- takemootoo
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血湧く宴の醜男吼ゆ 雨夜に娘攫はれつ 甘露帯びねと嬲り抜き 燃え蘇生経て笑みゐるや (ちわくうたけのしこをほゆ あまよにむすめさらはれつ かんろおひねとなふりぬき もえそせいへてゑみゐるや) オリジナルいろはOP.49。久々にエロ注意。
2012-06-22 05:58:31六道の辻踏み迷ひ 遠き冥暗流離へば 許せぬ声に血流れて 滓を分けゐね野ぞ燃えむ (ろくたうのつしふみまよひ とほきめいあんさすらへは ゆるせぬこゑにちなかれて おりをわけゐねやそもえむ) オリジナルいろはOp.50。
2012-06-22 14:07:00セヱラア服の裾下に 地平歪めりエルゴ球 乙点読みねホモトピヰ 叉路を抜けなむ環や廻れ (せゑらあふくのすそしたに ちへいゆかめりえるこきう おつてんよみねほもとぴゐ さろをぬけなむわやまはれ) オリジナルいろはOp.51。
2012-06-22 15:51:18鈍色の空淀みゐて 湖畔経巡り骨数多 忘れ得ぬゆゑ面影を 遣る瀬なき憂さ淵沈む (にひいろのそらよとみゐて こはんへめくりほねあまた わすれえぬゆゑおもかけを やるせなきうさふちしつむ) オリジナルいろはOp.52。
2012-06-25 18:00:58不条理なるも冤罪に 地下の獄は怖ろしき 濯ぐ水責め骨割られ 木霊よ喘げ無為を得ぬ (ふてうりなるもゑんさいに ちかのひとやはおそろしき ゆすくみつせめほねわられ こたまよあへけむゐをえぬ) オリジナルいろはOp.53。
2012-06-25 22:18:32メビウスの輪ぞ面白き 二つ合はせてクラインへ ボトルになりぬ下位超ゆや 曲げ折れむ見よ智恵冴えね (めひうすのわそおもしろき ふたつあはせてくらいんへ ほとるになりぬかゐこゆや まけをれむみよちゑさえね) オリジナルいろはOp.54。
2012-06-26 00:36:11女文字見え表札に そぼと降りぬる萩の雨 池ゆ声せず堰杙立ち 寝藁置かれて夜や丸む (をんなもしみえへうさつに そほとふりぬるはきのあめ いけゆこゑせすゐくひたち ねわらおかれてよやまろむ) オリジナルいろはOp.55。堰杙(ゐぐひ)は水を堰き止めるための杭。
2012-06-26 03:23:57クラブにダイヤハアト越え ゆるり申しき2スペよ 1落ちけむも顰みせぬ サロメの笑顔慣れて居ね (くらふにたいやはあとこえ ゆるりまをしきつうすへよ わんおちけむもひそみせぬ さろめのゑかほなれてゐね) オリジナルいろはOp.56。コントラクト・ブリッジの一景。
2012-06-29 21:46:06虚無の供物美酒を 海に降らせよいと少し 血染むる変はり覚えめや 帰路へ揺れゐて波酔ひぬ (ねあんのくもつうまさけを わたにふらせよいとすこし ちそむるかはりおほえめや きろへゆれゐてなみゑひぬ) オリジナルいろはOp.57。ヴァレリイ「失はれた美酒」より。
2012-07-04 18:13:30破れ起こりぬ相転移 ヒツグス絡み足緩め まほろば隔ち瀬を分けむ エキゾなものよ穢土に居ね (やふれおこりぬさうてんい ひつくすからみあしゆるめ まほろはへたちせをわけむ えきそなものよゑとにゐね) オリジナルいろはOp.58。
2012-07-04 23:03:51藺草編む庵訪なへば 桂紅葉す錦絵の 眩暈ぞせぬや瑠璃蝶よ 尾根越え渡れ雲路ゆけ (ゐくさあむいほおとなへは かつらもみちすにしきゑの めまひそせぬやるりてふよ をねこえわたれうんろゆけ) オリジナルいろはOp.59。
2012-07-05 05:29:46館へ汗す夜朧 女の悲鳴劈きぬ 胸そ銛受け血肉揺れ 思惟は的得で笑ふ声 (やかたへあせすよるおほろ をみなのひめいつんさきぬ むねそもりうけちにくゆれ しゐはまとえてわらふこゑ) オリジナルいろはOp.19「間にあわなかった探偵」に仮名遣いの誤りがあったので、修正。
2012-07-17 17:04:13襤褸はためくこの宵に 諸神分けて沖を越ゆ 天つ星ふれ一葦ゆゑ 妖夢なす鳥寝ぞさせや (らんるはためくこのよひに もろかみわけておきをこゆ あまつほしふれいちゐゆゑ えうむなすとりねそさせや) オリジナルいろはOp.2に仮名遣いの誤りがあったので、修正。
