二重生活中の福島市民（@taisei36)さんのツイートまとめ

@taisei36

３月15日。２年前のこの日、福島市を始めとする中通りの放射線量は急上昇する。私は前日まで避難所にいた。作業員の方々がTVを見つめ、「情報が違う。見捨てるつもりか」と憤る。チビは津波以来、余震や避難所の環境に怯え続けていた。兄達の忘れ形見を守るには、状況が余りに厳しかった。 #福島

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皆で相談し、私達は米沢への避難を決めた。私はあの時の、隅で正座する老人達の目が今も忘れられない。「動けない私達はどうなるのか？」。そう問うかのような目だった。その時、周囲の喧騒で津波を思い出したチビが号泣し始めた。「このままでは死んだ兄達に顔向け出来ない」。私は出発した。 #福島

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峠を越え、米沢へ着いた時にガソリンが尽きた。諸々の手続きを終え、私は福島へと戻った。翌15日から中通りの線量が急上昇する。私達は何も知らされぬままだった。国や県などの当時の対応、未だに次々と明らかになる事実は杜撰そのものだ。そして、こう思わざるを得ない。「見捨てられた」。 #福島

@taisei36

政治という人災が満身創痍で立つ東北を、人を痛めつける。「がんばろう東北」と一方的な声を投げつける。一体、どれだけの人災が襲えば気が済むのだろう。政治という人災が背後から忍び寄る。進行形の事態を、時に過去形へと変えようとする。なかったことのようにしようとするな。今も続いているんだ。