帰ってきた残念怪談
- kaitenzushi
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Tさんは「寝てたらピキーンッと金縛りにあって、幽霊をみたんだ。多分、地縛霊」と言って、グラスを置いた。彼は続いて「妙だったよ。不気味だし。異常だったね」と言って、逆の手に持っていたグラスを置いた。そして「それだけ」といって頭に載せていたグラスも置いた、という。 #tknk
2010-09-04 03:46:36@kotatakada 「幽霊を見て金縛りに遭った。地縛霊だと思う」「凄く怖かった。まあ、そんだけなんだけど」みたいな感じ。だいたい「金縛りに遭って何か見たからそれは幽霊」っていうところに凝縮されてるんだけど、
2010-09-04 04:00:10@kotatakada 重要なのは他に何かやらかしてるだろwというそこに行き着くまでの前振りの部分。だけど、体験者の方は最終的な結果としての「金縛り、幽霊出た」のところを真っ先に喋るので、だんだん聞き解していって、前段に遡らなければなりませんw
2010-09-04 04:00:59@kotatakada 遡ってみると、だいたい「それだけ」じゃ済まない前振りがあるんだけど、当人は金縛りと目撃談のほうが凄いと思ってるから、その部分を語るときに忘れちゃってることが多いw
2010-09-04 04:01:33@kotatakada 逆に、順を追って頭からちゃんと語られる話というのは、当人がよほど何度も喋って聞かせて、語りとしてのテンプレができている話か、順を追ってどこかで読んだかした(又聞き)か、本で読んだ話の確率がちょい高めです。
2010-09-04 04:02:46@kotatakada なので、また金縛りか!と思いつつも、「幽霊見たよ!金縛りスゲー!」から始まる話のほうが信憑性は高い、と踏んでます。
2010-09-04 04:03:14@kotatakada そうそう。だから、その「そういえば」という話を思い出してもらえるまで、執念深くwつきあえる「聞き上手」「話させ上手」の人が、怪談集めには向いてる。話し上手、演説好きwは怪談集めには向かないんです。
2010-09-04 04:07:11「この話は怖いよ」とM君は煙草に火を点けた。「この間、金縛りにあってさぁー」そこでジョッキに一口付けた。「目が覚めるとさぁー」そこで漬けたての浅漬けをポリッと齧った。「胸の上にさぁー」そこで近くのお寺の鐘がゴーンと撞かれた音がした。「ちゃんと聞いてる?」進まない話に私は疲れた。
2010-09-04 12:06:30