宇宙戦艦ヤマト2199×スター・ウォーズ（デススター編）

現場猫教授 @Dr_crowfake

グランドモフ・ウィルハフ・ターキン+デススターVSヤマト、という悪魔合体が生じそうになってどうしようかと思っている。

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大提督（グランドモフ）ウィルハフ・ターキンは、スター・ウォーズシリーズの中でも有数に好きなキャラです。ピーター・カッシングがあまりにもいい演技をしてたので、印象深いんですな。

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「奴の射程は我々より長い、そして射程に入れば、必ず殲滅される」デススターを前に、真田志郎はそのように冷静に状況を分析する。「じゃあどうすればいいんですか真田さん！」「こんなこともあろうかと、俺はデススターの設計図を入手しておいた。北極側にある排熱口、それが奴の弱点だ」

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「じゃあそこに波動砲を撃ちこめば」「落ち着け古代、我々の機動力では、そこに行き着く前に殲滅される。だがコスモタイガー隊なら、奴の攻撃をかわし、弱点をつけるかもしれん」「賭けですね。そうだ。だが、俺達はそれに賭けるしかない」

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一方その頃、デススター司令部ではグランドモフ・ターキンが爪を噛んでいた。「デススターの弱点を知られたか。そこを付かれると負けだ。だが、奴らを射程に入れれば勝てる」ヴェーダー卿が云う「露払いは、余が行う」「良いのか？」「帝国のためだ」ヴェーダーは機械音声の底知れぬ響きで云う。

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「コスモタイガー隊、発進！　目標は敵惑星要塞北極部の放熱口！」「了解！」加藤率いるコスモタイガー隊がデススターを屠るべく出撃する。しかしそこには「シスの暗黒卿」ダース・ベイダーが率いるTIEファイター部隊が待ち伏せていた。

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フォースの暗黒面の力を存分に振るい、コスモタイガー帯を次々に屠るベイダー卿。次々に放熱口に向かうも、落とされていくコスモタイガー隊。もはや残されたのは加藤と山本の2機にすぎない。そして加藤の背後にベイダー卿の機体が張り付き、必殺の一撃を放った。

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加藤は最後に念仏の一節でも唱えようと思った。しかし、次の瞬間爆発したのは彼の機体ではなかった。「山本！」そう、山本機がベイダー卿と加藤の間に割り込み、射線を遮ったのだ。敬礼しながらデススター表面へと墜落していく山本機を見て、加藤の中に様々な感情が渦巻いた。

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しかしそこで、彼の師の言葉が脳裏をよぎった。「色即是空空即是色、全てこの世は夢幻よ、喝！」加藤の脳裏からすべての妄念が飛び去った。そしてベイダー卿の執拗な追撃を逃れ、目標の排熱口へとたどり着いた。彼は無念無想の境地で、爆弾の発射スイッチを押した。

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そのころ、グランドモフ・ターキンはヤマトを射程に入れようとデススターを前進させていた。そして彼の胸中には焦りの色があった。デススターは強力だが、直衛を欠く。ベイダー卿が支援しているとはいえ、リスクはゼロではない。早く敵を射程に収め、惑星破壊砲の一撃で仕留めなければならない。

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その判断は、熟練の用兵家として全く妥当なものだった。そして彼はついにヤマトを射程に収めた。「惑星破壊砲、射撃用意」彼の命令に従い、オペレータたちが手際よく準備を整えていく。ギリギリだが、競り勝った。グランドモフ・ターキンはそう確信した。

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しかしその瞬間、加藤の放った爆弾が放熱口へと飛び込み、デススターの動力炉を破壊したのだ。ターキンは勝利の確信と、デススターともにはじけ飛んだ。

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その爆発から退避しながら、ベイダー卿は思った。「フォースの使い手、ジェダイ、だと？」そして加藤も、その有様に呆然としていた。「これを、俺がやったのか？」その加藤の脳裏に、見も知らぬ老人の姿が見えた。「若者よ、君がフォースとともにあらんことを……」若きジェダイの覚醒であった。

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「ふむ。ターキンめは過ぎたる野心によって身を滅ぼした。しかし帝国の覇業は終わらぬ。宇宙全てを暗黒面で統一するのだ」銀河帝国皇帝パルパティーンは、ベイダー卿の報告にも寛容な笑みを浮かべた。しかし彼の次の報告に、眉をしかめた。「異世界の戦艦と、異世界のジェダイと？」

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「左様に御座います陛下。反乱軍にも属さぬ戦艦の、ただ1兵士が、デススターを破壊してみせたのでございます。放置すれば、必ずや我らが覇業の障害となりましょうや」「ではベイダー卿、汝に命ずる。その戦艦を拿捕し、新たなるジェダイを暗黒面へと引きずり込むのだ」「はっ」ベイダー卿は一礼した。

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そしてヤマトに帰還した加藤は、仲間を大勢失った悔しさと、デススターを破壊した達成感との入り交じる複雑な感情の中で、解けぬ疑問を抱いていた。「フォースとは、なんなのだ？　あの時俺に語りかけた老人は、一体誰なのだ？」と……。