筒井康隆「東海道戦争」(1965年)に出てくる自衛隊の兵器

48年前の小説。 軍事関係はさっぱりなんだけど、ウィキペディアとgoogleマップのおかげで楽しめた。
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砂手紙 @sandletter1

筒井康隆「東海道戦争」読む。軍事的にとても面白かったです。短編としてはSFマガジン昭和40年7月号、1965年5月発売なんで今から約50年前ですかね。出てくる武器がだいたいこのころの東宝怪獣映画みたいな感じ。

2013-04-01 21:25:22
砂手紙 @sandletter1

東海道戦争2013年版考えてみたんだけど、護衛艦あたごの沈め方が分からない…。

2013-04-01 21:26:44
砂手紙 @sandletter1

ということで、筒井康隆「東海道戦争」に出てくる武器その他の記述。SFマガジン昭和40年7月号初出。テキストは筒井康隆全集第一巻(1983年・新潮社)を使用。リンク言及はウィキペディアなんで、もっと知ってる人はそっから先おまかせ。

2013-04-02 23:49:01
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「ヘロン改修機が東へ向かって飛んで行った。つい先ごろエンジンを換装したばかりの、たしかDH114・TAWとかいう奴だ」http://t.co/Lp0mA4xlEo デ・ハビランド DH.114 ヘロン。TAWは東亜国内航空の略なんですが、旅客機なんで人員輸送ですか。

2013-04-02 23:49:25
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「その後から飛んで行く六台のヘリコプターを見て、おれは驚いた。その中の二台は、S・61Cという二十五人乗りのヘリコプターだった」http://t.co/2wPqV9vnuk シコルスキー S-61。輸送用にはS-61AはありますがCは見当たらない。

2013-04-02 23:49:47
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「あとの四台にしても、多座ヘリS・55Cとかいう奴なのだ。これはどこかで演習があるに違いないと思った」http://t.co/9kIrqSoEtw シコルスキー S-55。H-19Cという名前で救助ヘリとして活躍したようですが「S-55C」というのは見つからない。

2013-04-02 23:50:14
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「陸上自衛隊の、機甲第7師団を含む13個師団は、統幕会議はもとより、陸幕長の指揮下からもはなれ、各師団長、連隊長が、違った意図のもとに統率している有様です」現在でも13師団ですかね。

2013-04-02 23:50:32
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「このうち、北海道の北部方面部隊、つまり第2、第5、第7、第11師団は、人員の約三分の一が九州出身者であるため、内紛を恐れて、この騒ぎを静観し続ける模様であります」現在は第2(旭川)、第7(千歳)が師団、第5(帯広)、第11(札幌)が旅団? 昔はソ連こわかったんだ。

2013-04-02 23:50:49
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「18機編成のF104Jが一編隊、アナウンスをかき消す爆音を立てて飛んで行った。彼らが五〇〇キロ爆弾を積んでいることを、おれはもはや疑わなかった」 http://t.co/sGEDmj81mX F104。これは実在しますね。F104Jも実在。日本のにも爆弾積めた?

2013-04-02 23:51:32
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「十三大橋では、車が約二〇〇〇メートル停滞していた。新淀川上空を、陸上自衛隊航空隊所属のベルH・13型ヘリコプターが六機、北へ飛んで行った」http://t.co/iG0igXz4em ベル47。陸上自衛隊だとH-13EかH-13HかH-13KH? 台・機どっち?

