いち日本共産党員としての柏原市長選挙の総括

MINNA NO KinoP＠とほほ会 @minna_no_kinop

１．まずは一言、選挙活動お疲れ様でした。結果から申せば市長選は維新候補の中野氏圧勝(他2名の候補者の得票数を足しても彼の得票数の半分にすら届かない)、府議会補欠選挙はやや接戦だったものの維新候補の中谷氏が議席を勝ち取る形となりました。

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２．このたび、私はいち日本共産党員として日本共産党推薦の江村候補を応援しておりました。が、今回については一度だけスーパーヤオヒコ前での演説を聞いた以外は全く活動に顔出しさえできていませんでした。これはスケジュールの噛み合わせが悪かったこともありますが、外にも理由があります。

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３．選挙が終わった今だからこそ大っぴらにぶっちゃけます。選挙開始後、我が家にも江村候補を推すよう勧めるチラシがやってまいりました。黄色いチラシでよく目立ち、希望の光を感じさせるようないいデザインだなと最初は思いました。ところが裏面を見た瞬間、私は唐突に悲観とショックに襲われました

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４．表面は大ざっぱなマニフェストが載せられていました。すると裏面はもう少し詳細な情報や江村さんの過去、実績、そして柏原市の現状のようなものが書かれていてしかるべきだろうと思われるでしょう。しかしこのチラシの裏面は批判記事でした。

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５．前職の市長はこうだった、ああだった、と、問題になった記事が並べられていたのでした。さらに四角い枠で囲んで、維新の会の政治下ではこんな事があった、と、いかにもな維新の会の批判が綴られていたのです。

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６．断っておくが私は決して維新の会に寝返ったわけでも支持しているわけでもない。日本共産党が嫌いになったわけでもない。ただ、残念なのだ。とにかく残念なのだ。こんなことでは日本共産党は伸びないと、ひどく残念に思ったのだ。

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７．子供の頃から私は父が日本共産党の議員さんと仲が良く、よく父は共産党の話を持ちかけてきた。しかし私は東日本大震災が起こるまではあまり日本共産党をいい集団だとは思うことができなかった。中国共産党や崩壊したソ連の共産党のイメージがあるとは一切思っていない。別の理由だ。

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８．それは、少し前まで日本共産党は、ただ「批判」だけで持論展開があまり目立っていなかったからだ。ひたすら与党の批判や揚げ足取りだけで、「じゃああなたは何がしたいのですか」と思わざるを得ない事が往々にしてあったからだ。

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９．それが衆議院議員選挙の時は日本共産党を見直すきっかけとなった。消費税増税に反対する理由、TPPに反対する理由、原発に反対する理由をすべて数字を伴ったデータで表し、さらに再生可能エネルギーの開発、内部留保の還元など、持論展開もなされていた。

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10．それもあってのことだろう。日本共産党の得票数は僅かながら伸びた。反原発デモ参加による好感度上昇も多少はあっただろう。「原発や消費税に頼らない別の道がある」こういった持論展開が私を共産党員への道へと導いてくれたと思っている。

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11．それが柏原市長選で一気に人気を下げたと感じた。誹謗中傷や他党の揚げ足取りでは票を得るどころかかえって反感や「だから共産党は信用ならん」という動きを起こしかねない。八尾市はともかく柏原市内で日本共産党支持の波が全然湧いてこないのには、これがあるからだと確信した。

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12．とにかく、江村さんを応援する以上は、江村さんの学歴・職歴や、規模の大小を問わず実績を出来る範囲内でチラシに載せるべきだった。選挙活動は自己PRであり、人の悪を言う場ではないことくらい、大の大人なら分かっている筈だ。

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13．ともすれば、学歴や職歴を載せない＝過去がさらけ出せない＝単なるいくじなしか前科や恥ずかしい過去がある　という、あらぬ思い込みをうえつける原因にもなりかねない。正直、私は、江村さんの実績をチラシに載せていれば、中野氏には及ばなかったとしても2位にはつけられてたのではと思う。

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14．とにかく、次の選挙に向けて私が日本共産党に望むことは、揚げ足取りを辞めて候補者のいいところをどんどん引き出していき、公約も具体性に富んでわかりやすいものに仕上げて臨むことだ。今回のようなチラシでは志位委員長も笠井さんも山下さんも大泣きされる。私も江村さんの立場だったら泣く。

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15．最後に再度申し上げる。選挙運動は「自己PR」であり「他党の揚げ足取り」ではない。自身の公約と過去の実績に自信と誇りを持って、それで民が振り向いて手を振ってくだされば儲けもの、振らなければまだ自分がそんな程度なのだと気合を入れ直す。そう、凹んでる暇などないですよ。

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16．長くなりました。これで最後にします。次の参議院議員選挙では今回の選挙の失敗を反省として活かし、議席増に繋げて欲しい。科学的社会主義という立派な思想が根底にあり綱領もある、政党助成金を一切受け取らず、カンパだけで乗り切る、本当は素晴らしい党なんだ。他党の攻撃より自党の誇りや。