2012-07-23 19:16:05王位継ぎなむ太子病み 夜に転び吼ゆ風すさべ 鵺を怖ぢけね刃物取れ 怨ありてこそ狂ふらめ (わうゐつきなむたいしやみ よにまろひほゆかせすさへ ぬえをおちけねはものとれ ゑんありてこそくるふらめ) オリジナルいろはOp.30に活用の誤りがあったので、微修正。
2012-07-23 22:21:35唐紅の卯月笑み 褪せむ練り塀聳えまし 幸に喜ぶ沼田分けど 奔馬老ゆるを捨てめやも (からくれなゐのうつきゑみ あせむねりへいそひえまし さちによろこふぬたわけと ほんはおゆるをすてめやも) オリジナルいろはOp.3、ちょっと意味不明だったのを修正。
2012-07-24 15:49:31蘖萌ゆる朝ぼらけ 杣に踏み入り和院来ぬ 捩れ訴へ穢土の苦を 眺めおろせし世や捨てむ (ひこはえもゆるあさほらけ そまにふみいりわゐんきぬ ねちれうつたへゑとのくを なかめおろせしよやすてむ) オリジナルいろはOp.6を修正。和院は僧への親しみをこめた二人称。
2012-07-24 21:08:10秘符見よ忌むな矢ごと持ち 万を過ぐるに夢連ね 階の訳覚えゐて 会せぬ理路あれ数へ唄 (ひふみよいむなやこともち まんをすくるにゆめつらね きさはしのわけおほえゐて ゑせぬりろあれかそへうた) オリジナルいろはOp.60。
2012-07-25 15:34:25一つば二えの亦ひさと 挙げて囲繞し木を踏める 割れぬからくり論見せよ 何ぞ末へ来む思ほゆや (いちつはにえのまたひさと あけてゐねうしきをふめる われぬからくりろんみせよ なそすゑへこむおもほゆや) Op.62は暗号いろは。この歌自体が問題文になってます。多分、超難問。
2012-07-31 22:43:00雀斑似合ひ偏奇得よ 少佐なるゆゑ此れ置くも 死文参らむ楯抜けろ 一途割り寝や徒歩の眼を (そはかすにあひへんきえよ せうさなるゆゑこれおくも しふみまゐらむたてぬけろ いちつわりねやとほのめを) Op.63は62とペアの暗号いろは。62が解けて初めて意味を持つが、さらに難解。
2012-08-01 03:37:51明星選び尾根越ゆに 蔓竜胆の花笑みて 凡そ無為さへ忘れども 色めく山路風吹きぬ (あけほしえらひをねこゆに つるりんたうのはなゑみて およそむゐさへわすれとも いろめくやまちかせふきぬ) オリジナルいろはOp.61。暗号いろはは別枠とします。#IRH48
2012-08-10 01:01:36松桐坊主桜笑む 雨添へ得ぬを追ひ分けと 揺れね牡丹に紅葉来よ 猪鹿蝶や色なせる (まつきりはうすさくらゑむ あめそへえぬをおひわけと ゆれねほたんにもみちこよ ゐのしかてふやいろなせる) オリジナルいろはOp.62。追ひ分け=分かれ道。#IRH48
2012-08-29 02:10:42異路は二歩経どチリ塗るを 我が涎ぞ唾音鳴らむ 兎猪置く屋間莢子得て 痣消ゆ女見し餌火燃せず (いろはにほへとちりぬるを わかよたれそつねならむ うゐのおくやまけふこえて あさきゆめみしゑひもせす) これはオリジナルいろはに加えちゃダメだろうな。
2012-08-29 15:35:24和歌詠ふ山裾金に穂波揺れ浅知恵乗せて叫べトロッコ 俳句詠む枝折る姫居し森抜けね (わかうたふやますそきんにほなみゆれあさちゑのせておらへとろつこ はいくよむえをるひめゐしもりぬけね) オリジナルいろはOp.63。初めての短歌+俳句形式いろは。#IRH48
2012-09-27 04:23:17日愉しめば月及ぶ 火ゆ早稲揃へ水越えて 木堀洗ひ金植ゑぬ 土をなむ寝ざる宮参れ (にちたのしめはけつおよふ かゆわせそろへすいこえて もくほりあらひきんうゑぬ とをなむねさるみやまゐれ) オリジナルいろはOp.64。#IRH48
2012-10-17 00:46:59江戸川乱歩明智ゐて 岐路を会さずも塔の上 横溝正史由利窶れ 婢眠る沼鬼火湧く (えとかはらんほあけちゐて きろをゑさすもたふのうへ よこみそせいしゆりやつれ めなねむるぬまおにひわく) オリジナルいろはOp.65。#IRH48
2012-10-17 15:42:25