2013-04-02 23:52:44
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「九州地方から今到着したばかりというナイキ第2大隊の射撃中隊をはじめとして、大勢の自衛隊員や警察機動隊が陣地作りに大わらわだ」http://t.co/DbmvNbqnDV MIM-3 ナイキ・エイジャックス。ナイキJはまだない。

2013-04-02 23:53:20
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「陸上自衛隊の戦車、新鋭の国産中戦車、装甲輸送車、装甲人員運搬車、特殊運搬車、普通の大型トラックが次つぎと到着し、隊員をはじめ重無線機、二〇〇ミリ榴弾砲、一〇六ミリ自走無反動砲、対戦車ミサイル、機関銃などをおろしていた」

2013-04-02 23:53:48
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】基本は「第2次防衛力整備計画」を資料にしているようです。http://t.co/gqp1Lr7kMk M41軽戦車。http://t.co/aaN9LUtXlh 61式戦車。怪獣映画で有名な奴。新鋭です。

2013-04-02 23:54:17
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】http://t.co/U5YxYtXTCr 60式装甲車(装甲輸送車)。ちょっと「装甲輸送車」と「装甲人員運搬車」の差が不明。ハーフトラック?

2013-04-02 23:54:33
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】http://t.co/zBcJB1EG4E M110 203mm自走榴弾砲。配備は1980年代なんでこれじゃないと思う。M107? それと、 http://t.co/ZNiP1uh3K5 60式自走無反動砲。

2013-04-02 23:55:25
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】http://t.co/kSPXHZzsw5 64式対戦車誘導弾(対戦車ミサイル)。http://t.co/VHAnkvKa1Z 62式7.62mm機関銃。隊員と機関銃はおろせるけど…。

2013-04-02 23:56:02
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「芦屋基地から、二中隊つれてきました」福岡の航空自衛隊ですね。第2高射群の第5・第6高射隊かな? 戦争開始が前日の午後1時で、到着が当日の午前中。まだ高速道路のない時代です。がんばりました。

2013-04-02 23:56:18
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「ナイキに関していえば、築城基地の一中隊が、今、国道一号線を枚方の陣地に向かっている筈です。応援です」第2高射群の第7高射隊かな? 現在はパトリオット持ってます。

2013-04-02 23:56:32
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「それから高良台演習場の一中隊が、関西本線に沿った国道百六十三号線を、やはり応援で伊賀上野に向かう予定です。まだ来ていませんが、芦屋基地の警備補給隊もやってきます」これは第8高射隊かな? 警備補給隊は多分整備補給隊の間違い。

2013-04-02 23:56:51
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「もちろん春日基地の第2高射群本部は、大阪国際空港に移動しました。あそこの方面総監部の中には、府中の航空総隊やCOCも、一部移っています」COC=航空総隊作戦指揮所(Combat Operation Center)。

2013-04-02 23:57:08
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「どちらにしろ、枚方と高槻に主力部隊を分けていますから、まず大丈夫です。食い止めている間に、F一〇四や八六で爆撃してしまいますからね」http://t.co/segpe8DxSg F-86 (戦闘機)。これも怪獣映画で有名です。

2013-04-02 23:57:23
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】地図を参考にすると余計楽しめます。主人公は午前中に阪急千里山線で千里山から大阪駅まで行って、そこから徒歩で多分大阪毎日放送に行きます。「東海道戦争」と言いながら実は京街道戦争、主人公たちの戦場は山崎の戦いでも有名な大山崎町あたりです。

2013-04-02 23:57:39
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「レーダーサイトが監視しているから(爆撃は)大丈夫でしょう。とにかく、こちらには府中を中心に嶺岡山、笠取山の間に完成した高性能マイクロウェーヴがある」府中・嶺岡山(峯岡山)は中部航空警戒管制団ですが関東地方にあります。

2013-04-02 23:57:55
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「バッジシステムの中枢ですからね。低空用のホークもあれば、航空用のナイキだってある。いざとなりゃあ、遠距離用のボマークBだってある」バッジシステムは今はドッジシステムです。ナイキもホークも今はありません。ボマークは今も昔も自衛隊にはありません。

2013-04-02 23:58:24
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】(余談)「大石内蔵助よりは長谷川一夫の方が偉いんだ。舟木一夫によって矢頭右衛門七はどうにか有名になれた」http://t.co/be88xngwfu 赤穂浪士 (NHK大河ドラマ)。昭和39年(1964年)ですね。

2013-04-02 23:58:49