とある魔法使いのゾンビサバイバル

@KamekZS

【43日目-06】…肝心のその内容だが、ここには語らない事にする。何とも言えないような『真実』であったし、書こうとすれば絶対にページ数が足りなくなるだろう。もう、この日記も終わりに近づいてきたようだ。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-07】ただ、私はその真相を知る事で、ようやくあの悪夢のような館から脱する事が出来たのだ。…が、恐らく私の体はもう、この外の世界でも…。　　　そう思いかけた時、「―――ちょっとあんた！今すぐこっちに来なさい！」と、凛とした声が聞こえてきた。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-08】声の方を見ると、大きな赤いリボンを頭につけた少女が私を手招いていた。…この状態を見かねて呼んだのだろうか？　　　………そういえば以前、紫から『博麗の巫女』について少し聞いていた事があったな。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-09】大きな赤いリボンを頭につけ、赤い服を身に纏い、途切れた袖から肩と腋が覗く楽園の巫女。　　　ああ、そうか。　　　「あなたが………『博麗霊夢』。」　　　八雲紫の友人にして、強い力を持つ、『人間』の少女。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-10】「そう、私は『幻想郷』の巫女…博麗霊夢。…話は紫から聞いたわよ。」　　　さぁ早く、と霊夢は私を手招き続ける。私は彼女に誘われるがまま、ジュリィを落とさないように、最後の力を振り絞って走り出した。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-11】どうやら、彼女は自分の力で私を『元の世界』に戻してくれるようだ。…ジュリィにとっては、『ここと同じ見知らぬ世界』と言っても過言ではないが。　　　そういえば、彼女はあれからあまり話しかけてこなかったな。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-12】などと考えているうちに、霊夢は『陣』を展開する。これが光り輝いた時、私は元の世界へと戻される。『悪夢』が終わるのだ。　　　………ふと、今の自分のように満身創痍になっていた赤い動物を思い出した。　　　そう、『ピアノ』だ。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-13】あの時の私はまだ何も分かっていなかった。最初から分かったつもりで居た。…なんと、愚かな事か。今なら彼があそこまで追い詰められていた理由も、―――そして、再び生きる希望を取り戻した理由も…痛いほど分かる。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-14】彼は脱出できたのだろうか。…死んでいないだろうか。…いけない、自分の身が危ういというのに他の方の心配をするとは。我ながららしくない…。　　　　　　―――そんな中、遂に『陣の輝き』は最高潮に達した。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-15】礼を、言わなくては。　　　霊夢に。　　　ムルムルに。　　　カイムに。　　　………この地獄のような世界を彷徨い、それでも尚、希望を胸に生きる者達全てに。　　　「―――ありがとう、ございましたっ―――」　　　叫んだ瞬間、私は『見た』。 #ゾンビサバイバル

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【43日目-16】ほんの一瞬だけであったが、私が最後に見たのは、城のような廃棄ホテル。　　　―――そこの窓で、私の方を見ていた、　　　『ハンマーブロス』の姿を。　　　　　　瞬間、私の目の前は真っ白になり、そして………意識を失ったのだった。 #ゾンビサバイバル

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【GAME CLEAR】日数：43日/HP：2/食糧：36/探索度：9/ショットガン+1（戦D-4）,チェーンソー（戦D-3）/状態…満身創痍/フラグ…[脱出]{真相} #ゾンビサバイバル #マリオ

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【ED-01】―――目が覚めると、まずクッパ様とピーチ姫、そして、あの兄弟………マリオとルイージが顔を覗き込んでいた。そして、私が意識を取り戻した事に気付くと、クッパ様は私を強く抱いて、おんおんと泣き始めた。 #ゾンビサバイバル

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【ED-02】「お前が急に消えちまったもんだから、クッパの奴、心配で夜も眠れなかったらしいぜ？」困ったように笑いながら、マリオが言う。「もう40日間くらい行方がわからなくなってたからね。しかも敵だからって理由で捜索届も出されて無かったし…。」ルイージも続ける。 #ゾンビサバイバル

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【ED-03】「おまけにハンマーブロスまで消えてしまったのだから、マリオ達も、もう戦うどころでは無くなってしまって…。…でも、よかったわ。」最後に、心配そうに、されど安心したように笑うピーチ姫。…流れる時間軸は、全く同じだったのか。 #ゾンビサバイバル

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【ED-04】後で判明したが、杖が暴発した理由は『魔力の溜め過ぎ』だったらしい。何故これほどまでに溜まってしまったのか、そして何故暴発した先があのゾンビだらけの世界だったのかは未だに分かっていないが、…今はいつも通り落ち着いており、もう暴発する事は無いそうだ。 #ゾンビサバイバル

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【ED-05】とうに魔力が無くなり、つい先ほど魔法の効果も切れていたせいで、私は当分の間『車椅子』に乗って生活するハメになった。「―――それでも、生きていただけでマシなのだ！」と、クッパ様は泣きながら喜んでいらしたが。 #ゾンビサバイバル

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【ED-06】それから、持って帰ってきてしまったジュリィの遺体だが…彼女は私のベッドで今も眠っている（私が目覚めたのはクッパ様のベッドの上だった）。そして、苦言を吐かれるかと思いきや、彼女も問い詰めすぎた事を反省していたようだった。 #ゾンビサバイバル

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【ED-07】色々と話し合った結果、彼女はまだ墓に入らずに留まる事に。そして、また私が問題を起こした時には、二度と会話をしないという意味で彼女の遺体を『破棄』する、と約束した。『焼却』で構わないなら、きっとクッパ様がやってくれるだろう。 #ゾンビサバイバル

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【ED-08】尤も、私が今後二度と問題を起こさないように気をつけるに越した事は無いのだが。とりあえずは終局を迎え、皆も一安心している事だろう。………さて、今日はもう寝よう。疲れきってしまったが、今日からはゆっくりと寝られそうだ………。　　　おわり #ゾンビサバイバル