20130123 #NHK クローズアップ現代「“情報屋”闇のネットワークを追う」
#NHK クロ現「“情報屋”闇のネットワークを追う」個人情報をやり取りする闇ビジネス。住民票や戸籍、携帯電話などの情報が高値で売買されていた。警察は情報屋を摘発。情報の出どころは企業の従業員・職員だった。なぜ情報漏洩は起きたのか。
2013-01-23 19:32:11#NHK クロ現。東海地方に住む40代男性。去年の夏、突然警察の捜査員が訪ねてきた。住民票や戸籍が不正に取得され、売買されていたという。個人情報を買い付けている探偵業者を取材。業者の手元には、関西地方に住む男性の戸籍謄本や住民票。
2013-01-23 19:35:29#NHK クロ現。「みなさん知らず知らずのうちに個人情報が使われている人って多いんじゃないか」個人情報保護法施行により、個人情報への需要が急速に高まった。そこに目をつけ、情報屋が闇ビジネスを展開。起訴された情報屋、グループの拠点は名古屋市のマンションの一室。
2013-01-23 19:36:59#NHK クロ現。ファックスやパソコンなど最低限のオフィス機器だけの部屋。クローゼットの中に、大量の個人情報が保管されていた。関わりのあった探偵業者「住民票とか携帯電話、何でも取れる。ファックス1枚のやり取りで1日2日、即日で来ることも。情報網がすごい」
2013-01-23 19:38:12#NHK クロ現。情報屋は、企業の内部協力者をビジネスパートナーとしてつながっていく。情報を転売して利ざやを稼いでいた。情報屋の価格表。勤務先、職歴、銀行口座の残高など、内容によって価格が異なる。最もニーズが高いのが携帯電話の情報。個人に結びつくあらゆる情報が集まる。
2013-01-23 19:39:55#NHK クロ現。香川県、20代の女性店員が逮捕された店舗(ソフトバンク)。地方の一店舗から、全国の情報が漏れていた。顧客データへのアクセスキー。手続きの際は、このキーを窓口の端末に挿入、全国の情報にアクセスできる。窓口業務ほぼすべての店員がアクセス可能。
2013-01-23 19:42:04#NHK クロ現。「結婚資金を得るため」と、報酬と引き換えに情報を流していた女性店員。裁判で「こんな大ごとになるとは思わなかった」と。「特別なものを扱っているという意識が薄れているスタッフがいて、やろうと思えばできてしまう」
2013-01-23 19:43:16#NHK クロ現。去年6月、横浜市のハローワークで、3000件を超える職歴情報が漏洩。情報を漏らしたのは非常勤の職員。雇用保険の窓口業務を担当していた。このため、アクセス権をもつ職員の数を減らしたが、削減は6%のみ。ほとんどの業務がデータベースを活用するため。
2013-01-23 19:47:30#NHK クロ現。現在、アクセス回数の記録をつけ、上司が実際のデータを照合、不自然なところがないか手作業でチェックする。大手のコールサービス会社。1万4000人のオペレーター、出勤すると透明のバッグを使用。メモ帳や電話は持ち込めない。荷物持ち替えの様子をカメラで監視。
2013-01-23 19:49:41#NHK クロ現。この企業では、ここまでの対策をしても、漏洩を完全に防ぐことは難しいとしている。最も重視しているのが、従業員の意識への働きかけ。
2013-01-23 19:50:43#NHK クロ現。ゲスト、弁護士・岡村久道氏「まず従業員に対する教育啓発、内部監査などで厳正にチェック、この2つが必要。不正行為があった時に、どのような責任を追うのかを具体的にやったほうが効果的。頻繁なチェック体制を築いていれば、不正を見抜けた可能性があったのでは」
2013-01-23 19:52:42#NHK クロ現。岡村氏「個人情報保護法ができたために、かえって個人情報が市場価値をもったのは皮肉。名刺から電子情報に至るまで、情報をひとまとめにすることで、情報の重要性に差異をつけていない。最も軽いところに合わせて責任を決めなければならず、重い責任を取りにくい状態」
2013-01-23 19:53:53#NHK クロ現。岡村氏「真面目な会社ならいいが、悪質な業者の場合、新たな会社に乗り移ると、いつまでも処罰の対象にならない。重要な情報の部分について個別の法律を作り、2階建てにすべき。重要なものは重く保護、重い責任をとってもらう。どう守ればいいか基準作りを明確化できる」
2013-01-23 19:55:47