「坂上、お前は今元役人との会話が退屈で帰ろうとしている」
- Kagamikimihiko
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今サブカル批評をやることの意味はやっぱ考えたいよね。「楽しい」の限界は感じる。こればっかりは震災関係ある、古市さんや國分さんの本は面白いし、確実に世界をイメージ化することに役立つ。イベントとかだと、東さん不在の重さも感じる、分かってたから補おうともしてきたけど力不足も感じる。
2012-12-11 20:51:24それこそ、毎日小説読んだり漫画読んだり映画観てる人は、「これ何の役に立つのん?」とか考えないと思うんだよね。俺は本当に人生に困ってる瞬間にポップや球磨川さんのこと思い出して立ち上がったりするし、フィクションを生活世界に役立てる回路って自然にできてる。けどこれはマイノリティなんだな
2012-12-11 20:53:05ちょっと自戒も込めつつ泣けるエピソードをひとつ。11月20日くらいかな、深夜に村上くん、峰尾くん、東さんと飲んで新宿の風花でヱヴァトークしてた時、丁度東さんと面識があるらしい元役人で現大学教授の方が来たんですね。で、ひたすらに東さんはもっとビッグになって政界に出るべきだ的な話。
2012-12-11 20:55:56それはどっちでもいいんだけど、この人はどの本を読んでどの活動を見てそう言ってるのかなと思って訊いてみた。そしたら動ポモも郵便本も一般意志も読んでない。けど、何となくのイメージだけで「もっとビッグに!」って言ってる。これはなかなか横で話しててしんどいわけですよ。
2012-12-11 20:57:36で、仕事終わってないしダルいしもう帰ろうと立ち上がりかけたその瞬間、遠くの席にいた東さんが声をかけてきたんですね。「坂上、おまえ帰るのか?」と。「今の会話聞いてました?」「無論、パーフェクトに聞いてた」「だったら・・・」、という会話があって、その後が最強にかっこよかったんですね。
2012-12-11 20:59:28「坂上、お前は今元役人との会話が退屈で帰ろうとしている。しかし、お前が言っている文学はそれでいいのか。小説や批評は、それを知らない人間ひとりを説得して興味を持たせることもできない程度のものでいいのか」
2012-12-11 21:01:01これはもうハンマーで頸椎殴られたかのような衝撃で、ここ1年くらい、僕は自分の言葉が広がるように努めてきたつもりだったけど、そもそもフィクション回路がない人のことは諦めていた。けど、それじゃあ駄目だなと、家に帰ったあとも反芻して思った。
2012-12-11 21:02:18だから小説を書いたり、文化批評書いたりする人には、やっぱり「それにどんな意味があるのか」を説明できる信念や理論や愛を持っていてほしいなと思う。その上で色々助け合っていければと思う。そうやって、正しい意味で「開いていく」ことができればと、思う。
2012-12-11 21:03:45