんだ。キリストさんが「我が神何故私を見捨てたまいしか」とはじめて神に疑問を投げかけた時に神と同等になれた様に、ロボットはロボットという固有の種になるのだと思う。
2012-11-25 21:29:34機械仕掛けの愛の感想さっき書いてたけど、あれが業田 良家さんじゃなくて岡崎二郎さんだったら業田さんが目覚めさせたちいさなちいさな自我をもシビアに目覚めさせなかった気がするなあ。「愛というプログラム」によって何が起こっていくかを化学反応みたいに描いてった気がする
2012-11-25 22:01:41