「そのモデル(実験)は地震と関係ない」という批判
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地震研究者の口癖に「そのモデル(実験)は地震と関係無い」というのがある。地震から何か一つ物理過程を抜き出してくればそれは地震でないのは自明だから何が言いたいのか不明である。「複雑なものを複雑なまま理解せよ」と言いたいのかな。
2012-11-14 13:28:09そうは言っても怒り出す地震学者が一定数いるのは確かなので「地震そのものには一切興味ありません。背後にある物理過程に興味があるだけです。」というスタンスを徹底させて、トークでは動機と結論には地震を一切出さないで話を進めるしかないのだろうな。
2012-11-14 13:36:25@takahiroHATANO スケーリングなんかをやっていても、「地震は複雑で、いろいろなものがある」と言われることがありますよ。どう複雑なのかを定量化しようとしているところなのに。
2012-11-14 13:33:14@uchide それは驚きです。。。そういう方々はむしろどんどん怒らせるべきなのかもしれませんね。もちろんパーマネント取ってからでないといろいろ不利益があるでしょうから、私が少しでもその役割を引き受けたいと思います。
2012-11-14 13:42:47@takahiroHATANO 摩擦実験等に「現実的でない」という層よりは少ないとは思いますが。まあ、確かに「現実的」ではないですからね。地震学者としては、実験そのものが地震なのではなくて、実験を通して地震をどう知るか、考えるかという立場がいいのだと思います。
2012-11-14 13:46:25しかし「地震を理解するためには一筋縄じゃいかないから、ミクロ物理過程やスケーリングの理解などを通じて地道に外堀から埋めていきましょう」という話から毎回始めないといけないとしたら憂鬱だなあ。
2012-11-14 14:18:29@takahiroHATANO @uchide お久しぶりです。いささか時間が経ってしまいましたが纏めさせて頂きました。要素還元主義への批判だとか、複雑系の知識だけ集めて博物学に陥ったりすることは色んな分野で起こっていそうですね。 http://t.co/UZPRWe9C9m
2013-02-28 00:00:53今の地震学に必要なことは、定量モデル化とは反対方向の努力、つまり高度な抽象化によって力学モデルを捨て去ることである。「モデルの高度化」などと称して設定を変えながらチマチマ計算しても地震の理解には近づけないだろう。観測不能な地下の定量的実体に依拠する部分があまりに大きいからである。
2013-03-18 21:31:08定量モデル化路線も、地震とは切り離して数理物理的に意義のあるレベルまで達すれば、(スケール依存性を別にすれば)破壊問題一般に適用可能であり、別の価値を生む。定量モデル路線では、とにかく中途半端が一番良くない。
2013-03-18 21:43:43たとえば動的スケーリングのように「観測可能量の間に成り立つ関係を探る」ことは自然科学の保守本道である。しかし今の日本地震学ではその保守本道が邪道扱いを受けることもあると聞く。やはり何かがおかしいのである。
2013-03-18 21:37:21