【メモ】流通する音樂のWIN:WIN:WIN

@kentarotakahash氏の見解。
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kentarotakahashi @kentarotakahash

音楽の世界をこんな風にしてしまったのは、一義的にはミュージック・ピープルですよ。音楽家と、音楽メディア産業の人々と、音楽ファン。その三者。

2010-08-12 03:03:43
kentarotakahashi @kentarotakahash

オレなんか、その三者のどれでもあるから、よーく分かる。

2010-08-12 03:04:17
kentarotakahashi @kentarotakahash

音楽の世界をこんな風にしてしまったのは、音楽家と、音楽メディア産業の人々と、音楽ファン。その三者。なのに、それぞれに自分達が何をしたのかには気づかないんだよね。それは満たされた欲望は、もはや見えなくなってしまうからかもしれない。

2010-08-12 03:23:49
kentarotakahashi @kentarotakahash

あくまで、これはレコードという複製芸術として作られ、流通し、聞かれる音楽についての話だけれど。音楽家も、音楽産業も、音楽ファンも、それぞれに欲望を最大化させた。90年代から00年代にかけて。なぜなら、かつてなく大きな欲望を満たせることが分かったから。

2010-08-12 03:29:03
kentarotakahashi @kentarotakahash

それによって、微妙なバランスの上にあった、ささやかな生態系が崩れてしまった、みたいなことかもしれない。

2010-08-12 03:33:02
kentarotakahashi @kentarotakahash

例えば、アナログ・レコードの時代には、それは追加プレスが難しい。多くのレコードは初回生産で終わる。だから、しばらくすると手に入らなくなる。買ったレコードも擦り切れていく。そういう中で、人は次の新しいレコードを買っていた。

2010-08-12 03:35:19
kentarotakahashi @kentarotakahash

それがCDになって、消えていく音楽が極端に少なくなった。あらゆる過去のレコードがリイシューされる(今ではネット上に残る)。音楽が不死を手に入れたようなもの。それは音楽家にとっては素晴らしい。いつまでも作品を聞いてもらえるのだから。

2010-08-12 03:42:15
kentarotakahashi @kentarotakahash

それは音楽産業にとっても素晴らしい。露と消えたはずの過去の音楽を幾らでも掘り出して、売ることができるのだから。それは音楽ファンにとっても素晴らしい。古今東西のありとあらゆる音楽が聞けるようになったのだから。そして、三者ともWIN:WIN:WINの90年代がやってくる。

2010-08-12 03:45:27
kentarotakahashi @kentarotakahash

デジタルなツールは作る者の欲望を、売る者の欲望を、聞く者の欲望を最大化させた。ほどほどなんてことは誰も知らなかった。それは仕方ない。作る者はデジタルなツールを最大限に使って、最大量の音楽を産み出すしかないだろう。作る者同士の競争がそれを促すから。

2010-08-12 03:49:33
kentarotakahashi @kentarotakahash

経済をぬきにしていえば、今ほど、人間と音楽の蜜月時代はないんじゃないかな。音楽家は、あるいは、音楽ファンはどれほどの豊かさを手にしたか。欲望は満たされたか、あるいは、満たされることが分かっている。

2010-08-12 04:17:07