せいどうさんが突如ツイッター小説(20130111)まとめ

突如始まったツイッター小説。 とりあえず自分のためにまとめてみた。 題名は不明。
2

突如始まったせいどうさん劇場

seidou_system @seidou_system

昔々ある所に王様がいました。その王様は戦場に出るときに鎧を着けません。なぜなら王様の肉体に、動きに、その戦いぶりに、ついていける鎧がなかったからです。「小賢しいわ!」王様が拳を突き出すと発生した衝撃波が敵の兵士を木の葉のように吹き散らします。

2013-01-11 22:54:40
seidou_system @seidou_system

その余波は王様自身にも降りかかりますが、鍛え抜かれた王様の体には髪の毛一本すら傷つけることはできません。代わりに来ていた服がちりじりに裂けて風に乗って飛んでいきます。そんな王様のことを、みんな畏怖を込めてこういいました。「裸の王様」と。

2013-01-11 22:57:01
seidou_system @seidou_system

そんな王様なので、戦で負けたことはありませんでした。隣国との小競り合いを拳一つで片付けて戦勝祝いの舞踏会です。国中の美しい娘が着飾って王様の前で美しい声と美しい言葉であいさつします。ですが王様はとても退屈していました。

2013-01-11 23:00:50
seidou_system @seidou_system

「少し席を外す。うぬらは楽にせよ」そう言い残すと王様は一人ベランダに出ました。(つまらぬ。戦も女も、我を満たすものがない)物思いにふけり月を見上げていると、後ろでカツンと硬い足音がしました。そして、同じように硬い殺気が生まれました。

2013-01-11 23:04:07
seidou_system @seidou_system

「ふむ?」王様が振り向くと、そこにいたのは黒革のタイトな服に身を包んだ灰色の髪の小柄な少女でした。「陛下、お命頂戴します」そう囁くと、少女の右ひざが上がり、そして衝撃が王様の左胸、心臓の上に叩きこまれました。「ぬうっ!?」心臓震盪を狙った一撃です。

2013-01-11 23:08:23
seidou_system @seidou_system

「ふんっ!」王様は止まりかけた心臓にとっさに自らの拳で衝撃を加えて気絶を回避しました。「面白い技を使うな、娘」王様の顔に凄絶な笑顔が浮かびます。「不規則な軌道と予備動作を抜くことによる見えない蹴り。ガラスの靴と言ったところか」悠長に語る王様に少女は踏み込めません。

2013-01-11 23:14:03
seidou_system @seidou_system

不意打ちを失敗した時点で暗殺は失敗です。まして相手は裸の王様です。迂闊に仕掛ければ死ぬのは少女の方でしょう。彼女は死を覚悟した上で逃げるタイミングを計っているのです。唐突に王様は声をかけました。「名乗れ、娘。木石にあらねば名ぐらいあろう」

2013-01-11 23:17:23
seidou_system @seidou_system

少女は一瞬迷って答えました「…灰かぶり」「なるほど、では灰かぶり。また殺しに来るがいい」王様はそう言うやいなや、カチあげるように掌底をふるいました。「うわっ!?」巻き起こったつむじ風が灰かぶりを城の外へと弾き飛ばします。「久々に楽しめそうだ」王様はそう言うと楽しそうに笑うのでした

2013-01-11 23:24:05

ここまで

seidou_system @seidou_system

以上、仕事中に思いついたことを吐きだしてみた。

2013-01-11 23:24:42

この小説の正体は?

後日、Aマホサプリとして発表されたですよ。
http://togetter.com/li/439763