芝村裕吏氏のシステム手帳運用術

ガンパレード・マーチの製作者である芝村裕吏氏による、システム手帳の運用術講座。システム手帳の来歴から語る蘊蓄はとてもためになります。
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芝村裕吏 @siva_yuri

ということで。あれだ。システム手帳の話でもしますか。

2010-01-30 22:27:11
芝村裕吏 @siva_yuri

さて。システム手帳とは何かと言えば、まあ、古くから使われるミリタリーグッズです。第一次大戦頃から、イギリス軍の尉官で多用されるようになりました。ついでに聖職者のかたも、よく使います。

2010-01-30 22:32:03
芝村裕吏 @siva_yuri

ミリタリーグッズとして使うのは、この頃を境に、やらねばならない作業が、これまでと比較して100倍以上も増えたせいです。

2010-01-30 22:33:06
芝村裕吏 @siva_yuri

WW1以前の尉官は言うならば、連隊のおんぶに抱っこで、事実上伝令役程度の仕事しかなかったのですが、機関銃の登場と、それが使われた日露戦争でのデータから、散兵戦に移行し、結果、情報機器の登場を促すことになったのでした。

2010-01-30 22:37:58
芝村裕吏 @siva_yuri

具体的にはこれまでの連隊規模での兵力運用と密集は機関銃のいい的になって壊滅的損害をだしてしまうので、兵を分散させた結果、尉官の作業が多岐にわたり、また激増した訳ですね

2010-01-30 22:38:54
芝村裕吏 @siva_yuri

この、多岐にわたる情報の数々をうまく管理する必要にかられて生まれたが、システム手帳です。 多くの民間企業は効率性から、軍隊方式に準じていましたから、これは戦後、民間にも広く使われるようになります。

2010-01-30 22:40:57
芝村裕吏 @siva_yuri

といっても、1910年代中頃の話。今から見ても100年近く前の話です。さて、では今の水準で見て、システム手帳を越えることに成功しているでしょうか。というと、実は結構あやしいものがあります。

2010-01-30 22:43:45
芝村裕吏 @siva_yuri

これは、システム手帳が優れているというよりも、利用者が利用法を少しずつ開拓し、最新技術も含めた形で運用思想を暖めた結果です。 今の最新運用技術では、googleとの親和性も良く、文句なく、今でもかわらず、お供にいれといても、損はさせません。

2010-01-30 22:44:48
芝村裕吏 @siva_yuri

長生きの秘訣は、ただの紙の束だったので、いかようにも対応出来たという、ところにあります。 俺が生きている間に、紙を越えられるかなと楽しみにしつつ、当分は芝村のいくところに、手帳の姿もあるでしょう。

2010-01-30 22:47:01
芝村裕吏 @siva_yuri

ということで。実践的な最新のシステム手帳運用の話でもしましょうか。 銃を使うだけがミリタリーではないということを、少し、平和ボケしている人々に教育してあげなければいけません。(嘘)

2010-01-30 22:51:17
芝村裕吏 @siva_yuri

まず、システム手帳は、使い手に以下の力を与えます。 1.相対的無限の記憶力(紙に書いたことは、劣化しない) 2.状況への変化対応力訓令戦闘下での訓令変化に随時対応出来る) 3.情報整理とそれによる攻撃発起点の策定

2010-01-30 22:57:35
芝村裕吏 @siva_yuri

で、軍事用語の解説。 訓令戦闘というのは、ナポレオン戦争後の戦争の姿そのものをいいます。 上官が命令しない戦争、と言えば分かりますかね。

2010-01-30 23:02:05
芝村裕吏 @siva_yuri

生産力が拡大するに伴い、兵力やその配置範囲は拡大し、一人が戦場を統率するのはまず無理になりました。 そんな状況で統一的な兵力運用と最大効率を追求した結果、教え込まれた訓令をもとに、現場指揮官が考えろ。その結果として、必要に応じて命令を違反していい。という運用になります。

2010-01-30 23:02:19
芝村裕吏 @siva_yuri

これが訓令戦闘で、同時に兵站を含む戦場事務の重要性が、どんどん増していきました。 科学技術や戦闘技術の発達に伴い。これはさらに発展していったのは、さっきの紹介の通りです。

2010-01-30 23:04:31
芝村裕吏 @siva_yuri

現代では日常生活においても、一人一人が訓令戦闘をしないと生き残れない。そんな時代です。 銃後のない時代。それが今ですね。

2010-01-30 23:06:04
芝村裕吏 @siva_yuri

ま。つまりは誰しもシステム手帳を運用するメリットがある、というわけです。

2010-01-30 23:07:29
芝村裕吏 @siva_yuri

攻撃発起点。 これはようするに、相手の弱点。あるいは勝機です。勝機を掴むためには情報整理や分析がいります。

2010-01-30 23:10:02
芝村裕吏 @siva_yuri

現在のシステム手帳の最新運用は。かつての軍事利用していた時代に、かなり戻っています。 1.相対的無限の記憶力 2.状況への変化対応力 3.情報整理とそれによる勝機の策定 これを忘れないでください。

2010-01-30 23:13:46
芝村裕吏 @siva_yuri

さて。システム手帳のありがたさや運用を理解するためには、まず、ハードウェアとしてのバインダー(ガワ)、それとソフトウェアである訓令戦闘を理解して実行しないといけませんし。

2010-01-30 23:17:39
芝村裕吏 @siva_yuri

その上で、作業のとらえ方を考え直して貰わないといけません。 その結果として戦力の向上を期待できます。

2010-01-30 23:18:54
芝村裕吏 @siva_yuri

まず。バインダー(ガワ)ですが、薄くないといけません。サイズも最小でないと、いけません。 Davinciのジャストリフィルサイズでバイブルサイズが、最良です。これ以外のサイズは、今のところ、実用不的確です。

2010-01-30 23:24:19
芝村裕吏 @siva_yuri

実際は。これだけだと情報量がたりないので、保存用バインダーやセカンド手帳がいりますが、これらはとりあえずほっといて、ジャストサイズでの運用をはじめてください。

2010-01-30 23:24:30
芝村裕吏 @siva_yuri

次に、情報のとらえ方を変えてください。 現代ではシステム手帳の運用は戦場での運用形態に先祖返りしています。 つまり、同時並行に複数ページを書いたり捨てたり、運用していきます。 おおよそ。30事案程度を同時に進行させていきます

2010-01-30 23:28:13
芝村裕吏 @siva_yuri

バイブルサイズのシステム手帳が縦に長いのは、この運用にあっているせいです。追記して行くのがやりやすい訳ですね。 一ページ(一リフィル)に事案一つ、複数ページにはわたらず、一枚に納めるという原則を護って、書いていきましょう。

2010-01-30 23:30:28
芝村裕吏 @siva_yuri

表題に、日付。 表題には取り組むべき問題を書きます。最初はタイトルだけでいいです。 暇な時間をみつけては手帳を読み直し、気づいた事や考えたことがあれば、追記して行きます。 数十の事案はどうして同時並行ですすめます。

2010-01-30 23:31:43