@ramuyaman さんの、「日本国憲法がいかにして日米合作の男性の偏見で骨折したか」を検証したほうがいいんじゃねえかとまじで思う。

ベアテ・シロタ・ゴードンさんと日本国憲法に関する @ramuyaman さんのツィートを中心に、まとめました。 ※ ベアテさんの幻の草案…「民政局内部段階で削除されて失われた草稿シリーズ」は、一読の価値あり。
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@ramuyaman

日米安保&日米地位協定問題は憲法と切り離して考えちゃいかんと思う。あれをスルーして9条だけ護れって言ってみても・・・・・・。

2013-05-03 12:44:32
岩波書店 @Iwanamishoten

今日は憲法記念日.人権と憲法の基本的な理解には,芦部信喜『憲法 第五版』が最良の教科書です.学生時代,芦部氏の著作で憲法を学び,その後うっかり著者名を失念されたであろう議員の方にもお勧めいたします.☞ http://t.co/jpRADrUij3

2013-05-03 10:00:22
@ramuyaman

岩波書店がマーケティングに精を出しておるなあ。

2013-05-03 12:45:12
@ramuyaman

大学時代よかったなー、と思うのは、沖縄のことをほとんど知らなかったわたしが最初に出会った憲法の先生が、沖縄と憲法の話をセットでよくする水島朝穂センセだったってこと。イェーリング読め、って示唆は彼からもらった。人気授業だったっけな。

2013-05-03 12:46:47
@ramuyaman

日本国憲法というやつは、課題だらけ。安倍改憲が現実化したらば、今よりもっと悪くなるから抵抗せざるを得ないけど・・・・・・。

2013-05-03 12:51:20
@ramuyaman

学生時代に憲法関連でもう一つ、これ読んでてよかったなあ、と思ったのは辻村みよ子の、憲法史に絡めて人権のあらましについて書いた本。とくにフランスのはなし。革命で出来上がった体制がどうやって男性市民以外を排除していくか、という話。

2013-05-03 12:54:57
@ramuyaman

芦部信喜は憲法解釈のなかでも、大きな存在だから通らざるを得ないんだろうけど、かれの本を読んでもそんなに感銘は受けなかったなあ。

2013-05-03 12:55:45
@ramuyaman

とりあえず、岩波セミナーブックスの芦部信喜『憲法判例を読む』は、とても読みやすいので、寝転びながら読むにはちょうどいいんだけど、なんで岩波の宣伝してるんだろうじぶん。

2013-05-03 13:00:32
@ramuyaman

全然ものを知らんかった大学1年時、図書館でめっけて読んで衝撃を受けたのはこれ:『女性の権利の歴史』/辻村みよ子・金城清子 http://t.co/Re5MRt44gW "近代市民革命をへて形成された「人権」は、実は男性だけの権利だった。女性の権利が排除され続けてきたのはなぜか?"

2013-05-03 13:04:54
@ramuyaman

ソビエトの憲法のことも、あの本で始めて知ったっけ。「人権」にかえて「社会主義基本権」+「勤労・非搾取人民の権利」が宣言されたという。帝政ロシア時代の家長を保護する民法、ギリシア正教会との対抗関係。1917年10月革命後の家族制度改革とベーベルの家事労働・育児社会化構想。その辺。

2013-05-03 13:11:51
@ramuyaman

そして、1936年のソ連憲法に至る、と。ただし、スターリンの体制のもとで、家族制度の強化と統制が強まったこと、封建制的遺物としての家父長制が温存されて事実上の男女不平等が残存した、という結論が記されていたと思う。

2013-05-03 13:13:47
@ramuyaman

辻村みよ子さんは、生存権等を認めたワイマール憲法は、実はソ連の打ち出した諸改革、社会主義国の登場と挑戦に対する現代資本主義からの修正として描かれたことを指摘していた。

2013-05-03 13:18:05
@ramuyaman

欧米のラディカル・フェミニズムが、体制変革を意識変革に先行させた社会主義国のありかたの実態に対する批判意識をもって、意識変革を強調してきた、ということも指摘していたと思う。イデオロギー間の相互の影響についてはそんな説明がされていたっけな。

2013-05-03 13:19:29
@ramuyaman

ベアテ・シロタ・ゴードンは戦犯の追及の仕事を経て、日本国憲法の人権条項の起草をおおせつかったわけだけど、彼女が参考にしたのはアメリカ憲法ではなく、ソ連憲法とワイマール憲法だった。これは当人が自伝でその経緯をはっきり語っている通り。

2013-05-03 13:21:54
@ramuyaman

高野岩三郎のあれもワイマール憲法の影響があると言われてるし、憲法研究会のなかで森戸辰男らが一生懸命唱えてた条項は、日本国憲法第25条1項の原型になった。森戸もワイマール・ドイツに留学していた経歴を持っている。

2013-05-03 13:24:36
@ramuyaman

森戸ふくむ社会党は「これは資本主義憲法であって社会主義憲法ではないけれど、そして、草案を社会主義憲法にするわけにはいかないけど、どのような形で漸進的に近づいていけるか」を模索した。その末の準拠枠がワイマール憲法。これは遠藤美奈『「健康で文化的な最低限度の生活」再考』に指摘あり。

2013-05-03 13:28:41
出没!お濠のア-ミテ-ジ天国 @AmiAmiArmitage

先だって買ったライヒの性の革命にもその辺の批判が@ramuyaman そして、1936年のソ連憲法に至る、と。ただし、スターリンの体制のもとで、家族制度の強化と統制が強まったこと、封建制的遺物としての家父長制が温存されて事実上の男女不平等が残存した、という結論が記されていたと思う

2013-05-03 13:27:00
@ramuyaman

@suzutaka1984 ほうほう、そうなのですか。いつもながら勉強になる参考ツイート、ありがとうございます(^^)

2013-05-03 13:29:20
@ramuyaman

ともあれ、参照枠として、日本国憲法を形成するうえでは、人権条項についてはアメリカ憲法よりは、ワイマールないしソビエト憲法の話がよく出てくる。

2013-05-03 13:32:58
@ramuyaman

ただ、ベアテが感銘を受けたワイマール憲法の条項と彼女が書いた草稿の間にはズレがある。

2013-05-03 13:37:34
@ramuyaman

"ワイマール憲法第119条 1 婚姻は、家庭生活および民族の維持・増殖の基礎として、憲法の特別の保護を受ける。婚姻は、両性の同権を基礎とする"

2013-05-03 13:47:02
@ramuyaman

うう~む、婚姻は「民族の維持」「増殖」の基礎? いやこれ、結構問題ある条項のような気がしませんか? 「民族の維持・増殖」と「婚姻」をストレートに結びつけることって、危険だと思うんだけどね。

2013-05-03 13:48:46
こぐま @qua_gma

@ramuyaman その条項知らなかったんですが、ワイマール憲法自体の中にナチスにつながる価値観が内包されていたと見えますね。単に手続きの不備によりナチスの台頭を許してしまった、というにとどまらず。

2013-05-03 14:38:17
@ramuyaman

@qua_gma やはり、こうやって具体的にあたっていかないとわからないことってたくさんありますよねえ。血統主義との関連性についても、嫌な予感を抱かせる条文です。90年代末にドイツが出生地主義に転換し、二重国籍を認める方向へ動こうとして挫折する経緯とか、思い出します。

2013-05-03 14:45:40
@ramuyaman

ベアテ案を経た日本国憲法24条第一項。 "婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない"

2013-05-03 13:50:33