あまちゃん市川大河まとめ（第10週）

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』アキとユイ、それぞれが迎えようとしている転機。春子の存在が、ユイにそれ以上の激昂をさせない春子という人物構図はクドカンの『木更津キャッツアイ（02年）』でのぶっさん（岡田准一）の病状の気遣い方でも描かれた、クドカンの得意技の、人物造形の動線の交錯　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』北鉄の眉間にしわを寄せた話し合いとリアスのカットバック描写が、このタイミングでの視聴者への、三陸編のキャラの統括描写という意味合いも兼ねている。微妙にその間をゆれる、春子とアキの立ち位置が浮き彫りになる。季節は09年の春。震災まで順調に近づいている。　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』「楽しかった事だから、それは仕事にならない。してはならない」海女とアイドルの間にあるその差を実はアキはこの一年で学び取って血肉にしている。アキにとってあまちゃん列車は「過去の夢のような出来事」その裏にある様々な生々しい残酷な事実は忘却の彼方になっている　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』ユイと種市の遠距離恋愛が順調に示すナレーションは、笑えるタイミングで語られるが、絶望的な「思春期の残酷さ」を描いている。水口に対しても種市に関しても、アンテナ感度が高く親密なのはユイの方だが、水口はアキに御興味を示しているというねじれ構図　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

今日の『あまちゃん』実況即興コメント、あんまり気合とかちゃんとした解析が盛り込まれてないね。反省自省。ちょっと凹んでいるのですよこれでも。がんばらなくちゃぁなぁー。　#あまちゃん

Miyu_rao @miyurao

@ArbUrtla おはあまちゃーん(ΦωΦ)ノ マイペースでいいのよ〜

市川大賀 @ArbUrtla

@miyurao 手が届きかけた「夢」がねぇ。まぁた一つボロッと崩れちゃってねぇ。そんな寝起きの朝でしたので、ぐいっと『あまちゃん』にのめりこめなかった。まぁ自業自得なんでまた「誰かとの縁」を待ちますわー(ΦωΦ)

市川大賀 @ArbUrtla

まぁ普通にモー子に「……重たい」って言われる価値概念ですよね(笑) RT @hontounokimiwo クドカンドラマのキャラに貞操観念なんか基本求めない #あまちゃん

よもぎ大福 @hontounokimiwo

@ArbUrtla はははwですよねw

市川大賀 @ArbUrtla

@hontounokimiwo でも、よもぎさんの着眼点が面白くピンポイントなのは「一見しただけだとクドカンのドラマだと思われがち」な『STUND UP!』や『アキハバラ@DEEP』辺りが押し出してた「童貞観」みたいな物って、実はクドカンの中ではすっぽり抜け落ちてるんですよね。

よもぎ大福 @hontounokimiwo

@ArbUrtla あ、ありがとうございます…　意外に童貞ってバンビとかジャンプ亭ジャンプくらいですよね　結構皆肉欲のまま動いてて、クドカンって純愛とか信じてないんじゃないかと思ったりw

市川大賀 @ArbUrtla

@hontounokimiwo いや、ここは仮説なんですが、僕自身がそうだからかもしれないんですけど、作家に一番大事なのは想像力なんですが、実はそれを生み出す根柢って経験なんですよ。例えばモテナイ君の妄想とか面白いじゃないですか。アレは人生で早くに恋愛や異性を経験しておくと（続）

市川大賀 @ArbUrtla

@hontounokimiwo （続）アノ妄想力は開花しないんですよ(笑)『中学生円山』の意外な妄想の「普通さ」といい、クドカンがその辺の「現実的」な視点って、クドカン本人が意外と若い頃から女性に不自由してなかったことを示してるのかなって気がしてます。（続）

市川大賀 @ArbUrtla

@hontounokimiwo （続）僕は特にモテた記憶はなかったけれど一応恋愛経験だけは早かったので、あの辺のクドカンの感覚に個人的に共鳴できるんですよね。バンビを徹底的に寝たキャラとしてしか扱えない辺りとか。純真性みたいな物への傾倒はかしこに見られるんですオジーの存在性とか。

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』琥珀発掘現場で水口に詰め寄るユイ。ライティングは「琥珀」「洞窟の中」のオレンジでもあるが、メタファー的には「人生の夕暮れ」を示唆するオレンジでもある。「デビューしたいんです！こんな田舎で終わりたくないんです！」水口はそれでも時お文の立場を明かさない　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』しかし山麓を引っ張るのはアキのバイタリティ。いつだって金にがめつく、一喜一憂する金の問題。しかしそれが非との活力でもあり、数々のアイディアは「生きることに前向きな活力」ヒロシ君激怒。それでも海女達は海女カフェに向けて群像劇を見せる。一方ユイのアイドル化　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』アキは海女クラブの皆との「夢を成就」へ向けて金を稼ぐために頑張る。一方のユイは「純粋なアイドルへの夢」へとひた走る。どちらの状況や行動にも邪な者はない。ただアキもユイも今は「夢しか見えていない」そして二人は違う方向を目指し見つめる。意識にない別離　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』劇中で『潮騒のメモリー』が上映されたと言われてる86年には、水口役の松田龍平の亡父・松田優作氏が初監督した名作映画『ア・ホーマンス』が制作・公開されている。　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』そこで別離したアキとユイが交錯する「海女カフェのステージ」しかしそこが本当の「夢の残骸」クドカンは善意で交錯した人の「想い」が、人を別れさせて違う道を歩ませる真実を描き続ける。『マンハッタンラブストーリー（03年）』がそうであったように。　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』物語舞台が08年で始まった時、物語内のキーイヤーは84年であった。そして今09年になって、キーイヤーは86年へと移行した。この少しずれた並行「パラレルな四半世紀のズレ」は、震災時の11年に、物語終焉の13年にどこへ着地するのか。　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

クドカン本人がオンエアスタート直前のインタビューで語ってましたね「もうそろそろ終盤を書くんだけど、書いても書いてもその人の違う面が出てくる」って。 RT @hontounokimiwo どんどん色んな面見せるキャラ達がリアルで、ほんとにこんな人いそうって思わせる　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

改めて冷静になって考えると「NHKの朝の連続テレビ小説枠で、海女を扱った作品に『海女カフェ』が出てくる」って、流れとしては異常事態なんだよなぁ(笑)　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』年月は経過する。それなりに歴史と伝統と思い入れがあっただろう漁協を、我先にと解体して「海女カフェ」を作ってしまうバイタリティ。生きる事と金を稼ぐ事と笑う事に貪欲なエネルギーがここで描かれる事は、当然震災の後の描写にも直結するのだろう。見事な伏線。　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』「どす黒い噂話」などさらっとナレーションで表現。もちろんこのドラマが思わせる「明るく愉快で楽しい人たちだけが出るドラマ」そんなものはクドカンはそもそも目指してはいない。劇薬を思わせぶりに大上段で描くのではなく「人が持つシニカルさや毒」を、当たり前に描く　#あまちゃん

市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』今回は、アニメやドラマで言うところの「総集編」でありつつ、セット紹介で尺を稼ぐ「お手軽編」かもしれないが「好きとか嫌いとか言うのって、他所から来た人だよね」そんな中でもさらっと「真理」を語らせるクドカンは、富野由悠季のように素材を料理する手腕が冴える　#あまちゃん