【小説の未来を考える】携帯小説の次に来る新しい形!Twitter小説! 『東北ずん子小説』
護符を受け取って、四人は家の中に入ります。甘いハチミツの匂いが彼女らを包みますが、他の点に関しては、ごくごくいつもの東北家の廊下です。地球外生命体が跋扈していたり、なんかやけに暗かったりといった視覚的な異変は、どこにもありません。――――と、思っていたところでした。
2013-01-23 17:16:08…………あら? これ、イタコさんの声じゃない。語尾がおかしくなってるけど……。 http://t.co/45dTGrxi
2013-01-23 17:16:44セリフの中身も意味が分からないね……(ノω=`) でも、あの変な語尾が登場したってことは、たぶんイタコ中だね……。 http://t.co/4dr9LIkL
2013-01-23 17:17:11ばたーん! という大きな音を立てて、リビングの扉が開かれます。すると、障気のようなハチミツの匂いが一層濃く、強くなり――。
2013-01-23 17:17:33――中には、ハチミツをパックのように顔に塗りたくって、目の周りにとても濃いアイシャドーを引いた、半裸のイタコ姉さまが仁王立ちしていました。
2013-01-23 17:18:05『……イタコ? ああ、この宿主の名前かにゃあ。だが、いまの我はイタコにしてイタコにあらず! 我は、人呼んで「エジプトの誇る化粧のカリスマ」!』 http://t.co/Cx9yBGNU
2013-01-23 17:18:44イタコ姉さま(クレオパトラ)がそう叫ぶと、リビングで彼女の周りに跪いていたおばさんたちが一斉に沸き立ちます。よく見なくても、彼女たちの顔にはハチミツのパックがなされていました。どうやら、クレオパトラの布教によるもののようです。
2013-01-23 17:19:08な、なるほど……( ´Д` ) でも、どうしてイタコ姉さまがクレオパトラさんを……? 私、イタコ姉さまがお化粧してるところあんまり見たことないんだけどなあ……(。´・_・`。) http://t.co/4dr9LIkL
2013-01-23 17:20:36『おほほほほほ!! ジパングの冬は乾燥するんだにゃあ!! ここなら我が開発した「ハチミツパック」の布教にうってつけだにゃあ!! そんな簡単に帰ったりしな……むっ!?』 http://t.co/Cx9yBGNU
2013-01-23 17:21:20高笑いをしていたクレオパトラの表情が、途端に厳しくなります。彼女は「信じられない」といった表情で硬直すると、頭をぶんぶん振って、ずん子たちの方へと寄ってきました。
2013-01-23 17:21:30『あなたたち……! その肌! ピチピチの肌! 保湿どころか、一切お手入れしてないのに、そのお肌!! それじゃあ、我のハチミツパックの出番がないじゃないの、にゃあ!』 http://t.co/3ThBoNDm
2013-01-23 17:22:40『……え~? それはぁ、まーくつーはアンドロイドですからぁ~♪ 乾燥しないわけじゃないですけど、体内からオイルと水分の混成比率を調整しつつ体表面に分泌すればぁ、保湿クリームは必要ないですよ~?』 http://t.co/K1sc3ht2
2013-01-23 17:22:50